2023.08.02
―― 今回、新モデルでgLupeのテストを行ったと伺っております。新モデルHP Z4 G5 Workstation(以下、Z4G5)は、以前のモデルと比較しどのような違いがあるのでしょうか。
HP Z4 G5 Workstation
―― 小俣氏
Z4シリーズは、弊社が展開しているワークステーションの中で価格とスペックのバランスが優れた人気のグレードです。
今回の新モデルは、Intel® Xeon® W-2400プロセッサーを搭載し、GPUは最新世代のハイエンドであるNVIDIA® RTX 6000 Adaに対応するなど、全体のスペックアップが図られています。
ISP社に提供したカスタムモデルのように、人気GPUであるA2000のデュアルGPUに対応するなど、用途に合わせた柔軟なカスタマイズ性も特徴です。
―― GPUを二枚用いることで、どのような効果があるのでしょうか。
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―― 井上氏
弊社のケースを例に挙げると、gLupeのチューニングと合わせて行うことで、画像処理にかかる時間が前モデルの場合と比較し2.8倍も高速化しました。
画像のAI処理は、高画質であるほど時間がかかってしまいます。最近は撮像対象の画像も高画質化が進み、大量の枚数を用いるケースも増えていますので、この差は非常に大きい結果となりました。
―― ありがとうございます。実際にどのような部分をカスタムできるのかお聞かせ下さい。
―― 小俣氏
Z4は導入現場の環境に合わせやすいよう、OSを Windows 10 Pro 、 Windows 11 Pro 、またはOSなしの三種類から選ぶことができます。
また、先程も触れましたが、デュアルGPUや、ハイエンドモデルのGPUにも対応しています。GPUの性能は画像処理の速度に大きく関わっており、gLupeのテストでは最大4.5倍高速になるデータも出ています。
それ以外にもメモリ容量、搭載CPU、外観検査AIで重要視される通信帯域もカスタム可能です。
ユースケースや予算に合わせ柔軟に対応できるため、お気軽にご相談下さい。
―― 環境に合わせてカスタマイズできる点は心強いですね。
―― 最後に、導入を検討されている皆様にメッセージをお願いします。
―― 井上氏
gLupeは日本HP製ワークステーションにインストールされた状態で提供しています。
製造現場の方からは、生産ラインの真下のようなタフな環境に設置している場合でも、快適に動いていると好評です。
画像を2~3枚ご用意いただければ、無料で簡易検証いたします。検査業務に課題を感じている方はお気軽にご相談ください。
―― 小俣氏
AIを導入するにあたり、昨今ではハイスペックなPCを用いるケースも多いですが、ワークステーションは業務用に特化した安定性と堅牢性、導入環境に合わせたカスタマイズの柔軟性が魅力です。ぜひ参考にしてください。
―― ありがとうございました。
Z4G5は、以前のモデルの安定性を引き継ぎ、よりスペックとカスタム性を上げた最新モデルです。実際に拝見しましたが、本体が静音かつコンパクト点が印象的でした。
「ワークステーションの導入を検討している」、「外観検査AIを導入したいが何からはじめたらいいかわからない」といった方はぜひ参考にしてください。
HP Z4 G5 Workstation
ベストセラーモデルがさらにパワーアップ
あらゆる業務に適したスタンダードモデル
レンダリングやシミュレーションから高度なビデオ編集や膨大なデータセットの準備まで、高度なワークフローに取り組めます。Z4では、幅広いプロフェッショナル向けアプリでのワークフローの高速化と、作業の高度化に対応した拡張が可能です。