日本ヒューレット・パッカードが考える
「印刷会社が打てる《次の一手》」
- 日本ヒューレット・パッカード株式会社
早くて安価な大判プリンターに再注目
DesignJet Z5400 PS Printer
大判プリンターは製版・印刷会社にも広く導入され、必須の設備と言っても間違いのないデバイスである。
しかし業務用途として考えると「もう少し速くなったら……」、「もう少しランニングコストが安価だったら……」と思うことは少なくないだろう。
日本ヒューレット・パッカードが発売したHP DesignJet Z5400 PS Printerは、最終成果物作成にピッタリな、「速くて安価な」大判プリンターである。
※この記事は『DTP&印刷スーパーしくみ辞典 2014』(ボーンデジタル刊)に掲載されたものです。
大判プリンターの初心者でも使える考え抜かれた操作と運用
大判プリンターに慣れてくると、発注者の要望も千差万別になり、ポスターでも「松竹梅の“松”レベルで商品をより良く見せたい」、「品質は松竹梅の“竹”レベルで良いから、今日中に必要だ」と品質と納品日程、見積金額を天秤に掛けて細かく発注してくるケースも増えるだろう。
このニーズには、プルーフ用途で導入したプリンターで応えるよりも、「速度と品質のバランス」を考慮して作られた大判プリンターを導入するほうが簡単である。HP DesignJet Z5400PS Printerは、まさにこうしたニーズに対応する製品だ。
「HP DesignJet Z5400 PS Printerは、大判プリンターの初心者にも使いやすく設計しています。給紙にはダブルロールを採用し、上部ロールは前面からの交換が可能です。そして、USBメモリからのダイレクト印刷に対応するので、DPEショップの店頭にあるデジカメプリント機に似た操作感覚を有しています。出力ショップや印刷会社の営業部門など、直接クライアントがデータを持ち込む場面で活用できる製品です」
すぐに掲示できる顔料ならではの速乾性と発色の高さ
屋内掲示物に求められるのは、「第一印象でどれだけ情報を発信できるか」ということ。6色インクのプリンタとは思えない高い発色性で、ベタ色や写真が見栄え良く印刷される。水性顔料インクなので、出力した後ですぐに納品できることも、サービス業にとって大きなメリットだ。
想定される印刷物は屋内に掲示するPOPや少ロットポスター
発注者が納期やコストにこだわるのは、店内POPや小ロットポスターの掲示期間が短期化し、企画から納品までの期間が極端に短くなっていることにある。
たとえば、天候や祝祭日などに合わせたセール告知や季節に合わせたメニュー変更など、現在のサービス業のSPツール制作はより細かく、ニッチな方向で集客・売上げを上げることが当たり前に行われる。
1カ月ほどで取り替える屋内掲示物は水性顔料インクでも充分に印刷品質を保ったまま対応できるので、サイン/ディスプレイで使われるような溶剤系プリンタは必要ない。
「短期間で注目される掲示物が必要とされるので、オフセット印刷らしい色より見栄えの良さが重要視されます。HP DesignJet Z5400 PS Printerは6色インク搭載機ですが、写真品質もそれなりに高いですし、何より“金赤”の色再現に自信があります」
一過性の高い屋内掲示用のPOPや小ロットポスターは、ほかに代替のないコミュニケーションツールの1つである。小回りの効く大判プリンタがあれば、多様化する発注者の要望にも、コストや納期で妥協することなく応えられるのではないだろうか。
対象プリンター
HP DesignJet Z5400 PS Printer
- B0サイズマルチロールモデル
- 6色インク搭載
- A1印刷速度37秒
- PostScript(ポストスクリプト)に標準で対応
- 用紙の切り替えが容易なダブルロールを装備
- 低ランニングコストで経済的
注目したい3つのポイント
6色インクシステム
グレーインクによってグレー階調の色転びをなくし、ブラックインクはマット/フォトを用意。6色モデルと言えど、写真品質にはこだわりがある
ダブルロール
2種類の用紙を常にセットできるので、用紙交換の手間は最小限に抑えられる。写真は光沢紙とマット紙を同時にセットした例
ダイレクトプリント
USBメディアに保存されたジョブを液晶パネルで印刷設定してそのまま出力。簡単な操作で大判出力が行える
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