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2023.09.06

業務生産性を大きく左右する「ノートPC」最新トレンドと今選ぶべき製品は?

戸田 覚が聞く!ウィズコロナ時代のビジネスPC、製品調達&徹底活用の勘所 Vol.3

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コロナ禍を経て、仕事や働く場所の概念は大きく変わった。このことは、働く人々が日々利用するPCデバイス環境にも大きなインパクトをもたらしている。デスクトップPCに代わり、業務現場の主役となったノートPC。これからの時代の業務にフィットするデバイスは、どのような観点で選定すべきなのか。携帯性から機能、性能、拡張性、セキュリティまで、製品評価のポイントについて日本HPの村上 信武氏に聞いた。

※本記事は日経ビジネスに掲載されたコンテンツを転載したものです

ビジネス書作家
株式会社アバンギャルド 代表取締役
株式会社戸田覚事務所 代表取締役
戸田 覚氏

株式会社 日本HP
クライアントビジネス本部
CMITビジネス企画部 部長
村上 信武 氏

コロナ禍を経て大きく変化したノートPCへのニーズ

戸田:コロナ禍ではテレワークやオフィスのフリーアドレス制が広く普及しました。このような新たなワークプレイスの捉え方は、一過性のものではなく今後も残ると思います。企業におけるPCへのニーズも、よりモバイル寄りになってきていると思いますが、HPのデスクトップPCとノートPCの販売台数比率にはどのような変化が見られますか。

村上:一時は出荷全体の9割がノートPCというころもありましたが、再び現在はデスクトップも伸びてきています。ただ、ノートPCメインの流れは今後も続くでしょう。お客様の意識も、オフィスを軸に考える形から、より柔軟なワークスタイルを前提としたものへと変化しています。

戸田:一方、新たな働き方を実現する上では、企業がノートPCに求める要件も変わってきています。

例えば、現在の業務は、従来のファイル閲覧・作成作業に遠隔コミュニケーションなどが付加された状態といえます。昔よりヘビーになっている日々の業務を支える上では、携帯性や処理性能はもちろん、高性能なカメラやマイク、Wi-Fiや5G/LTE(4G)などの通信機能が必須です。また、私自身もノートPCを使っていて感じますが、自宅では大画面で作業したくなるものです。そうなると、映像出力端子も充実していてほしい。このような、最近のユーザーニーズをどのように見ていますか。

村上:まさに挙げていただいたような要望がお客様から上がってきています。最新のノートPCはそれらの声に応えるものになっており、一般的なオフィス業務であればできない作業はほぼありません。5G/LTE(4G)対応は、ユーザーの職種によってニーズの濃淡があると思いますが、徐々に重要な機能の1つになっていくでしょう。モニター接続も、HDMIだけでなくUSB-Type Cで行えることが必須だと当社は考えています。

戸田:モニター接続と給電をUSB-Type Cケーブル1本で行えれば、デスク回りがすっきりします。あの快適さは一度体験してしまうと戻れませんね。

村上:そうですね。当社のオフィスでも、フリーアドレスの席にモニターを設置しており、社員がノートPCをUSB-Type Cで接続するだけで使えるようにしています。

OSやアプリだけでなく、ハードウエアやBIOSを守ることが不可欠

戸田:社外でのPC利用を考える上で避けて通ることのできないセキュリティについてはどうでしょうか。「ウイルス対策ソフトを導入していればいいだろう」と考えるユーザーは少なくありませんが、昨今はそうとも言いきれなくなりました。この点HPは、「ハードウエアレベルのセキュリティ」を提唱しています。その内容を教えてください。

村上:ウイルス対策ソフトが守ってくれるのはOS(オペレーティングシステム)よりも上のレイヤーです。つまり、皆さんが普段利用している Windows OS やアプリケーションを守るためのものということですね。ただ、実はサイバー攻撃者はそれ以外の部分にも攻撃を仕掛けてきています。ハードウエアやそこに近い低レイヤーへの攻撃がかなり前から行われており、ユーザーが気付かないうちに情報を盗み出されたり、PCそのものを乗っ取られたりする被害が発生していました。

そこでHPは、法人向けノートPCに「HP Endpoint Security Controller (ESC)」という独自チップを組み込むことで、OSより下のレイヤーを保護しています。具体的には、BIOSのセキュリティチェックや、BIOSが改ざんされた際に直ちに元の状態に復旧できる機能などを提供しています。

戸田:BIOSレベルということは、PCが起動していないときも守ってくれるのですね。ユーザーが意識しなくても安全を維持できるのは大きな安心感につながると思います。ちなみに、モバイル使用ではPC自体の盗難・紛失リスクも考えなくてはいけませんが、これにはどのように対応していますか。

村上:遠隔から信号を送ってPC内のデータを消去する「リモートワイプ」機能を現在開発中です。Wi-Fiではない通信を用いることで、PCが起動していなくても実行できるようにする予定です。

※Basic Input Output System:ディスクドライブやディスプレー、キーボード、CPUなどを制御する、PCの根幹を成す仕組みの1つ

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