コロナ禍により人々の働き方は大きく変容しています。リモートワークと通勤を繰り返すハイブリッドワークが新しい常識となる中、基本的な仕事道具であるモバイルPCへの期待はますます高くなっています。今回のTech and Device TVの企画では、インテル® Evo™ プラットフォームに準拠したHPの最新モバイルPCを”ハイブリッドワークの達人”とも言うべき多様な職業の方々にメインマシンとして活用してもらい、それぞれの働き方における評価ポイントについて、取材を通じて検証していきます。みなさまにとっては、モバイルPCの選定基準が理解できるとともに、新しい時代における働き方の変化や仕事への向き合い方に対するヒントを得られる絶好の機会となるはずです。

コロナ禍により人々の働き方は大きく変容しています。リモートワークと通勤を繰り返すハイブリッドワークが新しい常識となる中、基本的な仕事道具であるモバイルPCへの期待はますます高くなっています。今回のTech and Device TVの企画では、インテル® Evo™ プラットフォームに準拠したHPの最新モバイルPCを”ハイブリッドワークの達人”とも言うべき多様な職業の方々にメインマシンとして活用してもらい、それぞれの働き方における評価ポイントについて、取材を通じて検証していきます。みなさまにとっては、モバイルPCの選定基準が理解できるとともに、新しい時代における働き方の変化や仕事への向き合い方に対するヒントを得られる絶好の機会となるはずです。

IT業界のトップ企業から
地方の集落暮らしへ

――水上様は現在どのようなお仕事をされているのですか?

石川県能登町を拠点に能登広域への移住、定住をサポートする能登定住・交流機構から私が個人事業主を務めている「bencotta」へ委託される形で移住コーディネーターを務めています。また、観光人材交流促進をしているNPOの事務局など、様々なお仕事をさせていただいております。田舎では副業を持つのが当たり前なので、自分にできることは積極的にお引き受けさせていただくようにしています。

――お忙しそうですね。能登町に来られる前はどのような生活をされていましたか?

国内大手のコンピューターセキュリティソフトウェアベンダーにいました。学校を出たあと一般の企業で働いていましたが、転職する際に父が「これからはITの時代だ」と言っていたのを思い出して未経験の私でもできる職業を探していたところ、その企業がテスターを募集していたので入社を決意しました。

入社後は、開発部門でテスターやプロジェクトマネージャー、管理職を務め12年を過ごし、その後マーケティング部門へ異動。そこでは6年ほど勤めました。入社以来、国内だけでなく海外拠点である、アメリカ、ドイツ、台湾などでの仕事も経験させてもらいましたから、その会社ではほとんどの業務を体験したことになります。

 
 

――IT業界でのキャリアは十分過ぎるほどお持ちですよね。普通はキャリアアップを計画すると思いますが、なぜ能登町へ移住されることを決意したのですか?

IT業界は技術の進歩のスピードが強烈で、40代になったときにあと20年この業界で活動できるかとても不安になったのです。会社や仕事が嫌いだったわけではないのですが、将来、今と同じことを続ける自信がなくなったのが転職したくなったきっかけですね。

やるなら40代の今しかないと思い、いろんな職業を調べました。しかし、なかなかピンとくるものがなく、自分が何をしたいか書き出してじっくり考えてみたのです。すると、割と生活に関することに興味が多いことに気がつきました。食べ物がおいしいところに住みたい。四季はっきりしているところがいい。もし住まいを変えるなら、東京近郊よりも地方へ行きたいといった感じですね。それらが書かれたメモを眺めているうちに、これはもう東京で仕事を探す必要は無いなと思ったのです。

――なるほど、それで移住先で仕事をしながら暮らすことを考えたのですね。

はい。立教大学がやっている「地域経営専門家育成プログラム」があることを知り、そのカリキュラムを受けてみることにしました。そこでは地方の観光地の収入の仕組みから、PR手法、街づくりの仕方などを、実際の市町村を例にして学ぶことができました。そこで名前が挙がっていた場所のひとつが能登でした。

私は形から入るタイプらしく、体系だったものを頭に入れておきたかったのでとてもためになりましたね。いくつかの市町村には実際に伺って話をしましたが、能登町は特に気になって何回も尋ねました。

――水上様にとっての能登町の魅力はどこにありましたか?

実は父の仕事の関係で幼い頃に富山に住んでいたことがあったのです。その頃、能登にも連れて行ってもらった記憶あったりしたので、北陸には良い思い出がたくさんありました。

幼少期の頃の能登町のことは、自然が多かったというイメージだけだったのですが、転職を考えていたころに訪れた能登町はバランスの良さがとても気に入りました。海もあり、山も近い。標高が低い山ばかりなので山間集落でも閉塞感はありません。車がなければ生活できないのですが、それさえクリアできれば必要なものがほどよい位置に点在していますし、渋滞も行列もありません。そんなゆったりした空間に魅力を感じましたね。

 
 

能登町での暮らし

――実際に能登町へ来られたのはいつ頃でしたか?

