掲載日:2022/04/15

 HP Elite Dragonflyは、HPの法人向けノートPCの中で、プレミアムラインに位置づけられる製品です。重量 989g~(最小構成時)と、1キロを切る軽量でありながら、頑丈で永く使えるデザインが魅力です。

 液晶部分を裏側まで折り返せるスタイルは、ラップトップ、タブレット、テント、メディアと、使う場所とやりたいことに応じて変幻自在です。もちろん、スクリーンはタッチ対応です。

 そのDragonflyが早くも第2世代になりました。筐体は前世代とほぼ同じですが、中身は別物といってもいいほど新しくなっています。

 インテルの最新プロセッサーである第11世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載し、最新のモダンPCであることの証としてインテル® Evo™ プラットフォーム準拠認証を取得、また、エンタープライズでの管理やセキュリティ強化のためにインテル ® vPro® プラットフォーム対応も選択可能です。 

 また、WWANについては5G通信ができるモデルが選べるのも魅力です。

デザイン

フォームファクタ

 2-in-1 コンバーチブル。360度折り返せるディスプレイによってクラムシェル、タブレットの1台2役をこなせます。ペン入力に便利なスタンドモード、画面共有やメディア鑑賞などに便利なテントモードなどさまざまなスタイルに対応します。

 

筐体素材

CNCマグネシウム

 

カラー

ドラゴンフライブルー

 

サイズ

幅: 304.3mm

奥行き: 197.5mm

厚み(高さ): 16.1mm (最薄部、突起部含まず)

重量: 989g~(最軽量構成の場合。構成によって重量は異なります)

 

ディスプレイ

サイズ: 13.3inch

種類: IPS LCD

解像度: 1920×1080

縦横比: 16:9

表面処理: 光沢

画面占有率: 87%

開閉角度: 360度

明るさ: 400nits(HP Sure View Reflect非搭載時)、1000nits(HP Sure View Reflect搭載時)

>> nits(ニト)は輝度の単位で1平方メートルの光源がどのくらいの明るさをもっているかを示します。400nitsは400カンデラ/平方メートルで、1カンデラはおよそローソク一本の明るさに由来します。1000nitsというスペックは、スマホのハイエンド機種やカーナビでもなかなか見当たらない明るさで、炎天下の自然光でもはっきりとした視認性を確保できます。

 

タッチ対応: 10点マルチタッチ

センサー: ambient light sensor

その他機能: プライバシースクリーン(HP Sure View Reflect)選択可能

 

■関連コンテンツ

・デモ動画:HP Sure View Reflect」- のぞき見を防止する電子的なプライバシーフィルター

 

プラットフォーム

プロセッサー

ファミリー: 第11世代 Intel® Core™ プロセッサー・ファミリー

 

インテル® Core™ i5-1135G7(4コア、8スレッド、8MBキャッシュ、 最大4.20 GHz)

インテル® Core™ i7-1165G7(4コア、8スレッド、12MBキャッシュ、 最大4.70 GHz)

インテル® Core™ i5-1145G7 プロセッサー(4コア、8スレッド、8MBキャッシュ、 最大4.40 GHz、vPro)

 

 

インテル® Evo™ プラットフォーム: 対応 

※Wi-Fiモデル=東京生産モデルは非対応です

>> インテル® Evo™ プラットフォームは、ノートPCの新しい当たり前をインテルが定義し、モバイル性の高いビジネスユーザーに最高のPC体験を提供するためのものです。

 PCメーカーとインテルがインテル® Evo™ プラットフォームとして共同で開発し、各社各様の先進的な機能を含めて製品が提供されます。つまり、スペックで縛られた画一的な製品を生み出すためのものではなく、体感を重要視したテストをパスし、HPならではのモダンなPCを実現するためのシステムです。

 

 

