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2024.03.25

慣れ親しんだOfficeシリーズをサポート

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マイクロソフトは、企業のAI導入を支援する様々な製品やサービスを提供しています。その中核となっているのがCopilot製品群です。開発者やナレッジワーカー、業務部門、セキュリティ担当者など様々な業務向けCopilotを提供し、仕事のやり方を変えていこうとしています。マイクロソフトがCopilotによってどのような変化を起こそうとしているのか、その戦略を検証します。

フリーランスライター:三浦 優子

Copilot for Microsoft 365はナレッジワーカーの働き方をどう変えるのか?

マイクロソフトはOSやアプリケーションなどの製品やサービスにAIをプラスする「Copilot」によって、企業ユーザーの生産性を向上することを目指しています。開発者向け「GitHub Copilot」やセキュリティ担当者を支援する「Security Copilot」などもありますが、最も注目を集めているのは「Copilot for Microsoft 365」でしょう。事務作業を行うアプリケーションとして、デファクトスタンダードとなっているOfficeアプリケーションにAIが加わることで、「自分の日常業務もAI活用によって大きく変わるのでは?」と期待した人も多かったことでしょう。2023年11月から提供が始まったCopilot for Microsoft 365とは実際にどのようなサービスなのでしょうか?

生産性向上と共にユーザーのデータを守る新コミットメントを表明

マイクロソフトはCopilot Companyを標榜し、様々な業務向けCopilotを提供することで、各業務の生産性向上実現を目指しています。そのCopilotの中でも最も多くの人が利用することになるだろうと考えられているのが、ナレッジワーカーの生産性向上を目指した「Copilot for Microsoft 365」です。マイクロソフトの試算では、このCopilotをナレッジワーカーが利用することで、タスクを37%早く終了させることができるとしています。

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出典:2023年12月13日開催 Microsoft Ignite Japan広報配付資料より

この製品のコンセプトは、「生産性を高め、創造性を引き出す」です。それを実現させているのが、「大規模言語モデル(LLM)+ユーザー自身のデータを抽出するMicrosoft Graph+Microsoft 365アプリ+インターネット」という組み合わせです。

ポイントといえるのがMicrosoft Graph。「Microsoft 365 のデータとインテリジェンスへの入り口」と位置づけられています。具体的には、Microsoft 365 サービス全体に保存されているデータへのアクセスを前提に、利用するユーザーが日常的にMicrosoft 365を利用する中で蓄積しているデータを利用し、ユーザーが自然言語で行った指示に対して適切な対応を行うことができるのです。

汎用的な生成AIの回答は、インターネット上のデータをもとにしたものであり、利用者の実態に即した返答を行うことはできません。それに対しCopilot for Microsoft 365は、ユーザーが日常的に利用しているOfficeアプリケーションのデータを利用することで、利用者に即した回答を返すことができるのです。

こう説明すると、「自分のOfficeアプリケーションデータが、他人が使う生成AIの学習データとして利用されることはないのだろうか?」と心配になる方もいるかもしれません。特に企業内で利用しているOfficeアプリケーションのデータが流出することになれば、ビジネス面で大打撃を被ることになりかねません。

そこでマイクロソフトでは、利用するデータに対し、「お客様のデータはお客様のもの」と明言しました。さらに、「お客様のデータはAIモデルのファインチューニングには利用されません」としています。 さらに、「マイクロソフトの提供するCopilot製品群が著作権侵害の心配なく利用できる、Copilot Copyright Commitment」を新たに発表しました。

このコミットメントは、利用者がCopilot製品に組み込まれたガードレールとコンテンツフィルターを使用していることを条件に、「当社既存の知的財産権保護のサポートを法人向け Copilot サービスの有料版に拡大する」、「Copilotから生成されたOutputをご利用いただいているお客様が第三者により著作権侵害で訴えられた場合、当社はお客様を弁護し、訴訟の結果生じた不利な判決、解により課された金額を支払う」としています。

有料ユーザーの環境を守ることを明言し、高度なセキュリティ下で、Officeアプリケーションを利用しながら、自分たちに即した生成AIを活用できるのがCopilot for Microsoft 365なのです。

