2022.07.05

デジタル印刷へシフトする必要性とは? オフセットとの違いや市場規模について

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デジタル印刷とは、物理的な版を不要とする印刷手法です。従来の印刷方法と比較し、低価格で小ロットから印刷できるなどのメリットがあるため、注目を集めています。今回の記事では、デジタル印刷と従来の印刷手法の違い、メリットやデメリット、市場規模や印刷業界の動向までわかりやすく解説します。

記事の後半にはデジタル印刷機の活用事例を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

1. デジタル印刷とは

デジタル印刷とは、データから紙に直接印刷する手法です。従来の印刷手法とは異なり、「版」を作る必要がないので短納期に対応できます。印刷ごとに宛名など一部分を変えるようなバリアブル印刷(可変印刷)や、小ロット印刷にも最適です。

デジタル印刷は、必要な量を必要なタイミングで印刷できることから、オンデマンド印刷とも呼ばれています。版が不要のためトータルコストの削減だけでなく、CO2排出量が減り環境負荷の低減につながるのも特徴です。

① オフセット印刷との違い

オフセット印刷とは、版を使用した印刷手法です。商業印刷や書籍の印刷など、幅広く利用されています。オフセット印刷では、版のインクをブランケットというローラーに転写してから、紙に印刷します。印刷工程で製版が必要で納品までに時間やコストがかかる点が、デジタル印刷との大きな違いです

オフセット印刷で使用する版の素材はアルミで、2022年時点で2年前と比較し価格が2倍になり、高騰が続いています。高騰の原因として、アルミを精錬する国の電力や環境問題、さらにはアルミの原料であるボーキサイトの生産国における政変があげられます。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ危機で、世界的な物流停滞が起こり、物流コストが跳ね上がったことも原因の1つです。

以上のようにオフセット印刷は、版に必要な素材の供給懸念や価格高騰など、企業努力ではカバーできない外部環境の変化の影響を受けています。したがって、オフセットプレイヤーは、版出力を必要としないデジタル印刷への移行を余儀なくされている、といえるでしょう。

② グラビア印刷との違い

グラビア印刷は凹版(おうはん)印刷の一種で、版に作られた凹みにインクを流し印刷する手法です。色の濃淡を再現するのに優れているため、ポスターや雑誌に掲載するカラー写真、食品パッケージ、プリント生地などの印刷に適しています。デジタル印刷との違いは、製版が必要で加工に手間がかかることから、コストが高くなりがちという点です

また、グラビア印刷で使われる版にはアルミや鉄が使われているため、オフセット印刷と同様に価格が高騰しています。さらに、グラビアインキも主原料の樹脂などの価格高騰により、値上げが続いているのも課題です。

2. デジタル印刷のメリット

デジタル印刷のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは7点解説します。

① 印刷完了までのスピードが速い

版が必要な従来の印刷方式と比べると、デジタル印刷は版が不要であるため発注から納品までスピードが速いのがメリットです。また、デジタル印刷ではインキの乾燥する時間を削減できるので、効率的な作業が実現します。

② 小ロット印刷でもコストを抑えられる

デジタル印刷では版が必要ないため、小ロット印刷でも比較的コストを抑えて印刷できる、というメリットがあります。

デジタル化が進んだ現代では大ロットの印刷需要が減少し、小ロット印刷のニーズが増加しています。大ロット案件の場合はオフセット印刷など従来の印刷手法でも対応できますが、初期費用がかかるので小ロット印刷には向いていない、という課題がありましたが、デジタル印刷では対応可能です。

③ バリアブル印刷(可変印刷)が可能

バリアブル印刷とは内容を一部変えて印刷できる手法で、可変印刷とも呼ばれています。版が必要な印刷では、内容が同じものを何百、何千枚と印刷します。しかし、版が不要なデジタル印刷機ではバリアブル印刷ができるため、1枚ずつ異なる内容で印刷可能です。