規定された検証項目を満たすために、細かくさまざまな要件が規定されています。Evoを名乗るためには、これらのすべての要件を満たす必要があります。Evo™ のロゴは、その要件をすべて満たしていることの証です。

 

 

 インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーの最新版が第11世代として、PC新製品への搭載が始まっています。

Core™ i5、Core™ i7では、インテル® Iris® Xe 高性能グラフィックスを搭載、薄型軽量ノートPC 向けの世界最高クラスのプロセッサーとして、ビジネスにおける幅広い用途に最適のプロセッサーだといえるでしょう。

 グラフィックスリソースは、Microsoft TeamsやZoomといったオンライン会議用アプリでも活用されます。多人数での会議や、背景との合成などは、高いグラフィックス性能を要求します。豊かなコミュニケーションのためにも高性能グラフィックスの搭載は大歓迎です。

 CPU アーキテクチャーの改良により、第11世代インテル® Core™ プロセッサーでは、アプリケーションの処理性能は約2割向上、グラフィックス性能も、インテル® Iris® Xe グラフィックスによって2倍近くになりました。AI 機能にいたっては8倍の性能です。これらを最大限に駆使して最新のPCは稼働します。

 

 

 さらに、ハードウェアによるセキュリティ強化や内蔵された Thunderbolt™ 4、PCIe Gen 4 インターフェース、そして、統合インテル ® Wi Fi 6 Gig+などが統合され、モダンなPCに求められるあらゆる要素がオールインワンで提供されます。

 

インテル ® vPro® プラットフォーム: 対応モデルあり

>> インテル® vPro® プラットフォームはビジネスコンピューティング向けに開発された一連のハードウェア、テクノロジーを集約したプラットフォームです。具体的には、インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー(インテル® AMT)、インテル® vPro® 対応プロセッサー、EMA、インテルネットワークコントローラで構成されています。

 


 

 これらのハードウェアによって、リモート電源制御、ハードウェアアラームクロック、ハードウェアKVM、ブートリダイレクト、ファイアウォール越しのサポート、クラウドベースの管理性、無人システム制御、アップグレード管理などを実現します。

 コロナ禍のニューノーマルとして、在宅勤務が一般化しつつあります。この新しい働き方によってオフィスで使われていたPCは、あらゆるところでてんでばらばらに活用されるようになりつつあります。こうして分散化されたパソコンには、実は、管理性やセキュリティ上の課題が少なくありません。

 第11 世代インテル® vPro® プラットフォームは、パフォーマンス、セキュリティ、安定性、運用管理性という4つの柱でビジネスニーズに対応し、これらの課題を解決します。

 その根幹となるのが、インテル® ハードウェア・シールドです。第11世代で新しく加わった機能としてのインテル® コントロールフロー・エンフォースメント・テクノロジーは、ソフトウェア単体によるソリューションでは防御できなかった様々なクラスの攻撃の阻止に貢献する画期的なテクノロジーです。

 

 

 さらに、インテル® スレット・ディテクション・テクノロジーは、ランサムウェアやクリプトマイニングの攻撃遮断を支援する、業界初の半導体レベルで実装されたAI 脅威検出機能です。

 こうしたアドバンテージを提供しているのはインテルだけで、世界で最も包括的なハードウェアベースのセキュリティをビジネス向けに提供します。

 HPのPCは、これまでもさまざまなハードウェアが支援する特別なセキュリティ機能が提供してきました。第11 世代インテル® vPro® プラットフォームにおいては、それらがより明確な存在感をもって機能し、HPのPCを安心してビジネスに活用していただけます。

 HPでは、オフィスで使われる一般的なPCにとどまらず、幅広い製品でインテル® vPro® プラットフォームに対応しています。具体的には、会議室に設置されるWeb会議専用PCやデジタルサイネージ端末としても活用可能なPOSシステムなどをラインアップしています。それらの端末の設置場所には、必ずしも近くに管理者がいるとは限らないため、遠隔からの管理・運用によって省人化していくニーズがますます高くなっていくでしょう。

