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2024.05.21

日本HPがインテル® Core™ Ultraプロセッサーを搭載したAIテクノロジー内蔵ノートPCを発表――AIを利用してハイブリッドワークを次の段階へ

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オフィスワークとテレワークの両方をカバーした「ハイブリッドワーク」時代の次のブレイクスルーはAI

※本記事はTECH+にて掲載されたものです。

2020年、世界規模での新型コロナウイルス流行を経て、ビジネスパーソンの働き方は大きな変革を遂げたと言える。日本においても緊急事態宣言等により、エッセンシャルワーカーを除いてオフィスに出勤できなくなるという事態に直面し、ビデオ会議ソフトウェアでのオンライン会議や、SaaS(Software as a Services)のようなクラウド経由で利用可能な業務ソフトウェアが急速に普及していく運びとなった。

オフィスに居なくても仕事ができるような働き方、「リモートワーク(テレワーク)」への対応が急速に進んだことは記憶に新しいだろう。

そうしたコロナ禍も、緊急事態宣言解除などの段階を経て2022年から徐々に落ち着きをみせ、2023年には通常のオフィス出勤体制が復活するなど、かつての状況に復帰しつつある。しかし、働き方の進化は不可逆だ。ビジネスパーソンはリモートワークのメリットを知ってしまっただけに、それを活用した働き方を手放す理由はどこにもないだろう。

しかし、その一方でオフィスにいくメリットを再発見したというビジネスパーソンも少なくない。たとえば家で仕事する際、住環境の都合で十分なIT機器を置けない(例えば大きな外部ディスプレーを置けないなどがその典型例だろう)、常に家族がいることで業務に支障が出る、などのさまざまな制約をうけることがあると思う。集中して仕事ができることや多様なIT機器を活用できるという意味で、リモートワークの弱点とオフィスワークのメリットも見えてきた。

このため、今では多くのビジネスパーソンが「ハイブリッドワーク」と呼ばれるリモートワークとオフィスワークを組み合わせた柔軟な働き方を選んでいる。1週間のうち2日は会議のためにオフィスに出勤するが、残りの3日は自宅やカフェなどでのリモートワークで通勤時間を節約する…そんな働き方が一般化してきているのだ。実際内閣府の調査では、2023年4月時点におけるテレワーク可能な人が都内において5割にのぼり、全国では3割と、コロナ前(2019年12月)の約3倍になっているという統計もある。日本HPの社内調査でも、コロナ前にはハイブリッドワークを実践している従業員は35%であったが、昨年の暮れから今年にかけての調査では全ての従業員がハイブリッドワークに移行していることがわかっている。

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そのような時代を迎えた現在、HP本社の調査「HPワークリレーションシップ」では従業員が企業に求める要素はさまざまあるとしつつ、その中でも「ツール」を重要だと考える従業員は増えているという結果が出た。しかし、その一方で充実度がまだまだ十分ではないと考える従業員が多いことも浮き彫りになっている。

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では充実度に不満を抱える従業員が注目するツールとは何なのか、それが「AI」だ。「AIは仕事との関係性の改善に重要な役割を果たす」という設問に対して、ビジネスリーダーの72%、ナレッジワーカーの53%が重要だと答えている。「AIは仕事を楽しむ新たな機会をもたらす」という設問に対しては55%がそうだと解答している。

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このように、ハイブリッドワーク時代に、ナレッジワーカーの生産性を向上させるツールとして注目を集め始めているのがAIなのだ。

インテル® Core™ Ultraプロセッサーには高性能で低電力なAI処理に特化したプロセッサー、NPUが内蔵されている

現在、AIを活用する新しいPCの形として注目を集めているのがいわゆる「AI PC」だ。AI PCとは、簡単に言うとAIのアプリケーションをより効率的に実行できるようになったPCのことを意味しており、CPUやGPUといった従来型のプロセッサーに加えて、NPU(Neural Processing Unit)というAI処理に特化した新しい種類のプロセッサーを搭載していることが特徴だ。

その代表例が、インテルが提供する「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」(以下Core Ultra)である。上段にロゴを掲載しているが、「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー」もその1つだ。インテルのCore UltraはSoC(System on a Chip)と呼ばれる1つのチップでコンピューターを構成できる半導体製品になっており、その最大の特徴は「インテル AI Engine」と呼ばれるNPUを搭載している点である。NPUが搭載されたことにより、高負荷から低負荷までさまざまなAIによる負荷を、CPU・GPU・NPUそれぞれの特性にあわせて適材適所で処理するようになっている。

また、NPUはAIの処理をCPUに比べて高速に行なえるだけでなく、低消費電力で実行することを可能にした。つまり、AIの処理を行なう時の電力効率が高いということだ。このため、例えばバッテリー駆動時に、AIの処理をCPUからNPUにオフロードすることができれば、少ない電力で処理を行なえるようになり、バッテリー駆動時間の延長にもつながる。

その特徴をうまく利用しているのが、ビデオ会議の際によく使われる「背景のぼかし」などの機能である。一部のソフトウェアでは、そういったCPUの負荷が高いことで知られるビデオ会議中の動作を、NPUにオフロードさせることができ、「CPUがフル稼働することで気付いたらバッテリー残量が無くなっている」という定番のトラブルを避けることができる。

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