2023.11.27

ビジネス環境を大きく前進させる新ソリューションが
HP Workstation と Poly からも登場!

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2023年11月16日、日本HPによる「ハイブリッドワークを支援する新ソリューション発表会」が開催された。先にお伝えした「HP eSIM Connect」、「HP Protect and Trace with Wolf Connect」に加え、当日はHP WorkstationとPolyからも新製品が発表され、業界の大きな注目を集めていた。ここでは、後者の概要をお伝えしたいと思う。

取材:中山 一弘

日本HP代表取締役 社長執行役員 岡戸 伸樹氏による衝撃的な発表もあった「ハイブリッドワークを支援する新ソリューション発表会」。前半の模様はこちらから

HP WorkstationからはAMD搭載のニューモデルが登場

始めにHP Workstationのニューモデル「HP Z6 G5 A Workstation」を紹介しよう。「このワークステーションは『AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO』を搭載したモデルになります。最大96コア、ハイエンドGPUを3台搭載することが可能な製品です」と解説する岡氏。

株式会社 日本HP クライアントビジネス本部 CMIT製品部 部長 岡 宣明氏

HP Z6 G5 A Workstationの発表をおこなう岡氏

HP Z6 G5 A WorkstationはプロセッサーにAMDを採用することで処理能力の高さや消費電力の低さに加え圧倒的なコストパフォーマンスを実現するモデルになっている。「私たちとしては、AIやDeep Learningといった分野に手軽に活用いただけるような位置づけを考えています。ハイエンドのパフォーマンスを持ちながら、ミッドレンジの価格帯で購入できるので多くのみなさまにご利用いただけるワークステーションだと思っています」と岡氏。価格としては495,000円~となっているので、AI開発などに用いるサーバクラスの製品と比較すれば手の届きやすい設定といえる。

「また、ワークステーションに関してもハイブリッドワークでご利用いただける環境を用意しています。『HP Anyware』というソリューションをご活用いただければ、オフィスにあるワークステーションを自宅や外出先からリモートで利用することが可能になります」と岡氏。以前はHP Anywareを用いたPCoIP環境の場合、ライセンス管理サーバーに対応するOSはLinux OSに限定されていたが、今回からWindows OSでも利用可能となっている。

ハイブリッドワークでもワークステーションを活用できる環境を提供する「HP Anyware」

HP Anywareはリモート環境とは思えないほどレスポンスが良いので、例えば今回発表になった常時接続サービスのHP eSIM Connectと併用して利用すれば、どんな場所に居てもワークステーションをリモートで操作することも可能になる。まさに開発者にとっては夢のような環境だと思うので、気になる方はぜひ一度体験していただきたいと思う。

発表会後におこなわれた製品デモ担当の柄津氏は「筐体内部のデザインもAMD Ryzen™ Threadripper™ PRO専用に設計されています。独自レイアウトにより、エアフロ―も最適化されています。これにより、長時間の作業でも安定した稼働が可能です」と説明。実際にCINE BenchでCPU100%占有率のテストをデモの時間中連続稼働させていたが、耳を筐体に近づけないとわからないほどファンの音も静かで、本当に100%フル稼働なのか分からないほどだった。これだけの静音性であれば、デスク脇に置いても困らないので、中小規模の開発組織あるいは部署導入でも扱いやすく、ハイエンドの環境が手に入れやすくなったといえるだろう。

HP Z6 G5 A Workstation による96コアの衝撃。圧巻のスペックで開発者のパフォーマンスを最大限に引き上げてくれる

当日デモブースで製品を案内していただいた、株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 バリュービジネス部 ワークステーション・プロダクトマネージャー 柄津 佑輔氏

Polyからは新機能の提供と普段使いもできる新製品がリリース

Polyの新製品から紹介しよう。冒頭「オンライン会議中の“困った”を解決するための新製品を紹介します」と語る是枝氏。

株式会社 日本HP ハイブリッドワークソリューション ペリフェラルプロダクトマネージャー 是枝 日登志氏

壇上で新機能について解説する是枝氏

オフィスでは会議室が取れなかったときに自席でオンライン会議をすることも多いが、同僚の声などの周辺の音が邪魔になり、会議に集中できないケースは誰もが体験したことがあると思う。また、外出先ではじっくり落ち着く席もなかなか見つからず、ようやく入ったカフェもBGMや雑踏の音が大きく、思ったような環境にならないことも多い。在宅ワークにおいても子どもやペットの声、近くの工事現場の音などに苦労することもあるだろう。今回のPolyの新製品は現実として直面している『困った』を解決してくれるものになるという。