 

 

ハードウェアアラームクロック

>> あらかじめ設定した時刻に指定したタスクを開始、ウィルス定義の更新やアプリのパッチ適用などを自動的に実行します。

 

ハードウェアKVM

>> トラブルでダウンしてしまっているなど、電源の状態やOSの動作状況に関わらず、遠隔地からハードウェアKVM(キーボード、ビデオ、マウス)と同様に、画面をモニターしながら遠隔にあるPCの管理操作ができます。OS稼働時にリモート操作できる一般的なソフトウェアKVMツールよりもはるかに柔軟性の高い運用が可能です。

 

 

ブートリダイレクト

>> 遠隔地の起動ドライブ、ディスク、USBメディア等を使ったシステムの起動。

 

インテル® vPro® に非対応のPCの管理

>> インテル® EMAを使えば、インテル® vPro® 対応PCと非対応PCを共存させての管理が可能です。ただし、インテル® vPro® 対応PCと比較すると、遠隔でできる操作範囲は限定的となります。 ※機能比較表

インテル® vPro® プラットフォーム対応PC

 

■関連コンテンツ
・解説ブログ:インテル® Evo™ とvPro® ロゴはモダンパソコンの証
 ※本製品はインテル® vPro® プラットフォーム対応モデルもございます。

・デモ動画:「Intel® Evo™ プラットフォーム」- インテルが定義したモバイルノートパソコン、Intel® Evo™ プラットフォーム

 

セキュリティ管理、生体認証

TPM: 2.0準拠

指紋認証: あり(パームレストにセンサー)

顔認証: あり

 

■関連コンテンツ
・デモ動画:生体認証」- 顔や指紋などによってWindows Helloが本人確認

メモリ

容量: 8GB/16GB

着脱の可否: 不可

増設の可否: 不可

メモリ規格: LPDDR4x

メモリスロットオンボードタイプのため、空きスロットなし(増設不可)

 

ストレージ

SSD: 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB/

インテル® Optane Memory H10 with Solid State Storage(32GB+512GB)

M.2: 対応

NVMe: PCIe Gen3x4 NVMe

 

※モデルにより選択可能な構成は異なります

 

グラフィックス

チップセット: インテル® Iris® Xe グラフィックス(プロセッサー内蔵)

 

インターフェース

USBポートType-A: ×1: 規格: USB 3.1 パワーオフUSB充電対応

USBポート Type-C: ×2: 規格: Thunderbolt 4(USB4)

 

>> Thunderbolt™ 4はUSBの最新バージョンであるUSB4のインテルによる呼称です。40Gbpsのデータ転送やThunderbolt™ 3との互換性、USB PDによる充電機能、4Kの2画面出力など、USB4ではオプションとなっているスペックをすべて備えた最高性能のUSB4といえます。Thunderbolt™ 4ケーブルはフルスペックで、あらゆる用途に使用できることが保証され、Thunderbolt™ 3との互換性も保たれています。

 

 

Thunderbolt™ 4は、USB4を含む過去のUSBシリーズ等に準拠したThunderbolt™ 3の後継規格です。名前が異なるだけで、規格としてUSB4と等価ですが、USB4でオプションとされている40Gbps帯域でのデータ伝送、2台の4Kディスプレイ出力、15WのUSB Power Deliveryなどの要件をすべて満たす最高性能のUSB4であることが保証されています。

 

外部ディスプレイ出力ポート: HDMI(2.0)

マイク、イヤフォンコンボジャック: ×1

有線LANポート: なし

 

■関連コンテンツ
・レビューブログ:フルスペックのUSB4としてのThunderbolt™4

 

MACアドレスパススルー対応

>> システム固有のMACアドレス情報を、USB等で外部に接続された別のネットワークコントローラーのMAC

アドレスにオーバーライドする機能です。USB等で接続された外部機器のコントローラーにかかわらず、システム固有のMACアドレスが使われ、さまざまなシステム管理アプリケーションから個々の機器を認識できるようになります。