2015年の7月ですね。地方には必ず移住窓口があることは教わっていたので、そこへ相談して移住を実現しました。最初の仕事は能登町の有志の方々が起ち上げた観光交流と食材流通促進を手掛ける会社の社員でした。その頃は中心街の宇出津に住んでいましたが、2018年に事業を引き継いで自分でやるようになったのをきっかけに能登町大箱の古民家へ引っ越しました。

――どんな場所ですか?

山間の集落で四季の移り変わりがとてもダイナミックで以前から住んでみたいと思っていた場所です。冬はとても雪深く、生活するのも大変ですが、春になって雪が解けるころになると、一面に緑が芽吹いてきます。気温がグッと上がってくると田植えが始まり、夏になると真っ青な空と田んぼのきらめきがとてもきれいです。秋には稲がたっぷりと実を持って金色に輝き出し、収穫が終わると山も集落も茶色に染まっていきます。一年の四季がこんなにも美しく体感できる場所に住んでいると、気分が落ち込むようなことがあっても、生きる勇気が湧いてきますね。

――現在は様々な事業もされながら、移住コンサルタントもやられていますよね。能登町への移住者は多いのですか?

私がここへ来るきっかけにもなった能登定住・交流機構の事務局という立場で移住者の方々のご相談を受けています。コロナ禍とそれ以前、ということでしたら、移住希望者は確実に増えていますね。能登町を例にすると、平成30年は40名で、平成元年が19名の方が移住窓口をご利用されました。令和2年は49名の方がこられましたから、前年度でいえば倍以上の方が移住されたことになります。

移住には3つのパターンがあって、したいことがあって地方へ来られる方、私のように暮らしを変えたくて来る方、それとその土地の出身の方が戻ってこられる、いわゆるUターンといわれる方がいます。すべての移住者が移住窓口を介して移住してくるわけではないので実際の移住者の数はもっと多いですね。

――移住に関しては成功例を見ると素晴らしいように感じますが、その陰で移住生活になじめない方もいるのですよね。

もちろんです。個人的な感覚でいうと移住相談自体は毎年2、300件あって、そのうち10~20%の方々が実際に移住されます。でも、おっしゃるように早い方で半年後には移住生活を諦め、戻られる方も確かにあるのが現実です。

 

移住者としての大先輩でもある塗師 坂本雅彦氏との会話も弾む
取材協力:しおやす漆器工房
住所:石川県輪島市小伊勢町日隅20番地
URL:http://www.shioyasu.com

 

"楽しい"と思える移住が理想

――例えばどんな障害があるのでしょう?

いろいろな夢を持ってこられる方がいますが、例えば古民家に住もうと思っても維持費や工事費は状態が良くても掛かりますから、予算的な問題も起こりがちです。また、住まわれる家に隙間があれば風も入ってきますし、いろいろな虫も入ってきます。ネズミやモグラも居ますし、都会では決して交わらない生き物とも共存しないといけません。

暮らしの面でいうと、人付き合いはとても大事です。なぜかというと、田舎では何もかもが揃っているわけではないので、お互いに助け合う互助の精神がないと生きていけないからです。分かりやすく極端な例でいうと、火事になったときに自宅の家族構成を知る人が隣近所に居なければ、救助や安否確認に時間が掛かります。逆に隣の家が火事になった時に、その家には誰が住んでいて健康状態はどうなのか把握していれば、適切な救助ができるはずです。

――確かに人とのつながりは大切だと思います。一方で移住希望者には人付き合いが苦手な方もいらっしゃいますよね。

確かにいらっしゃいますね。人付き合いが苦手という方には、無理のない範囲で地域住民とのお付き合いをするようお願いしています。また、受け入れをお願いする集落の方には、「人付き合いが苦手な方なので」とお伝えし、双方無理なく暮らしを始めていただけるよう配慮します。周囲の住民の皆さんも、引っ越してきた当初は「どんな人がおいでた?」と興味津々でよく話しかけてきますが、時間が経てば、適度な距離で付き合いできるようになります。

移住コーディネーターの仕事は、移住希望者さんの暮らしへの要望をよく聞き、実現したい暮らしができる場所、仕事を提案し、受け入れいただく集落の方々とのマッチング、住居の紹介と諸手続きの支援、使える移住者向け補助金の説明など多岐にわたります。移住された後も、移住の先輩・メンターとして、暮らしの悩みのあれこれの相談に対応します。移住コーディネーターは、移住希望者さんたちにとって最初の「移住友達」になりたいと思っています。気になることがあった時、頼ってもらえると私たちも嬉しいです。

 
 

――地方への移住を考えている人にアドバイスをいただけますか?

