2023.06.01

ITEM2023 国際医用画像総合展イベントリポート

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3. 株式会社エクセル・クリエイツ

注目のソリューション:マルチモダリティPACS「FORZ」、AI など

URL:https://www.excel-creates.jp

代表取締役 棚田 誠 氏

――人は間違えるからDX、AI活用の余地がある

医療現場では少子高齢化の影響から、人手不足が顕著に影響をもたらしています。そのような状況の中、限られた人的リソースで、いかに効率的に、より早く、間違いなく運営することが求められており、そのような場所でエクセル・クリエイツのシステムが存在していると考えます。人は基本、間違えるものです。間違いを減らすためにDXが必要であり、現在注目されているAI技術の活用の余地があると考えます。

――5年前からAI技術の医療分野の活用に着手

エクセル・クリエイツは、AI技術について5年前から実用化に向けて取り組んでいます。米国の「RSNA(Radiological Society of North America)」という展示会に参加した時、多くのアジアの企業がAI技術を展示していました。そこで、これからは医療現場でもっとAI技術を活用する時代が来ると考え、開発に着手しました。AI技術は日々進化しており、どんどん性能差が生まれています。

――AI技術を診断、死因究明、早期発見、研修に活用

エクセル・クリエイツでは、AIの技術をまずは「診断支援」に活用したい。また、「死因究明」にもAI技術は活用できる。さらには、健診の領域で「未病時の早期発見」にも活用できると考えます。診断、死因究明、早期発見などの各領域でAI技術が活用されることで、医師の解析業務が著しくスピードアップし、見落としも減少するのではないかと、開発、実用化を進めています。一方、医師の読影トレーニングにおいてもAI技術は活用できる。AI技術を医師の研修に活用することで、効率的な教育が実現可能だと考えます。

――ぱっと触れてすぐに使える「Line-View」

ITEM2023の見どころとしてもう一つご紹介したいのが「Line-View」です。これはマルチモダリティPACS「FORZ」の一機能で、医用画像機器の様々な画像・検査結果データを一元的に時系列で統合表示するものです。様々なシステムを開かなくても、簡単に直感的に検査結果を参照することが可能となります。このシステムの特徴は、事前に操作説明をしなくてもいきなり操作が可能というところです。ぱっと触れてすぐに業務に使えることが大切だと考えます。

――ワークステーションは、いかにリカバリーができるかが重要

医療現場の「ワークステーション」に期待するところは、性能はもちろんのこと、安価で壊れない、万が一壊れてもすぐに修理をしてくれる。特に大事な部分は「止まらない(医療現場を止めない)」ことではないでしょうか。パソコンは当然壊れるものであり、いかにリカバリーができるかが重要であると思います。二人三脚で伴奏していただけるハードメーカーを求めています。

――AI技術の医療現場での活用、海外(アジア)展開を進める

エクセル・クリエイツは医療現場のお役に立てるよう、いかに使いやすく、早く、リーズナブルなシステムを提供するように取り組み続けます。また、AI技術についても、医療現場で活用が進むよう全力で取り組んでいきます。さらには、海外特にアジア圏でシステム導入を進めていきたいと考えています。

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