Wake On LANについて

>> Wake On LANはマジックパケットを送信してLAN内のPCの電源をオンする機能です。一般に、マジックパケットはルーターを超えませんので、同じネットワークサブネット上で使用する必要があります。またインテル® vPro® プラットフォームでインテル® EMAを利用すれば、完全に電源が切れた状態のPCをWi-Fi接続においても起動させることができます。さらにインターネットを経由してルーターを越える場合でも利用が可能となります。在宅勤務やテレワーク等で企業内PCが分散した状態が恒常化している中でも、強力な管理機能を実現できます。




電源

内蔵バッテリ

容量:

リチウムイオンポリマー56Wh(4セル、高耐久性(充放電回数:1000回 / ロングライフ) 、HPファストチャージにより、電源OFF、スリープ時:50%まで約30分

 

リチウムイオンポリマー38Wh(2セル、高耐久性(充放電回数:1000回 / ロングライフ) 、HPファストチャージにより、電源OFF、スリープ時:50%まで約30分

 

稼働時間(JEITA2.0): 17.6時間 ※56Whバッテリ搭載時

>> JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)が提唱する測定法で、音量は最低、画面輝度を150カンデラ平米以上に設定し、Wi-Fiアクセスポイントに接続した状態を保ちながらフルスクリーンで動画を再生するというものです。インターネットを介したデータの伝送は行わなくてもいいことになっています。日本でPCを販売する各社の製品のほとんどが記載している値で、比較の際の目安となります。

 

■関連コンテンツ
・レビューブログ:バッテリ駆動時間の実質的な目安をチェック

デモ動画:「HP Fast Charge」- システムがシャットダウンした状態で30分以内に電池を50%高速充電

 

ACアダプター

出力: 45W

重量: 約200g

サイズ: 200g、95 x 40 x 26.5(突起部・コード含まず)mm

 

よりコンパクトなHP 65Wスリム USB Type-C™ アダプター(別売オプション)も使用可能です。

また、30W以上のUSB PD対応各種アダプターも使えます。

 

 

入力(HID※) ※ヒューマン インターフェース デバイス

キーボード

キーピッチ: 18.7×18.7mm

キーストローク: 1.5-1.7mm

バックライト: 有

 

 

日本語、防滴機能付き、キーピッチ:18.7×18.7mm、キーストローク:1.5-1.7mm、JIS標準準拠・OADG準拠配列。
ラバードーム構造 キートップとラバードームの構造を見直し、よりタイピング音が抑えられ疲れにくく打ちやすい新しいデザインが採用されています。

 

ポインティングデバイス

タッチディスプレイ: 10点マルチタッチ

ペン: HP リチャージブル アクティブペン G3(オプション)

 

 

>> 静電結合方式によるWacom AES 2.0対応。デジタルペンと指による「マルチタッチ」の信号を 同時に1つのセンサーとASICコントローラーで扱えます。傾き検知と4096段階の筆圧検知に対応。長さ148mm×直径10.2mm。15g。USBーCケーブルやUSB-c to USB-Aケーブルを使い、30分の充電で約1週間の仕様が可能。ペンとの距離を検知し、万が一置き忘れても専用アプリが知らせます。

 

タッチパッド: マルチタッチジェスチャー対応高精度クリックパッド

>> クリックパッドには、タッチパッドのような個別のボタンの代わりに、左クリックと右クリックのためのマークされていない領域があります。クリックパッドで右クリックするには右下隅を押します。左クリックするにはクリックパッドの任意の場所をタップするか左下隅を押します。



ワイヤレス

Wi-Fi

モジュール: インテル Wi-Fi 6 AX201 IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
アンテナ数: 送信2、受信2

>> Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)は、Wi-Fi5(IEEE802.11ac)に対して、理論上約3倍のスピードでのデータ転送が可能です。多くのデバイスと同時に通信するためのテクノロジーや省電力への配慮により、混雑に左右されず、つながりにくさとは無縁で、バッテリへの負担を最小限に抑えたインターネット接続をかなえます(Wi-Fi6の機能を活かすにはアクセスポイントもWi-Fi6に対応している必要があります)。

 

■関連コンテンツ
・デモ動画:新世代の無線LAN規格Wi-fi 6搭載」- 802.11ax準拠のWi-Fi 6対応だから、前世代のWi-Fi 5に対して理論上約3倍のスピードでデータ転送。混雑にも左右されにくい快適なインターネット接続ができます。

WWAN(LTE)

モジュール: Intel® XMM™ 7360 LTE-Advanced(GPS機能付き)

 

●FDD LTE

2100 (Band 1), 1900 (Band 2), 1800 (Band 3),1700/2100 (Band 4), 850 (Band 5),2600 (Band 7), 900 (Band 8), 1400(Band 11), 700 (Band 12 lower), 700 (Band 13 upper), 700 (Band 17 lower),850 (Band 18 lower), 850 (Band 19 upper), 800 (Band 20), 1400 (Band 21),850 (Band 26), 700 (Band 28), 700 (Band 29 RX only), 2300 (Band 30),2100 (Band 66) MHz

 

●TDD LTE:

2600 (Band 38), 1900 (Band 39), 2400 (Band 40), 2500 (Band 41) MHz

 

●HSPA+

2100 (Band 1), 1900 (Band 2), 1700/2100 (Band 4),850 (Band 5), 900 (Band 8) MHz

 

SIMサイズ: nano SIMスロット

eSIM: 非対応

 

WWAN(5G)

モジュール: Qualcomm(R) Snapdragon(TM) X55 5G Modem(GPS機能付き)

 

●LTE (FDD):
B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B14/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B29/B30/B66


●Penta-band:
DC-HSPA+/HSPA+/HSPA/UMTS

B1/B2/B4/B5/B6/B8/B9/B19


●5GNR Sub 6GHz
n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n41/n66/n77/n78/n79

 

■関連コンテンツ

・デモ動画:インテル® Evo™ パソコン「HP Elite Dragonfly G2」 - 5G通信対応モデルなら液晶を開けば即座に次世代ネットワークに接続

・レビューブログ: LTEと5Gの速度比較(検証結果)

 

 

SIMサイズ: nano SIM

eSIM: 対応

 

SIMとeSIMの違い

>> SIM(Subscriber Identity Module Card)が物理的なICカードとして、電話番号などの加入者を特定するための情報を記録しているのに対して、eSIMはPC等の端末に組み込まれた状態でSIMと同様に機能します。物理的な交換はできませんが、複数の加入者情報を用意し、設定操作で切り替えることが可能です。

 物理的なICカードが必要なく、容易に複数の接続を切り替えることができるため、国内通信事業者と国外通信事業者、あるいは個人と法人用に別の接続サービスを利用したりするにも便利です。端末の配布に際して物理的なSIMカードを受け渡したり、脱着したりする手間も不要で、優れた管理性を提供します。

 

相互接続性試験について

>> HP Dragonfly G2は、日本HPのWWAN対応ビジネスPCとして、移動体通信事業者各社の相互接続性試験(IOT)を完了しています。モジュール、システムともに、NTTドコモ、KDDIなどの通信網に対応し、安定した通信が可能です。(IOTについての対応状況は機種によって異なります)。

 

その他通信

Bluetooth: Bluetooth® 5

忘れ物・紛失防止タグ: Tile

 

