コロナ禍により人々の働き方は大きく変容しています。リモートワークと通勤を繰り返すハイブリッドワークが新しい常識となる中、基本的な仕事道具であるモバイルPCへの期待はますます高くなっています。今回のTech and Device TVの企画では、インテル® Evo™ プラットフォームに準拠したHPの最新モバイルPCを”ハイブリッドワークの達人”とも言うべき多様な職業の方々にメインマシンとして活用してもらい、それぞれの働き方における評価ポイントについて、取材を通じて検証していきます。みなさまにとっては、モバイルPCの選定基準が理解できるとともに、新しい時代における働き方の変化や仕事への向き合い方に対するヒントを得られる絶好の機会となるはずです。

コロナ禍により人々の働き方は大きく変容しています。リモートワークと通勤を繰り返すハイブリッドワークが新しい常識となる中、基本的な仕事道具であるモバイルPCへの期待はますます高くなっています。今回のTech and Device TVの企画では、インテル® Evo™ プラットフォームに準拠したHPの最新モバイルPCを”ハイブリッドワークの達人”とも言うべき多様な職業の方々にメインマシンとして活用してもらい、それぞれの働き方における評価ポイントについて、取材を通じて検証していきます。みなさまにとっては、モバイルPCの選定基準が理解できるとともに、新しい時代における働き方の変化や仕事への向き合い方に対するヒントを得られる絶好の機会となるはずです。

ITの最先端から老舗企業へ

――現在、多方面から注目されている石戸さんですが、ご存じない方のためにIT業界でのキャリアを教えてください。

はい。最年少でマザーズ上場を果たした藤田社長率いるサイバーエージェントに新卒で就職し、会社経営や勢いのあるインターネット産業でいち早く成長したく、7年間仕事をしました。子会社の役員までやらせていただいていたのですが、その後にGoogle合同会社へ行きました。そこではメディアエンターテインメント業界のお客さまにGoogle製品を提案や紹介する業務などを担当しながら約4年弱働きました。その後は、イスラエル発のAI企業Datoramaの日本支社立ち上げに参画し、3年弱仕事をした頃に同社がセールスフォースに買収され、統合後2年間仕事をしていました。パイオニアへは2020年4月にChief Digital Officerとしてその後に入社した形です。

――素晴らしい経歴ですよね。普通ならIT業界での実績を活かし、そのままキャリアアップを続けるようなイメージがありますが、なぜパイオニアを選んだのですか?

人材の流動性に違和感を覚えたのがひとつの要因です。私が在席していたようなテックジャイアントと呼ばれるIT企業は私が居なくても成長を続けるでしょうし、人材も集まってきます。しかし、多くの事業会社ではデジタルに詳しい人がどんどん抜けてIT業界へ行ってしまう、または人材が枯渇しているといった状況を散見してきました。このままではITで企業を助けるためにソリューションを提供しているのに、IT企業やベンチャーが成長すればするほど事業会社が減っていくことになります。この違和感に気が付いたときから、その後のことをぼんやりと考えるようになりましたね。

それにパイオニアを選んだ理由は、ファンドが入っている厳しい状況ですが、伝統も実績もあり、人材やアセットも揃っている。いわゆる老舗企業が変革期を迎えている中、自分の経験を活かしなんとか支えていきたいと思える企業がパイオニアだったということです。

 

石戸氏のプロフィール

 

――なるほど、よくわかりました。入社されてから2年が経っていますが、これまでどのような取り組みをされましたか?

サイバーエージェントやDatoramaでは、ゼロから1を生み出すよりも、1から5、あるいは1から9にすることを学んできました。それにGoogleやセールスフォースでは洗練された世界トップクラスの組織運営を見せてもらいました。そんな経験をしてきた自分が、パイオニアで最初にやったのが採用です。

私一人ではどうしても限界があるので、然るべき場所に適任者が居なければ時間軸にあった成長ができません。あるべき姿を限られた期間で目指そうと思ったときに、それをすでに実行できている人がある程度揃っていなければならないと考えたのです。ですから最初にやったのは採用広報です。

また、それをするにはパイオニアの魅力を私自身が理解する必要があります。もちろん、自分で知ることができる範囲のことはすでに学びましたが、それだけがすべてではないはずです。ですから、過去の歴史やこれまでに製造してきたハードウェアなどに関わりを持ち、パイオニアと一緒に成長した人たちと1on1ミーティングで面談して自社理解を深めようと思いました。