都会のようになんでもあるわけではないので、実際に暮らしていくには十分な下調べが必要だと思います。特に収入源に関してはよく考えておくことをオススメします。自分の得意なことが活かせる仕事が無かったら、収入を創出するという考え方もあると思います。地方ではそうやって変化を与えてくれる人に期待する傾向が強いのでとても喜ばれるでしょう。

また、人とのつながりを多く持つようにすれば、仕事もやりやすくなると思います。私自身もそうですが、地域の経営者の方々のお手伝いを通じてたくさんの方と知り合えたおかげで、いろいろな事業や組織を紹介してもらいながら収入を得ることができています。

実際に暮らしを大きく変えるのですから不安もあるでしょうし、実際に暮らしてみれば思わぬ壁も出てきます。それらを含めて「楽しい」と思えるようであれば、ぜひ気に入った土地へ移住してみてください。私が担当した方で、東京暮らしが長くて虫が大の苦手とおっしゃっていた女性がいますが、今では芋虫を手に取って、「これって○○っていう虫ですよね」とニコニコ顔で差し出してきます。彼女がそうであるように、大変なことも煩わしいことも楽しんでもらえれば田舎暮らしはとても快適だと思います。

――水上さんの今後の活動の豊富をお聞かせください。

実は古民家を購入してそこをゲストハウスにして運営しようと思っています。都会からこられる方々に能登の魅力を知ってもらい、体感してもらうための情報発信基地のようにできたらと考えています。

今はそのための準備に忙しく動いていて、PCを使って事業計画書を作成したり、様々な資料を用意したりするなど、精一杯がんばっています。オープンしたらぜひみなさんでお越しください

――ぜひ行きたいです!その時を楽しみにしています。

能登に興味を持った方は
こちらへご連絡を

能登広域移住支援
「(一社)能登定住・交流機構」 /
移住コーディネーター:水上志都まで。

地方でもデジタル社会は浸透している

――能登町ではどのようなIT環境でお仕事をされていましたか?

やはりこちらでもSNSでの情報発信がメインですし、ITが無ければ仕事にはなりません。現在はいろんな場所へ出向いて仕事をすることが多いので、モバイルノートPCがメインです。メールはもちろん、資料作成、Webコンテンツも作るのでAdobe系のソフトウェアも使います。仕事もいろいろなので、コンピューター上でやれることはすべてモバイルノートPCで行うことになります。

――以前はIT最前線の開発部門にいらっしゃったわけですので、その辺はお得意ですよね。今回はHP Elite Dragonfly G2をお試しいただきましたが、仕事で使ってみて第一印象はいかがでしたか?

現在、メインで使っていたのは他社製のモデルですが、こちらも割と最新型の薄型PCです。しかし、HP Elite Dragonfly G2を触ってみるととても軽量でスリムなのに驚きました。それに個人的には好きなカラーでデザインも気に入りました。サイズ感も良いので、コンピューターの持ち運び用に使っているバッグにすっぽり収まるのでモバイルに最適です。

キーボードのキータッチやストロークも好みのタイプでとても打ちやすいです。指紋センサーが近くにありますが、これは感度も精度もとても良いですね。この機能って誤作動を起こしやすいですが、この製品ではまったくそれがありません。とても良いノートPCだと感じました。

――ありがとうございます。パフォーマンスなどはいかがでしたか?

つい先日、自宅の周囲を除雪機で除雪した様子を動画にしてみました。HP Elite Dragonfly G2で編集したのですが、まったくストレスがなくてとてもパワフルだと思いました。第11世代インテル® Core™ i7プロセッサーを搭載しているということだったのでとても納得しました。

それに4K動画も再生してみると、フルHD解像度にも関わらずきれいに再現できてとても感動しました。ディスプレイの性能もあると思いますが、こちらも最新の「インテル® Iris® Xe グラフィックス」が採用されていると説明を受けていたのでそのパフォーマンスもおかげもあるのだと思います。

また、こちらでもWeb会議が盛んになってきているのですが、品質がとても良いですね。特にHP Elite Dragonfly G2のスピーカーの音質の良さはびっくりするほどです。後から「Bang & Olufsen」のスピーカーと聞いたのですが、私が好きなブランドなので、なお気に入りました。自宅では外付けスピーカーを使っていたのですが、今ではHP Elite Dragonfly G2のスピーカーばかり使っています。

 
 

――こちらの通信環境はどうなっていますか?