Tileとは

>> Tileは、本体内に内蔵されたモジュールで、PCの紛失による情報漏洩防止に有効とされているスマートトラッカーです。

 最後にスマホと通信した場所が記録されていますから、その位置をスマホのTileアプリの地図に表示することができるので、落としたり、置き忘れたりした場所もすぐにわかります。また、有料のTile Premiumに加入すれば、スマホのTileアプリにPCとある程度の距離が離れた時点でスマートアラートが通知されます。本当ならカバンに入れて携行しているはずのPCを、置き忘れてきたことがわかります。

 


■関連コンテンツ
・デモ動画:Tile」- 紛失防止タグTileがパソコンと一定距離離れると、スマホアプリのスマートアラート通知


その他

カメラ

インカメラ

解像度: 720p HD(静止画:92万画素、動画:92万画素)

焦点距離: 固定焦点

IRカメラ: 搭載(Windows Hello対応)

 

その他機能: プライバシーシャッター(HP Sure Shutter)
>> オンライン会議に参加するさいの意図しないカメラのオンオフを切り替えるキーを装備。会議アプリからは独立して機能し、カメラがオンになったときに、いきなり部屋全体が映り込んでしまうといったことがありません。

 


■関連コンテンツ

デモ動画:「HP Sure Shutter」- ボタンひとつでWebカメラのON/OFFを切り替えてプライバシーを保護

 

オーディオ

スピーカー: 内蔵クアッドスピーカー

マイク: 内蔵トリプルマイク(全方位マイク機能、ノイズキャンセル機能搭載)

: Audio by Bang & Olufsen

 

■関連コンテンツ

ソフトウェア

サポート、管理、ユーティリティ

HP Driver Packs、HP BIOS Config Utility (BCU)、HP Client Catalog、HP Manageability Integration Kit Gen4、HP Support Assistant、HP QuickDrop、 HP Easy Clean等

 

■関連コンテンツ

・デモ動画:HP QuickDrop」- スマホとパソコン間で画像や文書ファイルを簡単転送

・デモ動画:HP Easy Clean」- パソコンを清潔に保つために、ボタンやタッチ機能を一時的にOFFにしてクリーニング

 

セキュリティ: HP Wolf Security for Business (HP Sure Sense、HP Sure Start Gen6、HP Sure Click、HP Sure Run Gen4、HP Sure Recover Gen4、HP BIOSphere Gen6、HP Client Security Manager Gen7、HP Secure Erase(NIST準拠)、HP Tamper Lock) 

 

■関連コンテンツ

HP Context Aware

>>AI とモーションセンサーを使用してノートPCの状況を検出し、自動的に設定を最適化します。ノートPCの動きと向きから、バッグに入れられているか、バッグから取り出されているか、机の上またはひざの上で使用されているかを判断します。プロセッサーで個別に実行するのではなく、センサーでアルゴリズムを実行することにより、最大1,000倍のエネルギーを節約できます。

 

■関連コンテンツ

・デモ動画:「HP Context Aware」- ノートパソコンがバッグの中にあるのか、バックの外にあるのかを検出、バッグから PC を取り出したときに、すぐに使用できるように準備をして起動時間を 10 秒以上短縮

 

サウンド

HP Sound Calibration

>>より良いサウンド体験のためにヘッドフォンを調整します。個人個人で異なる音の聞こえ方を、 左右の耳それぞれで自動的に校正し、ヘッドフォンのオーディオ出力の強さやバランスなどのプロファイルを生成し、快適なサウンド再生をかなえます。

 

■関連コンテンツ

・デモ動画:「HP Sound Calibration」- より良いサウンド体験のためにヘッドフォンを調整、自動補正して再生

 

HP Dynamic Audio

  バックグラウンドのノイズを抑制しながら会話の声、音楽、映画など、コンテンツごとに自動でサウンド再生を改善します。AIベースのニューラルネットワーク分類器を使用してオーディオ出力を自動調整、コンテンツに応じたイラコライザープリセットを自動的に変更します。これによって、会議の音声、映画、音楽などのオーディオを使い道に応じて最適化します。

 