コーポレートコミュニケーション部としっかり連携して、コーポレートのSNSやウェブでの発信周りを整理して、最低月に一本はこれまでにパイオニアが露出していないようなAIやデータやデジタル関係のイベントへの登壇やメディア取材も私自身の動きかけて出るようにしました。自社発信を続ける仕組みを作りつつ、このふたつの活動を最初の半年間ぐらいやりました。それぐらい経つ頃になると、「パイオニアが変わった?」と感じる人が増えてきて興味を持ってもらえるようになり、人も増え始めました。

そして2年目となったときにいよいよ事業を動かしました。CTOやデータ責任者、ソフトウェアエンジニアなどデジタルに専門性の高い人材も多数入社してきたので、1年半くらい経って「Chief Digital Officer」という役割を無くし、顧客に向き合い事業を推進するChief Customer Officer 兼 Chief Marketing Officerという役割として、法人向けのマーケティングと営業、販売後のカスタマーサポートとそれらをつなぐシステムとプロセスを刷新する役割と責任を持つ役割として推進しています。

――スピード感をもってそこまでやるのは大変ですよね。

例えば採用に関してはちょうどコロナ禍に入る直前に立てた、自ら私がコミットするリファラル採用を中心とした採用計画だったので、私が動き始めた直後に緊急事態宣言が発令されたこともあって凍結した時期もありましたが、それでも目標の半数は当初に立てた予定通りに採用しました。また、1on1では100名の方と面談しましたが2か月で完了しています。

実は私が入社したときに経営陣から「石戸が入社するのであれば、数年後にはこれまで石戸がいたようなITやベンチャーの雰囲気を作りたい。もう覚悟は決めているからスーツを着るなよ」と言われました。それを聞いてもう好きにやらせてもらえると勝手に解釈しましたが(笑)、結果を出さないと自由にやる意味がないことになります。その点では緊張感もありますね。

ふり幅のある働き方

――自由にやるという意味では、石戸さんはパイオニアの一員としてだけでなく、飲食店の経営やキャンプなど働き方も多彩ですよね。

パイオニアに100%軸を置いていますが、肉バル×アヒージョの店「Trim」は私が入社以前からやっている飲食店で、様々なお客様が集まる社交場にもなっているお店です。また、リフレッシュできるキャンプも大切なライフワークになっています。さらにいうと、海が見えるサテライトオフィスで仕事をするいわゆるワーケーションなども含めて、ふり幅のあるワークスタイルをすることで、物事を様々な視点から見ることができると思っています。

例えばTrimは飲食店としてデリバリーやテイクアウトのアプリも飲食店として活用しているので、フードテックの領域の方も当事者として関わっていますから、フードに関わるモビリティについての相談をIT企業やベンチャーから受けることもあります。私は飲食店をやっているしITも分かる。どちらの視点からも理解があるということで急成長しているフード配送サービス会社の方が遊びに来ることもあるほどです。

また、キャンプしながら仕事をしている様子やワーケーションをしている様子をSNSにアップすることも実は少し狙ってやっていることのひとつです。ITの人材はそういう自由なワークスタイルに憧れるところがあるので、エンジニアやデジタル人材の採用環境はさらに激化していて普通にやっていてもパイオニアに振り向いてくれないので、採用広報の意味でもある程度の露出は必要だと考えています。全社員がそういうわけではないので誤認識はさせてはいけませんが「パイオニアがすごく先進的な働き方を取り入れている」と思ってもらえるぐらいにしないと周囲の見方は変わらないでしょうからね。コロナ禍ということもあり、対面機会が減っている様々なビジネスパートナーの方々に対してSNSやnoteなどの発信を通じて自分の考えを理解してもらったりするのにも役立っていると思います。

 
 

――今、職場や在宅以外でハイブリッドな働き方が注目されていますが、あらゆる場所からリモートで仕事ができる環境はどういった点で有利ですか?

