学校新聞を迫力あるカラーで拡大
~DTPソフトとの組み合わせで豊かな表現力を育む~
- 葛飾区立 本田中学校
DTPソフトを使った学校新聞作りに取り組む葛飾区立本田中学校(中野利彦校長/東京都)に活用していただき、その魅力を探った
校内ポスターや教材、学習成果物など学校現場の掲示物づくりに欠かせないツールになっている大判プリンター。こうしたなか、A1対応プリンターとして世界最小・最軽量クラスのボディサイズを実現した日本ヒューレット・パッカード(以下HP)の「HP DesignJet T520 24inch Printer」が注目を集めている。
そこで、DTPソフトを使った学校新聞づくりに取り組む葛飾区立本田中学校(中野利彦校長/東京都)に活用していただき、その魅力を探った。
拡大出力できる便利さを実感築都市設計事務所
「これまではモノクロの感熱式拡大機を使ったり、コピーを貼り合わせたりして拡大教材を作っていたため、見栄えはもちろん、作成する手間や時間がかかるのが課題でした」と語るのは国語科の丸山明美教諭だ。
同校ではカラー拡大出力ができる大判インクジェットプリンターがなかったため、導入されてまだ日は浅いが「HP DesignJet T520」の便利さを痛感していると続ける。
その1つが毎月パソコンで作成しているB4サイズの学校新聞「チームHONDEN」を拡大出力したこと。「やはり、A1サイズにすると貼り出したときの迫力がまったく違います。しかも驚くほどきれいな刷り上がりで、まるで本物の新聞のようだと生徒たちも喜んでいます」
また、生徒は新聞づくりの肝となるレイアウトや記事の推敲を何度も繰り返してやっと完成させている。それを従来できなかった大きなサイズでアピールできることで、作る意欲や達成感も倍増するとその効果に表情をゆるませる。
葛飾区立本田中学校 丸山 明美 教諭
DTPソフトで新聞の質を向上
一方、そんな学校新聞づくりに活用しているのが、新聞や小冊子、校内の掲示物づくりを支援する DTPソフト「パーソナル編集長」だ。新学習指導要領では各教科において言語活動を充実させることが示され、書くことやまとめること、伝えることの指導に「新聞づくり」が盛り込まれた。しかし、手書きでは大幅に時間がかかってしまい、何度も書いたり消したりすると見栄えも悪くなってしまう。そこで、生徒が調べたことや考えたことを簡単な操作で新聞形式にまとめることができると、学校での導入が進んでいる。
本ソフトの魅力は、豊富なテンプレートとイラスト素材で作りたいものが思いのままに表現できること。たとえば、「新聞テンプレート(新聞のひな形)」は197種類もあり、その中から作りたいタイプ(縦書き・横書きや用紙サイズなど)を選択し、「新聞題字」「記事」「見出し」を入力して「写真」を読み込むだけで美しいレイアウトの新聞が完成する。また、書体も新聞用フォントを含む13書体を収録しているなど本格的だ。
同校では生徒会が中心になって作成しているが、実際に出来上がった新聞を見ると写真やイラストが数多く挿入されており、見出しの付け方や構成にも工夫が凝らされていて感心する。その点について尋ねると、「生徒たちが仕上げたものを副校長がチェックし、より読みやすくなるように何度も修正を加えて完成させています。こうした修正が納得するまで気軽にできるのも、このソフトのよさですね」と指摘した。
また、用紙サイズもA0やB0長尺にも対応しているので、ポスターや式次第、横断幕のような大きな印刷物も作成可能。出力サイズに合わせた設定ができるため、今回使用しているA1サイズ幅のT520による出力も何ら問題がない。そんな互いの相性のよさも活用を広げる魅力の1つと語る。
「パーソナル編集長」で新聞づくり
新聞作成から拡大出力までの流れ(パーソナル編集長→T520 大判プリンター)
1. テンプレートを選ぶ
2. 文字や画像を入れて編集
3. A1サイズに拡大出力
誰でも使える操作性が魅力
もう1人、「技術科の作業の流れを拡大出力して黒板に掲示してみました。いつもは模造紙に手書きで作成していましたが、見た目が格段に上がって生徒が視認しやすくなったと思います」と話すのが福尾優太教諭だ。
その上で、液晶画面の指示に沿って簡単に印刷できるユーザビリティを評価。「一度操作を覚えれば誰でも使える。個人的には文化祭の掲示物やクラブ活動の報告など、これからの学校活動の中で効果的に使える場面がたくさんあって楽しみにしています」と意欲を示した。
また、T520にはA1などのロール紙のほか、A3ノビやA4などのカット紙を常時セットしておける専用トレイが搭載されていることに触れ、「用途によって同じプリンターで使い分けができるのは便利。しかも出力した紙は自動的に切断され、スタッカーに収まっているので手離れがいい」と語り、使い勝手のよさも強調した。
「作業の流れ」を拡大してプリントして掲示。
より視認性が高まった。
このように、教材を拡大することで生徒の集中力や理解を高めたり、生徒の学習成果を表現したりするツールとして活用できる大判プリンター。その中で、よりコンパクトなスタイルと学校でも購入しやすい低価格を実現したT520は、これまでの高価なもの、使いづらいものといった認識を塗り替える製品だ。
「T520」でA1サイズに拡大した学校新聞。右が 福尾 優太 教諭
対象プリンター
HP DesignJet T520 24inch Printer
- A1/A0エントリーモデル
- 4色インク搭載
- A1印刷速度35秒
- HP DesignJet ePrint & Shareによるクラウド対応 ※
- トレイ搭載、前面ロール給紙型
※ HP DesignJet ePrint & Shareアカウント、プリンターとのインターネット接続、インターネット対応デバイスとの接続が必要です。
HP DesignJet ePrint & Shareモバイルアプリケーションを使用する場合は、互換性のあるApple® iOSまたはAndroid™デバイス、
およびインターネット接続が必要です。 データや接続の利用料金が発生する場合があります。 印刷時間は条件によって異なります。
1つのアカウントにつき、2GBの一時保存領域をご利用いただけます。 詳細については、HP DesignJet ePrint & Shareをご覧ください。
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「パーソナル編集長」
株式会社 筆まめ
TEL. 0570-666-226