2023.03.09

XRを扱うクリエイターやエンジニアの架け橋となる施設
「NEUU」に導入されたHPワークステーション

小田急電鉄株式会社

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XRコンテンツをスムーズに再現

NEUUは2022年11月にオープンすると同時に多くのクリエイターやエンジニアが訪れ、すでに好評を得ている。「もっとも大切なのは最先端のテクノロジーを使って何を表現するかだと思います。XRクリエイターはまだまだ少ないのが現状ですが、他の分野で活躍しているユーザーの中にもこの技術と相性が良い人は必ずいると考えています。そうした人々をひとつにまとめ、一緒に取り組むことができれば相乗効果でより高い付加価値を持ったコンテンツが出来上がっていくと思っています」と岡本氏は語る。

「すでに来られた方からも、今までこのような施設は無かったという感想をたくさんいただいています。さらに、ここに来れば最先端の環境でXRを再現することができる利便性も認知していただいています。こうした環境があれば、創作意欲はすぐに形にできますし、良い出会いもあると思います。点と点だった彼らが、NEUUを利用することで一つのつながりを持つことができれば、確実に技術は前進していくと期待しています」と坂田氏。

様々な方面で日本のXR技術の発展の中心としての期待が大きいNEUU。そこに採用されているワークステーションがHP Z2 Tower G9 Workstationとなる。基本的に第12世代インテル® Core™ i9プロセッサー、グラフィックスにはNVIDIA A4500、64GBメモリなどのスペックで、XRコンテンツの開発や再現をサポートしている。「常設しているのはこのワークステーションが3台、それにHPのゲーミングPC『OMEN 45L』を導入しています。それに加え、HPのVRゴーグル『HP Reverb G2 VR Headset』も導入済みです」と岡本氏は語る。

NEUUに導入されたHP Z2 Tower G9 WorkstationとHP OMEN 45L

VRの開発や再現に必須のワークステーションにはどのような要件があるのか、岡本氏に伺ってみると、「VRコンテンツの中には再生するにもパフォーマンスが必要なものもあります。NEUUでは、海外のVR映画なども含めて広く来場いただいた方に体験していただきたいので、自ずとハイスペックな環境を整えておく必要があるのです。その点、HP Z2 Tower G9 Workstationは重たいソフトウェアでもスムーズに動作しますし、とても快適です」という。

また、単純に再生するだけなら、もっと低いスペックのPCなどでも可能となるが、VR画面でコマ落ちが頻繁に発生すると、視界不良に体調の悪化、いわゆる「VR酔い」が発生しやすくなるという問題がある。「XRコンテンツでは特にグラフィックスの性能が求められます。グラフィックスが非力だとどうしても処理落ちが発生してVR酔いも出やすくなります。例えばそのようなコンピューターで始めてVRを体験された方が、VR酔いを感じてしまえばもう一度見たいと思わないでしょう。そういったことを避けるためにも、NEUUに設置するワークステーションにはなるべく良いスペックを持たせることにしました。これはVRゴーグルにも言えることで、解像度やリフレッシュレートが低いと同じくVR酔いがしやすくなります。その点HP Reverb G2 VR Headsetは映像も美しく、ハイフレートであらゆるコンテンツをなめらかに再現しています」と岡本氏はいう。

VRコンテンツへの没入感を高めるHP Reverb G2 VR Headset

より多くの人々に使ってもらえる施設へ

NEUUがHPを指定した理由として信頼性とサポート力もあったという岡本氏。「コンテンツそのものが長時間ある場合もありますし、混雑時には連続して何人もの人に映像をお届けする必要があります。例えばVR映画の中には何らかの原因により、途中で再生がストップした場合、その場所から再生できず、最初から見直さないといけないものもあります。ですから、コンピューターの信頼性と、万が一のときのサポートは必須なのです」(岡本氏)。

これまで、不具合が起きてサポートへ電話対応を求めた際に、ソフトウェア側の仕様が原因であったことが分かった事例がいくつかあるのみで、ハードウェアが起因するトラブルはないという。「動きが不自然だったのでサポートに電話したところ、親切に状況を調べていただきました。その結果、ワークステーションではなく、ソフトウェアのexeファイルが原因であることが分かりました。その際もとても親切に対応いただいたのが印象的でした」と岡本氏。

「私たち小田急電鉄には『お客様に上質な感動を提供していく』という理念があります。小田急電鉄の様々なサービスをご利用のお客様に対してはもちろんですが、NEUUを使う方々にも、その理念を感じていただけるようなサービスをご提供していきたいですね」と語る坂田氏。「一人でも多くの方にXRという技術があることとその可能性を知っていただきたいですね。そのうえでこの領域にチャレンジしてくれる人が増えるとさらにうれしいです。そういった機会をご提供できる場として、これからもNEUUとしての活動を続けたいと思います」と岡本氏は最後に語ってくれた。HPはこれからも小田急電鉄とNEUUをサポートしていく。

© Copyright 2023 HP Development Company, L.P.
記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。
本書に含まれる技術情報は、予告なく変更されることがあります。
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記事事項は2023年2月現在のものです。

HP Z2 Tower G9 Workstation

エントリーワークステーションのパワーの新基準

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