2021.11.12
第一弾 映像制作会社「ドリームムービー」体験編「映像制作業務のサブノート PCとして十分に機能する」
ウィズコロナ時代の新しい働き方としてテレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」が注目されるなか、従業員の業務を支えるIT環境を見直す企業が増えている。そんなハイブリッドワークに最適なPCとして登場したのが「コネクテッド・モダンPC」だ。今回は、映像制作会社・ドリームムービーの荻本貴史氏によるコネクテッド・モダンPC対応最新モデル「HP Elite Dragonfly G2」の試用レポートをお届けする。
コロナ禍をきっかけに一気に普及した在宅ワークだが、ここ最近は徐々にオフィスワークへと戻す動きも出始めている。その背景には、テレワークの実施によって業務生産性が低下したと感じる企業が多いという事情がある。日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボの調査によると、最初の緊急事態宣言期間中だった2020年4月には6割超、それから丸1年が経過した2回目の緊急事態宣言解除後の21年4月でも5割超の企業が「テレワークにより生産性が下がった」と回答しているという。
調査を担当した日経BP 総合研究所の大和田尚孝 上席研究員は、その理由を「当初は“紙やハンコ”が原因だったが、テレワークを実施するために導入したITツールにも問題があった」と指摘する。
「Web会議ツールによる社内コミュニケーションに限界があるといった声もありますが、とくに業務の生産性に直結したのが、テレワークで使用するPCのスペックが貧弱だという点です。例えばPCの性能、画面の大きさ、カメラの解像度などが十分でないために、オフィスに比べて業務の生産性が上がりにくく、そのために出社を強いられるというケースもあるほどです。私たちが実施した調査でも、テレワークの阻害要因として『自宅のPC環境に課題がある』という回答が21.4%もありました」
さらに大和田研究員が挙げるのが、通信環境に関する課題だ。
「自宅からインターネット経由で社内に接続する場合、VPNにアクセスが集中するだけでなく、同じ回線を家族が同時に利用したときにも、通信速度が低下して業務に支障を来たすことがあります。また外出先ではセキュリティー上の観点からフリーWi-Fiの利用を禁止せざるを得ないなど、通信環境には課題が多いと言えます」
しかし、たとえコロナ禍が終息したとしても、もはや完全にオフィスワークに戻ることはない。今後はテレワークとオフィスワークを柔軟に組み合わせた「ハイブリッドワーク」が主流になると見られている。そこで必要になるのが、これまでのテレワークで使用していたIT環境を改めて見直すことだ。
「調査ではテレワークをしない理由に『ITインフラがない』とした回答が24.4%もありました。これからのハイブリッドワークを実現するためにも、今後は在宅勤務で使用する自宅の環境も含めて会社主導による対策を講じることが急務です」(大和田研究員)
ドリームムービーの企画・制作部 荻本貴史氏
テレワークにおけるIT環境の課題を解決するために、インテル、NTTドコモ、日本HPが共同提案するのが「コネクテッド・モダンPC(以下CMPC)」だ。CMPCとは具体的に「インテル® Evo™ vPro®プラットフォーム」とSIM通信モジュールを搭載したモバイルPCのことであり、ハイブリッドワークでも生産性を低下させずに理想の仕事環境を実現する。そのCMPCに対応する製品として、日本HPが提供するのが「HP Elite Dragonfly G2」である。
今回はハイブリッドワークにおけるHP Elite Dragonfly G2の有効性を検証することを目的に、映像制作会社ドリームムービーの企画・制作部 荻本貴史氏に同機を実際に試用してもらった。以下、荻本氏が機能・性能・使い勝手など、さまざまな角度からレビューした評価レポートをお届けする。
ドリームムービーは、イベント告知、社内報、特売セール情報など定期的な情報を発信する企業向けの定額動画サービスの提供、会社説明会や採用試験、セミナーなどで使用する映像制作を中心に事業を展開する企業だ。荻本氏は映像制作の第一線で活躍するクリエイターであり、コロナ禍以降は基本的に在宅ワークで働き、週1~2日程度の頻度でオフィスや撮影現場を行き来することがあるという。
「私の主な業務は動画編集であり、コロナ禍の現在はいわゆる“ゲーミングPC”と呼ばれるハイスペックなモバイルPCと大型モニターを利用して在宅メインで仕事をしています。動画編集に必要な負荷の高い処理はオフィスにあるワークステーションで実行し、それをリモート接続して操作するという使い方をしています。ただし、撮影現場で作業を行うこともあるので、外出時には必ず普段使っているモバイルPCを持ち運んでいます」
