インテル® vPro® プラットフォーム
(インテル® Evo™ デザイン)
2023.10.30
2023年9月27、28日の東京国際フォーラムにて開催された日経クロステックNEXTにインテルと共にHPも出展。インテルテクノロジーとの高い融合性とそれによってもたらされる技術的な優位点を来場者にアピールした。HPがおこなったセミナーの模様を中心に当イベントの模様をお伝えしたいと思う。
日経クロステックNEXTは日経BPが主催となって開催されたDXの祭典だ。最新のソリューションを各ベンダーやメーカーなどの組織が持ち寄り、最先端のテクノロジーによって、いかに業務効率化を進めるのか「次の一手」が分かる内容となっている。
HPはデジタルへの課題に対応する製品群やソリューションを紹介するインテル社と共にエコシステムパートナーとして出展。ハイブリッドワーク時代を見据えた先進機能を満載した最新モデル「HP Dragonfly G4」や、Webコミュニケーションをさらに快適にするWeb会議システムや音響システムを提案する「Poly」ブランドなどを展示し、来場者の注目を集めていた。さらに当日はHPが提供する最新ソリューションについてのセミナーも開催、多くの聴衆が集まった。今回はセミナーの内容をダイジェストで紹介しよう。
壇上に立ったのは法人製品のマーケティングを担当する日笠氏。同氏はインテルが新しく採用したリモートワーカー向けのノートPCのバッヂ「インテル® Evo™ プラットフォーム」について話し始める。「バッテリーの連続駆動時間、起動時間、最新の無線LAN規格であるWi-Fi6EやThunderbolt4に対応するUSB-Cなど、モバイル利用に不可欠な仕様をすべて満たすノートPCだけに付与されるバッジです。例えば電源スイッチを入れると1秒もかからず起動するので、利用者の生産性や業務効率を高めてくれます」(日笠氏)。
さらにこのインテル® Evo™ プラットフォームに準拠したモデルがまさにHP Dragonfly G4であるという。「7月に発売されたばかりのモデルで、数多くあるHPのビジネスノートPCラインアップの中でフラッグシップモデルに位置づけられます。Dragonflyシリーズは機能だけでなく使い勝手を充実させ続け、4世代目となります。今回は世界初となるマルチカメラ機能を搭載していることも特長のひとつです」と日笠氏。
HP Dragonfly G4のマルチカメラ機能は、本体のWebカメラに加えてUSB接続された外付けWebカメラの画像も送信することができるテクノロジーだ。「例えば、外付けWebカメラではホワイトボードを、もう片方のWebカメラで自分を映すことで、より臨場感のあるプレゼンが可能になります」と動画を交えながら紹介。ほかにもカメラでホワイトボードやドキュメントを撮影したときに生じるゆがみを補正する「キーストーンコレクション」などにも触れ、「これまでハイブリッドワークをする中で感じていた不自由さややりづらさを解消できる機能をたくさん搭載しました」と発言、あらためてHP Dragonfly G4の完成度の高さをアピールした。
ノートPCとして世界初のマルチカメラに対応するHP Dragonfly G4。当日は実際のデモを体験することができた
日笠氏は、HP Dragonfly G4がインテルの最新テクノロジーにも対応を始めたことについても語る。「今回の機種を私が使ってみて便利だな、と思ったのがインテルの最新テクノロジー『Intel® Unison™』です。スマートフォンとパソコン間の“連携プレイ”が今までにないぐらいスムーズにできるからです」(日笠氏)。
スマートフォンとシームレスに連携できる「Intel® Unison™」。業務効率化、生産性向上に大きく貢献する機能だ。
Intel® Unison™ はスマートフォンで撮影した画像や動画をPC側へ瞬時に転送することができる。さらに、スマホ側で受けたSMSメッセージや電話をPCでも受けることができるので、PCの良さであるキーボードや大画面を利用したり、快適な音響システムを利用する事が可能となる。つまり、2つのデバイスの良さを活かしながら、どのようなシチュエーションでも快適に業務を続行できるという強みがある。「まさに日々の業務を効率化してくれる機能といえます」と日笠氏は言い切る。
株式会社 日本HP パーソナルシステムズマーケティング本部 マーケティングマネージャー 日笠 修氏
HPとインテルのテクノロジーが融合することで得られる生産性向上と業務効率化はこれだけではない。続いて日笠氏が紹介する「Engineered for インテル® Evo™ テクノロジー」では、周辺機器との連携でさえ、より効率的におこなえるようになる。
「例えばヘッドセットはみなさんもよく使うデバイスの一つだと思いますが、これを使うには小さくて失くしやすいUSBドングルをPCに挿すか、Bluetooth対応の周辺機器を設定画面で認識させるというひと手間が必要です。また、ヘッドセット側のミュートボタンと、Web会議ツールのミュート機能がうまくリンクせずに、使いづらい思いをした方もいらっしゃると思います」と日笠氏。