「これまでもPolyは音と映像において様々な技術を提供してまいりました。今回も最新技術を投入したふたつのソリューションをご紹介します」と是枝氏。そのソリューションがPoly ルームソリューション向けVideo OSに新たに追加された最新機能「Poly Director AI Perimeter」と「Sound Reflection Reduction」、そして新製品の「Poly Voyager Surround 80 UC」だ。

Polyのルームソリューションは会議室のサイズに合わせたラインアップがすでに発表されているが、そのファームウェアは常にアップデートされており、最新機能が提供され続けている。「Polyは以前から、会議に参加している人の顔にフォーカスする機能を提供していましたが、ガラス張りの会議室ではガラス壁の外側にいる人にもカメラが向いてしまうこともありました。そこで新機能『Poly DirectorAI Perimeter』を使い、あらかじめビデオバーにカメラがトラッキングする範囲を登録しておくことで、ガラス張りの会議室の中にいる人だけを追尾するようになります。また、追加モニターがカメラに映り込むような部屋でも、カメラが迷うことなく発言者にフォーカスされるようになります」と是枝氏。これにより、あらゆる環境で伝えたい表情だけを適切に相手の送ることが可能になるという訳だ。

「また、『Sound Reflection Reduction』では、ガラスなどの硬い素材がある室内では、広さに関わらず残響音が発生するケースがあります。分かりやすく例えると、お風呂場にいるようなこもっている声になりやすいため、接続先の相手にとっては正しく言葉を聞き取りづらいケースがありました。これを解決するためには壁に吸音素材をつけたり、高価な音響システムを追加で導入するしかなかったのが実情です。今回、私たちのソフトウェア技術によりその問題を解消することが可能となりました。それがSound Reflection Reductionです」と是枝氏は解説する。会場ではこのテクノロジーを説明するための動画が流されたが、実際にくぐもったような音質がクリアな状態で再生されることが体感できた。部屋の残響音に悩まされている方はぜひ試していただきたい。

次に紹介されたのは、ヘッドセットの新製品「Poly Voyager Surround 80 UC」だ。「見ていただければお分かりだと思いますが、オーバーイヤー形状のヘッドセットです。もともとPolyのヘッドセットにはアクティブノイズキャンセル機能を持たせていて、周囲の音をカットできたのですが、この製品に関してはそれらのテクノロジーに加え、物理的に周囲の音を遮断するデザインを採用しました」と是枝氏。これにより外の影響を受けずに、没入感のあるサウンドを体感することが可能になるという。

デザインと機能が両立する革新的なモデル「Poly Voyager Surround 80 UC」

「見ていただければ分かると思いますが、自分が発する音声を受け取るための突起上のブームを持たない製品です。ヘッドセットに搭載されたマイクが口元の音を拾うように設計されているため、十分な収音ができるうえに、見た目がとてもスタイリッシュになりました」と是枝氏は説明を続ける。機能だけでなく日常使いもしたくなる、そんな製品に仕上がっているのはうれしい限りだ。

実際にPoly Voyager Surround 80 UCを被ってみると、非常に軽量で耳に負担が掛からないデザインなのがよく理解できる。「長時間の利用でも疲れにくいのはこれまでの製品と同様です。特にこの製品はエルゴノミクスデザインになっているので、人体に優しく、安心してご利用いただけます」と是枝氏は語る。

Poly Voyager Surround 80 UCが加わったラインアップを見ると、Polyのワイヤレスヘッドセットもデザインや機能のバリエーションがかなり幅広くなっていることが分かる。「これに加えてプロ仕様の有線モデルもありますから、働き方や好みに合わせて選んでいただけると思います」と是枝氏。オンライン会議の頻度が非常に高まっている現在、高品質のヘッドセットはもはや仕事のための道具といえる。オンライン会議を最善のものにするための選択肢がまた一つ加わったことで、Polyのヘッドセットはさらに選びやすくなったといえる。これを機会にぜひPolyのテクノロジーを体験し、よりよいハイブリッドワークを実践していただきたい。

ラインアップの幅が広がり、あらゆるシーンに合う製品が必ず見つかるPoly製品群

今回発表されたソリューションは、それぞれがハイブリッドワークはもちろん、あらゆるビジネス環境を大きく変革することができる画期的なものだといえる。これらのソリューションを活用し、DXを促進することで企業や組織の成長にぜひ役立てて欲しい。

【本記事で紹介した製品】
HP Z6 G5 A Workstation
HP Anyware
Poly Voyager Surround 80 UC

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