学校行事を彩る多様な印刷物を素早く形に
- 川崎市立臨港中学校
川崎市立臨港中学校は、4クラス3学年のいわゆる中規模の教育施設になる。昭和22 年に設立された歴史を持つ学校で、地域との結びつきが強く、生徒達も明るくのびのびと育っているのが特長だ。学校では年間行事をはじめ、授業資料など、あらゆる部分で大きな用紙に印刷をする機会が多い。今回はそんな川崎市立臨港中学校(以降、臨港中)で、印刷機の責任者を担当する教諭 藤澤泰行氏(以降、藤澤氏)に大判プリンターについて話しを伺った。
大判プリンターと深く繋がる中学校
「みなさまが良く目にする部分で言うと、行事会場のPOP、配置図等はもちろん、授業で使う資料など、大判プリンターが活躍する機会は多々あります」と話し始めた藤澤氏。すべての教育現場に当てはまることだが、始業式、卒業式、文化祭、体育祭などで使われる印刷物はA1 以上のものが多く、当然ながら大判プリンターが必要とされる。
川崎市の場合は、拡大コピー機や大判プリンターは、学校予算や卒業記念品などとして導入された物が多く、「使用頻度にもよるでしょうが、現在川崎市の中学校に導入されている大判プリンターの多くは、拡大コピー式で感熱紙に印刷するタイプです。導入当時はそれでもよかったと思いますが、最近になって老朽化が進み、修理パーツも乏しくなっているため、そろそろ次の世代の大判プリンターを、限られた学校予算で購入できる機種の検討する時期にきていました」と藤澤氏は語る。
ちょうどその時期に日本HP が教育機関向けにお勧めの大判プリンター、「HP DesignJet T120 Printer」の提供を開始。コストパフォーマンスの良さもあり、早速導入してみることを決定した。こうして、HP DesignJet T120 Printer が臨港中に導入されることになり、2014 年12 月末より、実際の運用が始まったのだ。
技術科担当 藤澤泰行氏
「ちょうどよい」モデルを実感
導入されたHP DesignJet T120 Printer を見た最初の感想は「コンパクト」だったことだという。「学校の施設内に設置することを考えると、これまでの大判プリンターを想像していたので、実は実際にどこへ置くか考え込んでいたのです。ところが、実際に届いた実機を見てみると、思い切りコンパクトで職員室のパソコンコーナーの空きスペースにぴったり収まる事が分かりました。これは大変うれしかったですね」と藤澤氏。
確かに大判プリンターといえば、どうしても大柄な筐体や排紙スペースを想像してしまうが、HP DesignJet T120 Printer の場合は、幅987mm ×奥行530mm ×高さ285mm とかなりのコンパクト化を実現している。設置場所が限られる場合、これはもっとも大きなメリットとなるのだ。
パソコンコーナーの空きスペースに配置された
HP DesignJet T120 Printer。
スタンド無しで設置できるのもメリットだ
「これまで使っていた拡大コピー方式の場合、感熱紙しか使えませんから当然モノクロでしか印刷できませんでした。これがカラーになっただけでも表現力が大きく向上しましたね」と語る藤澤氏。また、これまではPC を使ってコンテンツを作成し、A4 プにリンターで印刷してから拡大コピーして出力というプロセスを踏んでいたが、HP DesignJet T120 Printer の導入により、PC で作ったコンテンツをそのまま大判出力できるようになった。仕上がりまでのステップがかなり省略されたので、時間も手間も大幅に低減されているのだという。
同氏はつい先日も「3年生を送る会」の掲示物に使う拡大文字を頼まれたそうだが、背景色を設定しただけで見栄えは大きく違うという印象を受けたとのこと。「生徒達も背景色を活かした文字が使えることでかなり喜んでいました」と、生徒にも好評な様子だ。
また、職員室に隣接しているパソコンコーナーで使っている分には稼働音も小さく、気にならないレベルだという。さらにインクの消費量については、「まだ3 ヶ月ですからなんとも言えませんが、結構な量を印刷しているにも関わらず、最初のお試しインクが残っている状態です。
