新旧の実機比較を通じて性能向上を確認

戸田：第12世代インテルCoreプロセッサ搭載PCにリプレースした場合、どれくらいの性能向上が期待できるのでしょうか。

佐近：実はHPさんと共同で性能比較を行っています。第12世代インテルCoreプロセッサ搭載の「HP Elite Dragonfly G3」と、第8世代インテルCoreプロセッサ搭載の「HP Elite Dragonfly G1」の新旧2機種について、ともに Windows 11 をインストールした状態で性能比較を行いました。その結果、HP Elite Dragonfly G3ではほとんどの処理が、約半分の時間で終了することが確認されています。結果を詳細に解説したページがあるので、ぜひご覧ください。

仲西：マイクロソフトからも補足させていただきます。Windows 11 は第12世代インテルCoreプロセッサの2種類のコアに効率的にタスクを割り振る「インテル スレッド・ディレクター」という機構と緊密に連携し、ハイブリッドアーキテクチャのポテンシャルを引き出します。第12世代インテルCoreプロセッサを搭載したPCをまだ Windows 10 で運用しているなら、Windows 11 にアップグレードするだけで大幅な性能向上を得ることができます。

佐近：インテル スレッド・ディレクターは Windows 11 に最適化されており、より細かいレベルでPコア、Eコアのタスク配分を行っています。そのため、前述した調査でも、「HP Elite Dragonfly G3」上で Windows 10 から Windows 11 に置き換えた場合は、約10％の性能向上が見られたという結果が出ています。当社としては従来以上にAI機能などのさらなる強化を図る予定ですので、ご期待下さい。

「インテルEvoプラットフォーム」に準拠

戸田：インテルの佐近さんから第12世代以降のインテルCoreプロセッサの様々な特徴についてお話をいただきました。HPとしては、こうしたCPUの最新テクノロジーをどのように自社のPC製品に生かしていくのでしょうか。

村上：例えば、先ほどお話のあったインテルvProプラットフォームにHP Elite Dragonfly G3も対応しており、ハードウエアレベルでのセキュリティや管理性の強化に努めています。加えて訴求しておきたいのが、「インテルEvoプラットフォーム」に準拠したモバイルPCの製品づくりです。マルチタスク実行やグラフィックスなど、ユーザーの実際の使用状況をもとに必要とされる機能や性能が検証されており、快適さが保証されたPCです。

最新フラッグシップモデルである「HP Dragonfly G4」もその認定を受けたモバイルPCの1つで、第13世代インテルCoreプロセッサ搭載、サイバー攻撃リスクからの保護、高性能バッテリー、Web会議などでの映像のゆがみを自動で補正といった特徴を備えています。

ストレスなくWeb会議ができるヘッドセット

戸田：ウィズコロナ時代を迎えた現在、さらに多様化していく働き方を支えていく機能も用意しているのでしょうか。

村上：いまやWeb会議はハイブリッドワークに不可欠のツールとなっていますが、オフィス内の近接した場所で別々のWeb会議が行われるなど、互いの声が邪魔になりストレスを感じることも増えてきました。また外出時のカフェやホテルのロビーなど、第三者が多くいる公共の場所でWeb会議の音を立てることは、マナーはもとよりセキュリティ上も大きな問題です。

そのような課題に対して、私たちは「Poly Voyager 4320 UC」というワイヤレスのヘッドセットの提供を開始しました。前述のHP Dragonfly G4をはじめインテルEvoプラットフォームに準拠したモバイルPC向けに設計されており、Windows 11 と Microsoft Swift Pair ですばやく簡単にBluetoothペアリングすることが可能です。場所を選ばずWeb会議を行うことができる快適かつ安全なワイヤレスオーディオ体験を提供します。

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