私は能登町が提供しているケーブルテレビのインターネットサービスを利用しています。最大100Mbps、法人向けには200Mbpsまでありますが、よほどのことが無い限り、50Mbpsでも私には十分です。自宅ではドッグに有線LANを接続してHP Elite Dragonfly G2のThunderbolt4ポートに繋げています。その際、大型ディスプレイとのデュアルディスプレイ環境になるようセットしてあるので、効率重視の時には自宅で作業することが多くなります。Thunderbolt4でいえばモバイルバッテリーからの充電もできるのでいざというとき安心できますね。

また、eSIM搭載ということでキャリアの回線も利用しています。先ほども触れた通り、いろんな会社へお邪魔するので、いつもはデザリングしていたのですが、そのひと手間が不要になるだけでとても快適になりますね。仕事でもLTE回線の速度で十分なので問題なく活用できています。

――モバイルするケースが多いということでしたがバッテリーの持ちなどはいかがですか?

ばっちりですね。個人的に仕事中にバッテリーが切れるのは困るので使い切るまでのベンチマークはしていませんが、半日フル稼働させても半分程度残っているので1日は持つと思います。伺う先でコンセントを借りなくて良いのは安心ですね。

ただ、冬のこの時期、室温3℃の部屋にHP Elite Dragonfly G2を置きっぱなしにした事がありました。開きっぱなしにして、ある程度の時間で戻ってきたのですが、その時はバッテリー残量がほとんど無くなっていて慌ててしまいました。たぶん、こんな使い方は想定していないので仕方ないですが、極端に寒い場所での使用には注意した方がよさそうです。

トータルでみても使いやすく、女性でも持ち歩きやすいパワフルなモバイルノートPCだと思います。個人的にも使い続けたくなる製品ですね。

――とても貴重なアドバイスだと思います。ありがとうございました。

取材協力先

地域の活動交流拠点
「NOTO CROSS PORT」

ここは能登町を拠点として活動している人ならだれでも入れるコワーキングスペースです。以前からこういった場所が欲しいと訴えていて、この度ようやく各所の協力を得てオープンすることができました。ここ能登町の港町、宇出津は北前船の寄港地で、商人が多く集まる街として栄えました。その史実を基に、今度は私たちがいろいろな人と出会いながら話し合い、新しい文化を作っていけるよう「NOTO CROSS PORT」と名付けました。フリーWI-Fi(Wi-Fi6)、電源は自由にお使いいただけますから、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

NOTO CROSS PORT

住所:石川県鳳珠郡能登町宇出津タ75-3

電話:0768-62-0260

 
 

左端は森さん、右は水上さん。中央の4人は取材日に居合わせた石川県立能登高等学校魅力化プロジェクトのスタッフのみなさん(みなさんも移住者)。偶然にも全員がHPユーザーという巡り合わせもあり記念撮影をお願いしました。ご協力ありがとうございました。

能登高校魅力化プロジェクト

インテル® Evo™ プラットフォーム準拠の
モバイルPCがハイブリッドワークに最適な理由

「インテル® Evo™ プラットフォーム」はインテルとHPが、ハイブリッドワーク環境に必要とされる仕様を満たした製品であることを示すブランドバッジです。

このバッジは、ハイパフォーマンスを提供する
インテル® Core™
プロセッサー・ファミリーおよび
インテル® Iris® Xe グラフィックスを搭載し、Wi-Fi6、
Thunderbolt4など、最新の機能を提供していることなどを条件に付与されます。それだけでなく、日常化したWeb会議を想定したクリアな音声の入出力機能や高性能なインカメラなど、より強い付加価値を提案しているモデルであることを表すものでもあります。

また、ワークスタイルの変化により、カフェやサテライトオフィスなど様々な場所で利用されることを想定し、内蔵のバッテリーで駆動した際のパフォーマンスも重要視しています。要件としてフル充電から約9時間は快適に動作することを前提としており、併せて30分で50%まで
バッテリー残量を復帰できる急速充電機能もこれに含んでいます。

これらの要件はインテル® Core™ プロセッサー・ファミリーおよび
インテル® Iris® Xe グラフィックスの省電力設計やPCベンダー独自の最新技術を惜しみなく投入することで実現しています。

つまり、在宅勤務と通勤を繰り返しながら日々の仕事を頑張っているビジネスマンや、副業を始めたりフリーランスとして独立された方まで、安心してハイブリッドワークを続けることができる製品であることを約束してくれるのがインテル®Evo™ プラットフォーム準拠のバッジなのです。これからの時代に必要なPCをお探しのみなさまは、ぜひこのバッジを見つけてください。きっとみなさまの期待に応えてくれる製品と出会えるはずです。

  • 境界を超えるインテル® Iris® Xe グラフィックスによる第11世代のパフォーマンス

  • 驚きの応答性

  • 高速充電、長時間持続バッテリー

  • プレミアムな画質と音質

  • インテル® Wi-Fi6(Gig+)内蔵

まさに、素敵

HP Elite Dragonfly G2

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