具体的には、名刺、年賀状、キャンペーンのチラシなど、レイアウトを固定して一部分だけを変えた印刷物があげられます。つまり、訴求内容に合わせてパーソナライズした印刷物を簡単に作成できる点が、デジタル印刷のメリットの1つです。

④ CO2排出量を減らせる

脱炭素社会に向けた取り組みが世界的に実施される中で、デジタル印刷はCO2排出量を削減できる点でも注目を集めています。

2009年に発表された日本印刷技術協会の調査によると、印刷部数が少ない場合、オフセット印刷と比較してデジタル印刷の方が、環境優位性があることがわかりました。その理由は、オフセット印刷の刷版工程でCO2排出量が全体の4〜50%を占め、刷版数が増えるのと比例してCO2排出量が増加するからです。したがって、版を使わず印刷量を最適化しやすいデジタル印刷は、より環境に配慮した手法だといえるでしょう。

参考・出典:デジタル印刷とオフセット枚葉印刷のCO2排出量の比較調査│公益社団法人日本印刷技術協会
https://www.jagat.or.jp/past_archives/content/view/1197.html

⑤ VOC排出量を減らせる

VOC(Volatile Organic Compounds)とは揮発性有機化合物、つまり化学物質です。グラビア印刷で使用するインキは化学物質を含み、生殖機能に有害な影響があるとして、女性労働基準規則により女性の就業は禁止されています

その点、デジタル印刷機を扱う現場では女性でも安全に使用可能です。実際、株式会社トッパンインフォメディアでは、女性オペレーターがデジタル印刷機の操作を担当しています。近年、印刷業界では若年層の人手不足という課題に直面していますが、同社では女性の入社希望者が増加傾向にあるといいます。

オペレーターの平均年齢は30歳で、女性を含めた若手社員が活躍できる職場です。つまり、デジタル印刷はVOC排出量を減らせるだけでなく、企業の長期的成長につながるESG経営にも貢献するといえるでしょう。

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⑥ 無駄な印刷が減らせる

デジタル印刷は、刷版工程がなくイニシャルコストを抑えられるため、小ロット印刷に適した印刷手法です。デジタルデータさえあれば必要なタイミングに必要な量を印刷できるので、在庫を持つ必要がありません

一方、従来のオフセット印刷では大ロット印刷が前提で、印刷後に需要がなくなれば在庫を抱えるリスクがありました。デジタル印刷なら、無駄な印刷を削減できるというメリットがあります。

⑦ データドリブンマーケティングで活用できる

顧客ニーズが複雑かつ多様化している現代では、データドリブンマーケティングが欠かせません。企業のマーケティング担当者は、デジタルと紙媒体の両方を活用して戦略を練る必要があります。

そこで必要となるのが、デジタル印刷です。デジタル印刷機では、小ロットの印刷物をパーソナライズできるバリアブル印刷で、A/Bテストマーケティング、エリア限定キャンペーンなどが実施できます

3. デジタル印刷のデメリット

デジタル印刷には、どのようなデメリットがあるのでしょうか? オフセット印刷と比較しながら、ここでは3点解説します。

① オフセット印刷よりも色の再現性が劣る場合がある

デジタル印刷では、色ムラが発生するなど色の再現性が難しい場合があります。その理由は、一般的なデジタル印刷機では印刷可能用紙の制限、出力解像度、網点生成や印刷インキ組成が従来のオフセット印刷と異なるからです。一方、オフセット印刷は色の表現力に優れ、高品質に仕上がるという特徴があります。

色を重視する用途ではオフセット印刷が選択されますが、デジタル印刷の技術発展で今後は大差がなくなると考えられています

② 印刷量が多い場合はコストが高くなる

デジタル印刷とオフセット印刷との価格を比較した場合、大量印刷ではオフセット印刷を選んだ方が1枚あたりの印刷コストを抑えられます。オフセット印刷の料金は、同じ版で何千、何万部も印刷をするなら、部数が増えるごとに料金が低くなるよう設定されているからです。