そうですね。例えば先ほども話に出た100名との1on1ですが、結果的にお互いに共感領域を持つことに役立っているといえます。例えば、趣味が同じ、出身大学が同じ、出身地や過去に住んでいた土地が同じといったことが分かるとなんとなくお互いの距離が近くなり、仕事がしやすくなる。ただし、その相手はコロナ禍でなければ、自分が出社している東京の本社内の人間100人中心だったかも知れません。

今はコロナ禍ということもあって、リモートでの面談が100%でしたから、川越の開発拠点の事業所のメンバーはもちろん、北米、シンガポールにいる海外責任者とも
1on1がスムーズにできました。これはリモート環境が当たり前になったことと、コロナ禍でそういう取り組みがしやすかったという2点があったからこそ、より多方面の人々と繋がることができたのだと思っています。

もちろん、対面の良さはありますし、一度に得られる情報量としても圧倒的に分があります。ただし、たまにしか会えないからこそ価値も高くなりますし、対面の良さがさらに際立つともいえます。パイオニアはまだデジタイゼーションの途中ですが、対面の良さを再認識できるようにすることも大切だと思います。

――デジタイゼーションのお話が出ましたが、パイオニアではどのようなツールを使ったり、あるいは捨てたりしているのですか?

簡単なところだとコミュニケーションツールは活用が促進されていたのは良かったですが、乱立し始めていたので、整理してMicrosoftのTeamsを使うようにしています。また、B2Bサービス事業はハイスペックなMAツールやCRMに関してもマルチベンダーだったものを中には解約したり、社数を減らしたりしました。

もともと非常にITを使いこなしている状況でもありませんでしたし、基本的な機能しか使っていなかった業務領域は最初からそれで充分だったのです。その代わり、社数に絞ることで、ツールベンダーさんとのコミュニケーションコストもかからず、使いこなす方向に動き、一気通貫でなんでも教えてもらいやすくなりましたし、相談しやすくなりました。

――それは素晴らしいですね。話は変わりますが、石戸さんのnoteにはたくさんの記事があり、とても有意義な内容が多いように思います。あれには何か意図があるのですか?

サイバーエージェントで藤田社長がやっていたブログマネジメントの良さを知っているので、私も考えていることを言語化してブログという形で伝えやすくしようと思ってやっています。パイオニアは今、変化を続けていますが、私が伝えきれていないところがあるかも知れません。ですから、社員のみんなや社外でも関わる方々にはぜひそのことを知って欲しいのです。それにオープンにしておくことで「パイオニアには面白いやつがいるな」といった感じで採用にも役立ちますし、自分自身の考えの整理にもなります。

自分自身のインプットは20代の頃にそれなりに本を読んだり学習の自己投資はしたのですが、最近の発想の多くは先ほど触れた私がやっている飲食店のTrimにくる人々がインプットしてくれます。また飲食業をしているとIT業界と違う方からの刺激を受けますし、アウトドアからも学べます。それに子どもから気づかされることもありますし、友人関係からもらうこともあります。そういった部分でも仕事の幅を広げておくことの大切さが分かりますし、おかげで常に10本分ぐらいのnoteの下書き記事があるというネタが尽きない状況になっているのでありがたいですね(笑)。

――今後について考えていることはありますか?

パイオニアの成長を支えていくことはもちろんですが、個人的にはアートをもっと知りたいという思いがあります。アートと言うと美術や音楽などを思い浮かべるかもしれませんが、仕事や人生自体がアートかと感じるようになってきました。先ほども少し触れましたが、1から5、あるいは1から9を作ることはこれまでもやってきたことですが、ゼロから1を生み出すのはまだ経験が少ないかもしれません。

例えば絵画のアーティストはなぜその色を選ぶのか、建築家の思考法、そこには哲学があったり、クリエイティブな能力があったりするのだと思います。今まで私はどちらかというとサイエンスや事業の結果を出すことに集中してきたので、そのアートやクリエイティブな領域はあまり持ち合わせていないと思っています。不安定な世界状況を見ていると、これからもサイエンスだけで成功するかは分からない。そこでサイエンスもアートもハイブリッドで、自分の人生を豊かにするものとして持っていないと生きてはいけないのだと考えています。ゼロから10まで理解できる人間になり、自分自身も周囲も幸せにできるようになりたいですね。

 

石戸さんの活動をもっと知りたい方はこちらから

モビリティサービスカンパニーエグゼクティブ・ディレクターチーフ・カスタマー・オフィサー(最高責任者)
兼チーフ・マーケティング・オフィサー 石戸 亮さん

想像以上の使いやすさに感激

――普段はどのようなデバイスを使ってお仕事をされていますか?

もともとマックユーザーで、どこへいくにもノートPCを持ち歩いていました。ハイブリッドワークにとってPCは必須のデバイスですからとても大切なものですよね。今回はHP Elite Dragonfly G2を使わせてもらいましたが、想像していた以上に使いやすくて驚いています。

デザインの良さからか、手に持ちやすいですしパフォーマンスも高い。
インテル® Core™ i7プロセッサーの存在感がとても強く出ていますね。16GBメモリやSSDもプラスに作用していて、何をやってもサクサクと動いてくれるのでとても助かっています。

――Web会議でもお使いいただけましたか?