日常的に使っているTeamsやWord、PowerPointをより効率的に

では具体的にどんなことができるのか機能の一部を紹介していきます。

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出典:日本マイクロソフトWebサイトより

まず、Microsoft Teamsを利用している場合、自分のチャット、会議、通話のすべてをCopilotが把握します。例えば会議終了後には、会議の様子を文字化して議事録を作成する時に活用することや、会議の要点をまとめるといった作業に利用することができます。会議に途中から参加した場合にも、それまでの会議の要点を利用者に紹介し、参加遅れを取り戻すことができます。

Wordでは、文章を作成し、理解し、さらにレベルアップさせます。文書を作成中、表を挿入すれば見えやすさがアップすることがわかっていても、表作成は面倒だと感じる人も多いのではないでしょうか。Copilotでは見栄えの良い表を挿入することをサポートします。自分で表を作成する場合に比べ、大幅に作業工程が短縮されることになります。

Outlookは、常に受信トレイの内容を把握して、フォローアップしていきます。メールの管理を行うことで、返信やスケジュール管理などをサポートし、効率的なメールを使ったコミュニケーション活動を支援します。

PowerPointは、印象的なプレゼンテーション作りを支援します。内容を理解した上で適したグラフィックを自動的に取り込んでプレゼンテーションファイルを作ってくれます。手間を大幅に削減することができる上、手直ししたい部分は自分で直すことも可能で、作業時間を最小限にします。

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出典:日本マイクロソフトWebサイトより

Excelはデータを理解し、的確なグラフにすることで視覚的に理解することをサポートします。数値を入力したものの適切なグラフ選びに悩んでいた人にとっては、最短時間でわかりやすいグラフ化、それをもとにデータを理解することができるようになります。

今回紹介したのは機能の一部で、さらに新しい機能も追加されています。より生産性をあげる進化が続いているのです。

うまく使うために社内でノウハウ共有が必要に

Microsoft 365の延長といえる製品ではありますが、Copilotは全く新しい製品です。そこで現段階では、導入後に効果的な使い方や機能紹介などの情報共有を行い、適切に利用できる人を増やしていく必要があります。

日本マイクロソフトでは、2023年11月の提供開始以降、社員全員が利用しているといいます。「毎日のように社内で勉強会やノウハウ紹介などが行われ、社内で情報共有を進めています」とのことです。

こうした実態を聞くと、現段階では企業が導入する場合は社員に自由に使ってもらうよりも、戦略的に導入した方が良さそうです。社内で先行利用する人を決め、使い方を試し、社内に適した使い方だった場合には使い方やうまく使うためのノウハウを共有し、広めていくというサイクルを作る必要があるでしょう。

「自分たちだけではそんな仕組みを作ることは難しい」という場合には、マイクロソフトのパートナー企業の中に導入サポートサービスを提供する企業が出てきています。こうしたパートナー企業のサポートを受けながら、効率的に導入することも一つの方法です。

製品提供開始が2023年11月ということで導入企業もまだ少なく、効果的な導入を行っている事例やノウハウが出回っていない段階です。あえて早期導入にはこだわらず、効果的な導入ノウハウが広く知られるようになった段階で導入することも一つの選択肢といえるでしょう。

Copilotを動かすのに適したパソコンは?

Copilot for Microsoft 365を利用する際、利用しているパソコンが数年前の古いものだったり、メモリ容量が少ない、CPUも古く性能が低いものといった場合には、作業がスムーズに進まない可能性があります。特にCopilot for Microsoft 365だけでなく、オンデバイス処理を前提とした他のAIソリューションと連携して利用する場合など、クライアント機にも負荷が高い作業をする場合には、AIを動かすのに最適な最新パソコンへの切り替えを検討することをお勧めします。

最新のWindowsであるWindows 11は、Windows 10からそのままアップデートすることができたため、パソコンの利用期間が長期にわたっている企業もあるようです。AI活用による作業効率アップを実現するために、パソコン本体も含めた利用環境見直しを行うタイミングが来たと考え、AI利用の検証を行ってみてはいかがでしょうか?

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※2024年3月26日時点の情報です。内容は変更となる場合があります。

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