■関連コンテンツ

・デモ動画「HP Dynamic Audio」- AIが使い道に応じてオーディオを最適化

 

各種認証

EPEAT: Gold

>> EPEATは、米国環境保護庁(EPA)のの関連団体であるGlobal Electronics Council(GEC)が管理するパソコンやモニターの世界的な環境評価プログラムです。電子製品のアセスメントツールとして、デバイスのさまざまなライフサイクル環境を評価、一連の環境パフォーマンス基準に基づいて、製品をランク付けするものです。
 すべての必須基準を満たせばブロンズ、それに加えてオプションの50%を満たせばシルバー、75%を満たせばゴールドとしてランクされます。最新基準は2021年に策定されたEPEAT Registry 2.0で、製品仕様のみならず、CSRに関する要求が追加され、より厳しいプログラムとなっています。

 HPは、EPEAT認証取得製品ではワールドワイドで随一の認証数を誇るベンダーのひとつです。

 

■関連コンテンツ

MIL規格: MIL STD-810

>> MIL規格は、米軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格を総称したものです。ミルスペックとも呼ばれ、そのうち、耐環境性試験規格であるMIL-STD-810の一部に準拠していることで、優れた耐衝撃性を備えていることを客観的に示します。MIL-STDは米国防省標準を示します。準拠規格は最後にGやHのアルファベットを付加して表記される場合があります。アルファベットは版数を示し、2021年現在の最新版は8版でAから数えて8番目のHとなり、製品の発売時期によって版数は異なります。

 

NIST

>> 米国国立標準技術研究所(NIST: National Institute of Standards and Technology)は、科学技術分野における計測と標準に関する研究を行う米国商務省における政府機関です。NIST内のラボは情報技術に関する研究を行い、ラボ内のCSD(Computer Security Division)が、コンピューターに関する各種文書を発行し、サイバーセキュリティの基準となっています。
 NIST SP800-193は、プラットフォーム・ファームウェア・レジリエンス・ガイダンスとして2018年5月に発行されたSpecial Publicationシリーズの一つです。2011年4月に発行されたNIST SP800-147のシステムファームウェアの安全性と安全なアップデートメカニズムによる「防御」に加え、「検知」と「復旧」に関する項目が加わり、プラットフォームレジリエンスがさらに強化されました。

 



Windows 11 ミニマム要件について

 HP Elite Dragonfly G2は、セキュアブート対応のUFEI、TPM 2.0、DirectX 12以上(WDDMドライバー)対応、VBSやHVCIなどのセキュリティ関連など、Windows 11 をインストールするための基本要件を満たしています。

 プロセッサー要件は1GHz以上で2コア以上の64bit互換プロセッサーまたはSoC(Intelでは第7世代Core以降、AMDではZen 2以降)です。

 TPM(Trusted Platform Module)は、TCG(Trusted Computing Group)が策定したハードウェア内蔵のセキュリティチップで、その最新バージョンが2.0です。また、VBSやHVCIは、仮想化技術によってコードの整合性チェックがCPUに大きな負荷を与えることを抑止します。そのためにもTPM2.0が必須とされました。つまり、これらの要件は、セキュリティ強化にともなうものです。

 Microsoftは、Windows 10 のミニマム要件のバックグラウンド説明で、Windows 11 は、Windows Hello、デバイス暗号化、仮想化ベースのセキュリティ(VBS)、ハイパーバイザーで保護されたコードの整合性(HVCI)、セキュアブートなどの保護をデフォルトで有効にできるハードウェアを要求することにより、セキュリティの水準を引き上げるとしています。この説明では、これらの機能の組み合わせにより、テスト済みのデバイスでマルウェアが60%削減されることが示されています。

 その原則を満たすために、Windows 11 でサポートされているすべてのCPUにはTPMが組み込まれて、セキュアブートをサポートし、VBSやHVCIをサポートしていることが求められているのです。

関連記事