一方、デジタル印刷では、たとえ何万部と印刷しても固定費がないため1枚あたりの料金は変わりません。結果、デジタル印刷で大量に印刷するとオフセット印刷と比べてコスト高になります。

③ 印刷機による品質のバラツキ

デジタル印刷機を使用する場合、粉体や液体トナーなど原材料が異なると印刷品質がメーカーごとに異なります。デジタル印刷機の技術がメーカーごとに違うため、品質にバラツキが生じるのです。

その点、オフセット印刷機は同じ技術方式を採用しているため、どのメーカーの印刷機を使っても同品質で出力できます。社内に複数のデジタル印刷機を導入し同一の品質を常に提供するサービスの場合は、同じメーカーの機械を導入する必要があるでしょう

4. 印刷業を取り巻く環境

上記で解説したデジタル印刷のメリットやデメリットを理解する中で、印刷業界が置かれている環境が見えてきます。ここでは具体的に5点解説します。

① 印刷物の減少

日本製紙連合会によると、印刷・情報用紙の国内需要はピーク時の2005年に1,199万トンに達し、その後は減少が続き2021年には637万トンへと落ち込んだことがわかりました。さらに今後はデジタルへの移行や人口減少などの変化により、印刷物の減少からは逃れられません。また、企業にとっても印刷物を在庫するよりデジタルデータを保有した方が、コストを抑えて効率的に作業できます。以上を考慮すると、印刷物への需要減少は今後も加速すると考えられます

参考・出典:製紙産業の現状│日本製紙連合会
https://www.jpa.gr.jp/states/paper/index.html

② カーボンニュートラル

日本は「2050年カーボンニュートラル」、つまり2050年までに温室効果ガスの排出量を全体でゼロにする社会の実現を目指しています。達成には産業界の自主的な取り組みが必要で、印刷業界も一翼を担っています。

日本印刷産業連合会は「カーボンニュートラル行動計画」を立て、製造工程を見直す一環として、省エネ型であるデジタル印刷機の導入促進を提示しました。同計画のロードマップによると、2030年にはデジタル印刷機の利用拡大、そして2050年には主流化を目指しています。つまり、デジタル印刷機の使用が印刷業界全体の常識になる流れだといえるでしょう。

一方で、政府が「2030年時点での削減目標を26%から46%に大きく情報修正」したことから印刷業界のCO2削減目標も引き上げられる可能性もあります。。2050年に日本全体が目標を達成するためには、どの産業も毎年7~8%のCO2削減を継続する必要があるため、どの業界も業界全体で2030年に向けての目標の再設定が急務となっている点は、強く意識しなければなりません。

またグリープリンティング認定制度(GP)だけでは、CO2削減目標が見えにくいため、目標開示の仕組みづくりなども今後は重要になるでしょう。

参考・出典:印刷業界のカーボンニュートラル行動計画フェーズⅠ目標 / 経済産業省
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/chikyu_kankyo/seishi_wg/pdf/2021_001_07_02.pdf

③ ESG

ESGとは、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の頭文字から作られた言葉です。企業が長期的に成長するには、株主だけでなく地球環境や社会全体、そしてお客様や従業員、パートナーに配慮したESG経営が求められています。

印刷業界がESG経営をする手段の1つとして、デジタル印刷機の活用が有効です。デジタル印刷機は、従来の印刷機と比較してCO2排出量を抑えられるので、環境にやさしい経営を実現できるからです。

さらに、従来のグラビア印刷ではVOC排出により女性の就労が法律で禁止されていましたが、デジタル印刷なら女性も就業可能です。つまりデジタル印刷は、ESGのSocial(社会)に含まれる、職場のダイバーシティ実現にも貢献できます

④ 原材料の高騰

原材料の高騰により、あらゆる業界で価格の値上げが相次いでいます。印刷業界では、刷版で必要となるアルミニウムの高騰に直面しています。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ危機で物流システムが停滞し、物流コストの負担増も課題の1つです。