そのモバイルPCに代わり、HP Elite Dragonfly G2を使ってもらったわけだが、荻本氏がまず好感を持ったのは、HP Elite Dragonfly G2が「軽量・コンパクト」という点だった。
「いつものモバイルPCは高性能グラフィックス機能を備えたハイスペックモデルということもあり、持ち運ぶ際の“重さ”が難点でした。それに対して、HP Elite Dragonfly G2は非常に軽く、持ち運ぶのも苦になりません」
とはいえ、使い始めた当初は、動画編集というヘビーな業務に耐え得るかという心配もあったという。
「HP Elite Dragonfly G2は最新の第11世代インテルCoreプロセッサーを搭載しているとはいえ、クリエイター向けのPCではありません。そのため、Adobe Premiere ProやAdobe After Effectsといった映像制作系のソフトウェアが問題なく稼働するかという不安がありました。しかし実際に使ってみると、若干のメモリ不足は感じたものの、ほぼ問題なく使用することができました」
インテル®Evo™に準拠しているPCには「インテル® Iris® Xe グラフィックス」というオンボードグラフィックスが搭載されているが、さすがにモバイルPC用のグラフィックス機能なので厳しいのではないか?と使う前は考えていたが、“これなら十分にカバーできる”と感じたそうだ。
また、視認性・操作性などの使い勝手についても評価は上々だ。「画面のベゼル幅が狭いので、12インチサイズの筐体に13.3インチのディスプレイが収まっています。これだけでもストレスなく作業することができました。またタッチパネルでタブレット的な利用もできるので、動画視聴にも最適です」
さらに荻本氏が便利と感じたのが通信機能だ。
「従来のモバイルPCでは会社から貸与されているスマートフォンのテザリング機能を利用して接続していましたが、今回のHP Elite Dragonfly G2にはNTTドコモがサービス提供するLTEの相互接続テストが完了しているSIM通信モジュールが内蔵されていたので、わざわざ接続する手間もなく、電車の移動中や撮影現場でもすぐにネットワークを利用できました」
また、こうも語る。
「常時接続の利便性を知ってしまったらもう手放せませんね。オフィス、自宅、撮影現場とさまざまな場面で安定した通信環境をすぐに使えるということはもちろん、オフィスに置いてあるワークステーションをリモートデスクトップで利用することも多いので、高品質で高速な通信がどこからでもできることが必要なんです。今回はLTEでしたが、エリアのカバー範囲が広がってきたら超高速の5Gを絶対に試してみたいですね」
ちなみに、HP Elite Dragonfly G2のバッテリー駆動時間は、移動中に作業をし続けてもまったく問題がなく、充電時間も非常にスピーディだったため、携帯利用に優れていることを感じたとのことだ。
今回、荻本氏にはコネクテッド・モダンPCを在宅ワーク環境でより快適に利用してもらうためにモニターやキーボードのほか、マウス、イヤホン、ドッキングステーション、マルチポートハブも一緒に試用してもらった。
「自宅で行う動画編集作業では37インチウルトラワイドの湾曲モニターをHDMIで接続して行いましたが、端の遠いところまで視認できる上、滑らかな動きで目の疲れも軽減されました。今回試用した周辺機器でとくに気に入ったのが、HPのOMENブランドのキーボードです。キーボードは業務における最重要アイテムなので、打刻感が非常に良いOMENのキーボードには感動しました」
さらに、荻本氏はこう語る。「動画編集作業では音声を聞くことも必須ですが、終日ヘッドフォンを装着していると頭部にストレスを感じます。その点、OMENのイヤホンはストレスを感じることなく、音質も優れています。また外出先で外部モニターに接続する機会も多いので、マルチポートハブにHDMIポートが用意されているのは非常に有り難いです」
最後に、荻本氏は今回の試用をこう総括する。
「今回試用したモデルはCore i5で8GBメモリという一般的な構成でしたが、高性能なCore i7や16GBのメモリが搭載され、Thunderbolt 4対応のUSB Type-Cポートと接続して、例えばeGPUのような外付けのグラフィックス機器を拡張できれば、私のような動画編集業務に携わるパワーユーザーであっても、HP Elite Dragonfly G2はメインマシンに十分になり得ると感じました」
今回の試用レポートを通じ、ハイブリッドワークにおけるHP Elite Dragonfly G2の有効性を十分に確認することができた。ハイブリッドワーク時代の本格的な到来に向け、従業員が使用するモバイルPCを見直そうと考える企業は、HP Elite Dragonfly G2の導入を検討してみてはいかがだろうか。
お問い合わせ
日本HP
https://jp.ext.hp.com/prod/feature/vpro/
【日経BPの許可により日経クロステック Special 掲載の記事広告を抜粋したものです。禁無断転載】