ランニングコストの削減にも大きな期待ができると思っています」と藤澤氏はいう。
「最初はA0 モデルのほうが良いかなとも思っていましたが、A1 でも2 枚印刷すれば良いので、汎用性を考えるとA1 サイズの方が使い勝手が良い印象です。設置場所や印刷環境を考えても今回のモデルが最適で、実態に見合う大判プリンターが手に入ったという印象です」と藤澤氏は語る。
生徒達が樹木の部分を担当し、
それに合う背景色を使った文字入りの印刷物を作る。
モノクロ印刷当時では出来なかった、
細かい演出も容易におこなえる
DTP ソフトとの組み合わせも好評
今回のキャンペーンでは、HP DesignJet T120Printer の他、DTP ソフトウェアの「パーソナル編集長」も無料添付される。「このソフトウェアはとても使いやすいですね。これまで、横長の看板を印刷するときは、ワードなどを使って一枚ごとに余白を計算しながら作成していました。しかし、パーソナル編集長でなら、用紙を設定して仕上がり具合を確かめながら元データが作れます。作業効率は格段に向上しましたね」と藤澤氏はいう。
また、専用ソフトウェアの導入による効率化は作業面だけに留まるものではないのだという。
「例えば、卒業式や始業式、入学式の看板などは、毎年すべてを印刷し直すのではなく、『●●年度』の部分だけを刷り直して使っていました。しかし、教諭も異動が激しいので、今年担当した方が来年も担当できるとは限りません。そのため、いよいよ作るというタイミングになってから、前担当者が使っていたフォントが分からない、サイズが適切に作れない等の問題が起こることがありました」と藤澤氏は語る。
左がこれまでの印刷物。
年度部分を差し替えることで長年流用してきたが、
HP DesignJetT120 Printer 導入後は右のようにスッキリしたレイアウトのものを
毎年交換で利用できるようになった
DTP ソフトウェアがあれば、同じデータだけを引き継げるため、こうした作業の属人化による弊害は起こりづらい。逆にカラー印刷対応になったこと、DTP ソフトと組み合わせることなどから、さまざまな新しいアイデアを具体化できそうな印象があるのだという。
「これまで大判カラープリンターは、導入コストやランニングコストが高いという印象がとても強く、実際の導入時に候補へ入れづらいイメージがありましたが、HP DesignJet T120Printer がそれを払拭してくれました。セットアップも容易でしたし、用紙設定などもタッチパネルでアニメーションによる解説をしてくれる。至るところにメーカーの気遣いが感じられましたね」と藤澤氏は語る。
使用を開始してから間もないということもあるが、今のところ不具合を感じたり、サポートへ電話したりするという事態は発生しておらず、春季という行事が多く、大判プリンターの稼働が増える時期も、何事も無く過ぎているのだという。「こんなによい大判プリンターが手に入るなら、いろいろな面でメリットがあると思います。もっと多くの人に気が付いてもらって、HP DesignJet T120 Printer が広まるといいですね」と最後に語ってくれた藤澤氏。
臨港中がそうであったように、小中学校を含めて大きな用紙に印刷をするケースが多い業種は意外に多い。もちろん、導入コスト、ランニングコストも大切だが、アイデアを形にしやすい汎用性の高さは、それを扱う生徒へのイメージ向上にも多いに役立つだろう。今後は、臨港中の行事をはじめ、授業や部活など、あらゆるシーンでHP DesignJet T120 Printer を使いこなし、職員や生徒、そして地域の方々が喜んでくれる印刷物を、次々と展示してくれるはずだ。
急いで作ったとは思えない告知ポスターもすぐに制作できる。
DTP ソフトウェアとの連携は抜群によい
対象プリンター
HP DesignJet T120 Printer学校向けモデル
コンパクト大判プリンター + Wifiでレイアウト自由自在!
学校向けにはレイアウトソフトとの特別セットモデルをご用意