この点、製版を必要としないデジタル印刷なら、オフセット印刷など従来の印刷方法を比較して、より安定して事業を継続できるといえるでしょう。

⑤ 人材育成・採用雇用

印刷業界は若年層の定期採用が難しく、特に地方では人材不足の傾向が顕著です。さらにオフセット印刷工場では、特殊技能が必要になり敬遠される傾向にあります。

若手の人材が集まらなければ、人材育成もできず企業の存続が危ぶまれます。その点、デジタル印刷機のオペレーターは若手でも務まり、女性も活躍できます。デジタル印刷の活用機会を増やせば、若手の人材育成や人材不足の解消につながるでしょう。

さらに、前述のとおり、データドリブンマーケティングとの連携による印刷や、作業工程の自動化などを考慮した場合、これからのオペレーターにはデジタルテクノロジーを理解する素養も必要となります。若手や女性にとってはこの分野のスキルを磨くことで業界を超えて活躍できる魅力的な職となることも想定できます。

5. 拡大するデジタル印刷の市場規模

(デジタル印刷と印刷業界全体の市場推移)

株式会社矢野経済研究所のデータをもとに日本HPにてグラフ化。単位はいずれも百万円

上のグラフを見ていただいてわかるとおり、印刷産業の市場規模は縮小傾向にありますが、デジタル印刷市場は堅調に成長しています。矢野経済研究所の2022年発表の調査では、2021年度のデジタル印刷の国内市場規模は約3,214億円で前年度比3.8%、2022年は微増し3,290億円と予測されました。2020年はコロナ禍で必要となったワクチン接種券や経済対策のデータプリントサービス市場の拡大があり、前年度の市場規模を維持しています。

また、オフセット印刷による大量印刷では在庫が発生するため、在庫管理コストを含むトータルコストの削減を目的に、デジタル印刷への移行が始まっています。

次に、海外のデジタル印刷に関する市場規模データを見てみましょう。株式会社グローバルインフォメーション提供の調査データによると、2021年のデジタル印刷の世界市場規模は248億米ドルに至ると報告しています。世界と日本のデジタル市場規模を比較すると、日本の市場規模は小さく、遅れをとっていると言わざるを得ません。しかし、今後デジタル印刷機の発展、需要の増加と人材シフトにより国内市場規模が拡大し、ギャップが解消されるでしょう。

参考・出典:
デジタル印刷市場に関する調査を実施(2022年)│株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2962
一般印刷市場に関する調査を実施(2020年)│株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2531
デジタル印刷の市場規模、2026年に343億米ドル到達予想 │ PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000071640.html

6. 日本HPのデジタル印刷機

日本HPが提供するHP Indigoデジタル印刷機は、デジタル印刷で課題となりがちな色再現性の低さを、独自技術でカバーしています。その技術の1つが、液体トナーインキである独自のエレクトロインキ。粒子を電気的に制御し高品質のイメージ生成を実現しました。また、多様なインキ展開と独自アルゴリズムの自動認識で、複雑な色の再現が可能です。さらに、合成紙やキャンバスなど、これまでデジタル印刷機では難しかった多様なメディアへも印刷ができます。

また、サステナビリティの点では、環境負荷の最小化を目指し、ISOやFSCなど環境認証を満たす印刷機とインキの開発に取り組んでいます

参考・出典:
HP Indigoデジタル印刷 基礎解説動画(約10分)│Tech & Device TV
https://jp.ext.hp.com/techdevice/liveandmovie/dx_20211005_am/

7. デジタル印刷の活用事例

デジタル印刷機はどのように活用されているのでしょうか?HP Indigoの活用事例を6件解説します。

① 株式会社トッパンインフォメディア

株式会社トッパンインフォメディアは、小〜中ロットの各種ラベルのデジタル印刷に、HP Indigoデジタル印刷機を導入。ユニークコードや文字、画像のバリアブル印刷や、特殊素材への印刷など、高機能・高付加価値のラベル印刷を実現しています。2019年にHP Indigoを導入し、生産ラインを強化。HP Indigo搭載の可変ソリューションソフトを活用し、可変印刷したラベル製造に注力しています。