Engineered for インテル® Evo™ テクノロジーは、対応するデバイスとPCならば、お互いを近づけるだけですぐに認識し、さらにお互いの機能も完全同期するという使い勝手のよい環境を提供してくれる。
「例えば、HPのブランド、PolyのVoyager Focus 2はまさにEngineered for インテル® Evo™ テクノロジーに対応する製品ですが、これとHP Dragonfly G4の組み合わせなら、その素晴らしい環境がお使いになれます。PCとデバイスのシームレスな連携と機能がしっかり同期する環境が簡単に構築できるので、利用者の生産性向上と業務効率化に必ずお役に立てると思います」と日笠氏は自信をのぞかせる。
ちなみに、Polyについてまだ知らない来場者も多かったが、優秀なヘッドセットやWeb会議システムをリリースしているブランドで、昨年HPが買収し、ハイブリッドワークを支えるソリューション製品として販売している。これによって、これからのビジネスに欠かせないヘッドセットやWeb会議ソリューション、さらには最新のモバイルPCまで、HPによるワンストップサービスが提供できるというわけだ。
Polyのヘッドセットは60年を超すノウハウの蓄積によってデザインされ、1日中着用していても耳が痛くなりづらく、長時間の利用には最適だ。また、突発的な衝撃音や大音量が起こり得るような状況でもPolyのヘッドセットなら耳を保護してくれるので安心だ。さらに、オフィスでWeb会議をする際に、同僚の声がうるさくて気になるような状況でも周囲の声を拾わずに話者の声だけを伝える。それだけでなく、Polyの製品群はMicrosoft Teams、Zoom、Google meetといった主要なWeb会議ツールの認定を受けているので、製品選定時における優位性や、安定した運用にも貢献する。当日、Poly製品を体験できなかった方も、ぜひ一度はこの製品の品質を試していただきたい。
当日はPolyのヘッドセットや会議室ソリューションも展示された。写真はPoly製品を説明するハイブリッドワークソリューション・ペリフェラル事業本部 チャネルアカウントマネージャー 秋葉 浩 氏
複数人いても人数分ぴったり画面に収まるようにし、発言者にズームインするなどディレクターがいるような配信が可能となるなど、Web会議に必要な機能を提供するPolyの製品群。そのほか、オープンスペースでWeb会議をしても、範囲を設定すればその外側の騒音は拾わないようする機能などもあり、サウンド機能も充実している
続いてインテルとHPのテクノロジーの融合について語るのに欠かせない「インテル® vPro® プラットフォーム」についても触れる日笠氏。
「インテル® vPro® プラットフォームを簡単にご説明すると、IT管理者向けの機能を提供する、あるいはビジネス向けの機能が強化されたCPUと思っていただけばよいかと思います。しかし、近年増加傾向にある新しいタイプのサイバー攻撃にも対応できるという点もメリットです」(日笠氏)。
近年では、ランサムウェアをはじめとする最新のサイバー攻撃はますます手口が巧妙化し、アンチウィルスソフトだけではPCを防御できないところまできている。HPとインテルが共同開発するテクノロジーはOSを起動する前のファームウェア層への攻撃にも強みをもっている。「インテル® vPro® プラットフォームは、PCの基盤となるBIOS/UEFIと呼ばれる場所、またはファームウェアといった部分への改ざんを防御することが可能です。多くのセキュリティソフトウェアはOSが起動してからでないと保護機能が働きませんが、最新の悪意はその手前であるBIOSやファームウェアを狙っています。ここを改ざんされると、もはやどのような防御策も役に立たないため、ハッカーのやりたい放題になってしまうのです」と日笠氏は力説する。
インテル® vPro® プラットフォームが持っている「インテル® ハードウェア・シールド」は、まさにBIOSやファームウェアの改ざんをいち早く検出、いち早く保護することで被害を最小限にすることを可能としている。「これによってPCはよりセキュアに運用することができます。例えば、PolyのWeb会議ソリューションで提供している超小型PC「HP Mini Conferencing PC」にもインテル® vPro® プラットフォームが搭載されています。据え置き型で、常にネットワークの中に置かれているPCですので、ハードウェアをしっかり守ってくれるテクノロジーが搭載されているということで非常に安心できます」と日笠氏は語る。
多くの人が足を止めて日笠氏のプレゼンに聞き入る
ここで紹介した以外にも、ビジネスに役立つ情報が満載となったプログラムはこれで終了。会場から沸き起こる拍手の中、日笠氏はステージを降りた。聴衆はすぐさまHPブースへと足を運び、先ほど日笠氏が触れた数々の機能を確かめていた。
多くの先進機能が集まった日経クロステックNEXT。その中心となるインテルとHPはここでも注目の的だった。今後のイベントでもHPとインテルの最新テクノロジーを展示していくので、興味のある方はぜひご来場いただきたい。
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