その他のプロセッサー徹底解説
インテル Core i7 プロセッサーとは?
インテル社が製造販売しているCore iファミリーの中で、クラス最上位に位置付けられ、高性能・高機能なプロセッサーです。
オンライン3Dゲームや高解像度の写真、動画編集など、パソコンに高負荷の掛かる用途で活躍してくれます。e-スポーツの活況やデザインフリーランスの増加により、主にクリエイターやゲーマーに愛されているプロセッサーシリーズと言えます。
機能とパフォーマンス
インテル社は第12世代の Core i7 プロセッサーを製造販売しています。
Core i7 プロセッサーにはインテル ターボ・ブースト・テクノロジー という機能が搭載されており、パソコンの生産性を飛躍的に引き上げるパワーと応答性を実現します。これは、システムに余力がある場合、自動で動作周波数を引き上げ、標準性能よりも高速に稼働してくれる機能です。
さらに、1つの物理的なプロセッサーをOS上で2つの論理CPUに見せ、複数の命令を同時に処理し、ソフトやシステムの動作を高速にすることが出来る「ハイパースレッディング・テクノロジー」も搭載しています。
これらの機能が様々な作業内容に応じたパフォーマンスと優れた応答性を実現してくれるのです。
まさにプロフェッショナルが求めるトップレベルのプロセッサーと言えるでしょう。
第12世代 インテル Core i7 プロセッサー比較
ノートパソコン向け第12世代 インテル Core i7プロセッサー比較表
(Alder Lake)
※スワイプで左右に移動します。
コアスレッド
コアとは、1 個のコンピューティング・コンポーネント (ダイまたはチップ) に含まれる独立した CPU の数を示すハードウェア用語です。
スレッドとは、1 個の CPU コアを通じて渡すことのできる、または 1 個の CPU コアで処理できる、順序付けられた基本的な一連の命令を表すソフトウェア用語です。
どちらも数が多ければ多いほど、ハイパフォーマンスというように理解しておけば問題ありません。
ベース周波数
ベース動作周波数とは、プロセッサーのトランジスターの開閉速度を示すものです。簡単に言うと、プロセッサーの動作タイミングをとる信号の周波数のことです。
クロック数とも言い、プロセッサーが1秒間で動作する回数となります。まったく同じ構造のプロセッサーであれば、ベース動作周波数が高い方が処理が速いと判断できます。
キャッシュ
キャッシュとは、プロセッサーに配置された高速メモリー領域です。メインメモリよりも高速のため、最も頻繁に扱うデータは内蔵のキャッシュメモリに蓄えまられます。キャッシュメモリはメインメモリの読み出しだけではなく、書き出しも有効に機能します。
容量が多ければ多いほど、蓄えられるデータ量が増えるということになります。
TDP
TDP(Thermal Design Power)とは、熱設計電力のこと。消費電力と発熱の大きさを表しています。ワット数が低いほど放熱しやすく、静音やモバイル用途に向くと言えます。ただし、あくまで指標であり、同じTDPであっても動作クロックの違いで実測値と異なる場合も見られます。