参考・出典:トッパンインフォメディア、多品種小ロット対応で「HP Indigo6900」デジタル印刷機を導入し、生産ラインの強化を実現│Tech & Device TV
https://jp.ext.hp.com/techdevice/printing/20indg13/

② 株式会社ラップリンクス

株式会社ラップリンクスは、グラビア製版会社から独立して作られた社員4名のラベル印刷の会社です。マーケティング戦略に必要な小ロット印刷で顧客をサポートすべく、2013年にHP Indigoを導入しました。現在は小ロット印刷に対応し、法人や個人を問わず受注しています。具体的には、ポリエチレンの手提げ袋、地元の酒屋さんに提供するラベルやキャップシールなどです

参考・出典:社員4名の小さな企業が、デジタル印刷で続ける大きな挑戦 株式会社ラップリンクス 手取社長インタビュー│Tech & Device TV
https://jp.ext.hp.com/techdevice/printing/20indg12/

③ 大洞印刷株式会社

大洞印刷株式会社は、80年以上も印刷事業を手がける企業です。2011年にHP Indigoを導入し、デジタル印刷でクリアファイル印刷をスタートしました。コロナ禍で自社のクリアファイル印刷技術が医療現場のフェイスシールド作成の力になると考え、わずか4日で完成。クリアファイルの製造ラインを作り、約5ヶ月でマウスシールドも含め160万個を販売しました

参考・出典:第一弾:印刷業界のゲームチェンジャーはこうして生まれた!大洞印刷が進化を続けられる理由に迫る│Tech & Device TV
https://jp.ext.hp.com/techdevice/printing/20jbp14/

④ 株式会社フジプラス

大正12年創業の株式会社フジプラスは、大量印刷のオフセット印刷が主流事業でした。しかし、デジタル化の波が到来したことを受け、自動作業による効率化を図っています。同社ではHP Indigoを導入し、小ロット対応しながら高品質の印刷が求められる商品パッケージ、オリジナルフォトブックなどデジタル印刷サービスを提供。現在はデジタルならではの特性を活かし、ベトナムを中心にグローバル展開を進めています。

参考・出典:第一弾:フジプラスが取り組む商業印刷デジタル時代の新たな挑戦 │Tech & Device TV
https://jp.ext.hp.com/techdevice/printing/20jbp07/

⑤ 錦明印刷株式会社

錦明印刷株式会社の代表取締役社長である塚田氏は、アメリカ出張でデジタル印刷の可能性を実感。社長就任後、その経験をもとに改革に取り組み、デジタル印刷チームを設立しました。2010年と13年にHP Indigoを導入すると、これまで課題であった高品質なデジタル印刷を実現。フォトアルバム、小ロット書籍やWeb to Printサービスなどを手がけ、事業を成長させています

参考・出典:100年企業が東京の中心で実現させる印刷会社の変革とは? │Tech & Device TV
https://jp.ext.hp.com/techdevice/printing/20om05/

⑥ ImageData Group

ImagaData社はイギリスの印刷会社です。製造業向けの印刷製品を提供するなど、イギリス全土に展開しています。同社は生産性の向上とCO2削減を実現するために、HP Indigoを導入。環境に配慮して設計されたデジタル印刷機を使用し、パーソナライズしたキャンペーンを提供することで、持続可能な方法で顧客ニーズを満たしています

参考・出典:NEWS
ImageData installs HP Indigo 100k│digital printer
https://www.digitalprintermag.co.uk/news/69342/imagedata-installs-hp-indigo-100k/

8. まとめ

デジタル化の波がどの業界にも訪れる現代では、印刷サービスプレイヤーにも早急な対応が求められています。印刷業界は紙の印刷物の減少の波がある一方で、マーケティング戦略の一環という位置付けの小ロット印刷やバリアブル印刷に需要があります。適量印刷、敵地印刷、適時印刷を実現するデジタル印刷機の導入促進は、デジタル化社会や環境問題へ向き合う現代において、必須の施策だといえるでしょう。

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