もちろん、この取材の前には面接で使わせていただいていました。
インテル® Iris® Xe グラフィックスのおかげで画面もきれいですし、Webカメラから届く映像もみやすいです。音声も聞き取りやすいので相手の感情も良く分かります。

また、Web会議の途中でちょっと離席したいようなケースではHP Sure Shutterがとても役立ちますね。ワンボタンでカメラ機能をオフにできるのはとても便利です。
Web会議をするための機能としては満点に近い出来だと思いますね。

 
 

――サテライトオフィスやキャンプでも使っていただけましたか?

まだキャンプは行けていませんが自宅やサテライトオフィスでは使っています。特に外出して使う場合は周囲の目が気になります。前職まではのぞき見防止フィルムを付けていましたが、HP Elite Dragonfly G2の場合はHP Sure View Reflectがあるのでとても安心できます。スペック的にみるとハイブリッドワークのためによく考えられたPCだと実感できますね。

また、5G/LTEについてはまだ試せていませんが、Wi-Fi6には興味がありますね。現状でも不満はないのですが、機会があれば環境をアップデートしてみるつもりです。それにバッテリー稼働時間も体感値で8時間ぐらいはあるので十分過ぎるほどのスペックですね。私の使い方なら、バッテリー不足で悩むこともないかと思います。

――周辺機器などはどのようなものをお使いですか?

自宅では外付けキーボードとマウス、それに大画面ディスプレイをドッグ経由で
HP Elite Dragonfly G2のThunderbolt4ポートに接続しています。実は私は肩が凝りやすい体質で、ノートPCは全般的に長時間打っていると体がきつくなってしまうのです。ワーケーションやサテライトオフィスでも3日までが限界でそれ以上は辛くなってきます。

ですから、一番長時間仕事をすることになる場所、現在は自宅ですが、そこではエルゴノミクスキーボードとマウスを使うようにしています。
この環境でHP Elite Dragonfly G2を使っていると本当に快適です。レスポンスも高いし、拡張性もある。どんな場所でも使いやすいコンピューターだと思います。

――ありがとうございました。

インテル® Evo™ プラットフォーム準拠の
モバイルPCがハイブリッドワークに最適な理由

「インテル® Evo™ プラットフォーム」はインテルとHPが、ハイブリッドワーク環境に必要とされる仕様を満たした製品であることを示すブランドバッジです。

このバッジは、ハイパフォーマンスを提供する
インテル® Core™
プロセッサー・ファミリーおよび
インテル® Iris® Xe グラフィックスを搭載し、Wi-Fi6、
Thunderbolt4など、最新の機能を提供していることなどを条件に付与されます。それだけでなく、日常化したWeb会議を想定したクリアな音声の入出力機能や高性能なインカメラなど、より強い付加価値を提案しているモデルであることを表すものでもあります。

また、ワークスタイルの変化により、カフェやサテライトオフィスなど様々な場所で利用されることを想定し、内蔵のバッテリーで駆動した際のパフォーマンスも重要視しています。要件としてフル充電から約9時間は快適に動作することを前提としており、併せて30分で50%まで
バッテリー残量を復帰できる急速充電機能もこれに含んでいます。

これらの要件はインテル® Core™ プロセッサー・ファミリーおよび
インテル® Iris® Xe グラフィックスの省電力設計やPCベンダー独自の最新技術を惜しみなく投入することで実現しています。

つまり、在宅勤務と通勤を繰り返しながら日々の仕事を頑張っているビジネスマンや、副業を始めたりフリーランスとして独立された方まで、安心してハイブリッドワークを続けることができる製品であることを約束してくれるのがインテル®Evo™ プラットフォーム準拠のバッジなのです。これからの時代に必要なPCをお探しのみなさまは、ぜひこのバッジを見つけてください。きっとみなさまの期待に応えてくれる製品と出会えるはずです。

  • 境界を超えるインテル® Iris® Xe グラフィックスによる第11世代のパフォーマンス

  • 驚きの応答性

  • 高速充電、長時間持続バッテリー

  • プレミアムな画質と音質

  • インテル® Wi-Fi6(Gig+)内蔵

まさに、素敵

HP Elite Dragonfly G2

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