大きな広告看板のことを「ビルボード」と呼びます。
それをさらに大きくし、ビルの壁面を丸ごと覆うようなものを「ビルラッピング」とも呼ぶのをご存知でしょうか。
今回は、ビルを丸ごとラッピングするほどの巨大広告の印刷と、海外で見つけたビルラッピングのちょっと違った使い方などを紹介したいと思います。
あなたの知らないプリンタの世界
HP大判プリンターエバンジェリスト霄(おおぞら)の出稿記事が外部媒体に掲載されました。
身近なものにも使われているHPプリンターの印刷物やテクノロジーをご紹介しています。
霄 洋明(おおぞら ひろあき) - 日本HP大判プリンターエバンジェリスト
東京都中野区出身。学生時代は総合格闘技と彫刻(木彫・塑造)に熱中。
大判インクジェットプリンタ黎明期ともいえる1996年頃にアルバイト入社した画材店で大型プリンタと出会う。
その後、広告代理店で、屋外/交通広告・商業施設装飾・サイン計画などに関わり、企画ディレクション・制作施工管理を経験。
2010年より 日本HPに入社。デジタル印刷を活用したサイン・ディスプレイとインテリアデコレーションの企画・制作・施工の知見を生かし、HP Latex・UVプリンタ(業務用大型プリンタ)の市場・用途開発を担当。
現在は、デジタル印刷技術によってサイン・ディスプレイ業界、インテリア業界、印刷業界をつなげるハブとなってお客様の事業領域拡大を支援することがテーマ。
-
第10回 なぜ、外国によくある「超巨大看板」は日本で見かけないのか
海外を歩いていると、高さ数十メートルにもおよぶ巨大看板に目を奪われる機会も少なくないはず。
そうしたスケールの大きい印刷物を日本であまり見かけない理由とは? -
第9回 日本人の“常識”が変わった?
人が行き交う駅の床に貼られた「フロア広告」の秘密駅やショッピングモールで見る機会が増えてきた、床面に貼られた広告や誘導サイン。
日本で普及し始めたのはこの20年ほどのことです。広がる過程で私たちの「常識」にも意外な変化が……?至るところに広告が目につく駅やショッピングモール。
床面にペタリと貼り付けられ、見下ろすようなものが増えているような気がしませんか?「フロア広告」と呼ばれるこのスタイルが広がったのはここ20年ほどのこと。21世紀の日本人の“常識”の変化も見ることができるのです。 -
第8回 「印刷機」と「プリンタ」の違いって何?
カタカナ訳語の不思議なんとなく使い分けているような、いないような気がする「印刷機」と「プリンタ」の2つの言葉。
その違いは一体どこにあるのでしょう。前回紹介した巨大展示会「drupa」で見た最新動向も紹介します。印刷業界のオリンピックと呼ばれる、4年に1度の巨大展示会「drupa」(ドルッパ)。2016年は11日間にわたって開催され、来場者30万人を超える規模となりました。世界中から人が集まるこのイベントで私が触れた印刷技術の最新動向をレポートします。
-
第7回 3Dプリンタは世界を変えるか?
4年に1度の“印刷業界のオリンピック”で占う4年に1度、ドイツで行われる印刷業界の大規模な展示会「drupa」(ドルッパ)。今回の注目はやはり3Dプリンティングです。
立体を“プリント”することが当たり前になった未来は、印刷の概念すら変わっているかもしれません。印刷業界のオリンピック、モーターショーと呼ばれる4年に1度の世界最高峰の展示会、「drupa」(ドルッパ)です。ドルッパ、なにか強そうな響きですが一体どのような展示会なのでしょうか。
-
第6回 戦隊ヒーローに変身できそう?
腕にセットする“装着型プリンタ”が物流現場を変えている右腕にセットされた見慣れないガジェット。まるで戦隊ヒーローに変身できそうな見た目ですが……?
実はこれ、装着型のインクジェットプリンタです。どんな場所で活躍しているのでしょうか。手の甲から前腕部に装着しているこのアイテム、一体何か分かりますか?
まるで戦隊ものの変身ガジェットのような見た目ですが、実は装着タイプのプリンタなんです。「腕にプリンタ……?」という疑問もごもっとも。
“縁の下の力持ち”として、こんなところで活躍しているんです。不思議なガジェットの正体は、プリンタ業界でも珍しい、装着タイプのスキャナー&インクジェットプリンタです。手の甲にはマウス大の器具、そこからケーブルで接続された前腕部にはバッテリーがつながっています。
スキャナーとプリンタ、コピー機能を併せ持つものを「オールインワン・プリンタ」と言いますが、こちらはその最小版とも言えます。
このプリンタ、何のために、そしてどのように使われているのでしょうか。 -
第5回 外国のスーパーマーケットが日本と違って見える理由
異国の日常を垣間見れる場所、海外のスーパーマーケット。
食料品や日用品など、並ぶ商品は似ていても、日本のお店とはどこか違った雰囲気を感じませんか。――その秘密は、こんなところにありました。海外のスーパーマーケットを訪れたことはありますか?
見慣れない商品がたくさん並ぶスーパー、観光客にとってはお値打ち価格でおみやげがゲットできる場所でありつつ、地元の家族やカップルの日常を垣間見て観光地とはまた違った外国の気分を味わうこともできる場所です。
私のように「海外に行った時は必ず行く!」という方も多いのではないでしょうか。食べ物や飲み物、日用雑貨など、扱う商品のジャンルは世界各国で変わらなくても、海外では店内の雰囲気が日本と少し違って感じませんか。
今回はその秘密をひもといていこうと思います。 -
第4回 渋谷・スクランブル交差点で深夜の“男祭り”巨大屋外広告が一夜でチェンジ
世界一有名な交差点の1つ、渋谷・スクランブル交差点。目に入るたくさんの屋外広告が一夜にして入れ替わる日があることをご存じでしょうか。
深夜0時を回るころ、何が起きているのか――華麗なる“男祭り”に密着しました。世界有数の観光スポット「渋谷駅前スクランブル交差点」。
見上げればビルの壁面や屋上などにたくさんの屋外広告看板があります。この広告がガラッと一夜で入れ替わる“Xデー”があることをご存じでしょうか。365日深夜まで人で溢れかえっているこの場所で、大きな広告看板の入れ替えはいつ、どうやって行われているのでしょう。
――月末最終日の深夜、そこでは屈強な職人さんによるアクロバティックな技の競演が繰り広げられていました。
-
第3回 40年前のデザインを現代に復刻――昭和の壁紙をデジタルでリメイクしてみた
今から約40年前、高度経済成長期の壁紙には、カラフルでデザイン性の高いものがたくさん。
廃番になった壁紙を最新デジタル印刷を駆使してリメイクしてみました。現代風にアレンジした「復刻壁紙」の出来栄えは――。前回は「“DIY女子”の強い味方」として、
海外のカラフルでデザイン豊富な壁紙について取り上げました。海外の壁紙の種類とデザインの奇抜さに驚きつつも、同時に悔しさもありました。
日本も生産量世界第4位とも言われる壁紙大国、新たな可能性を広げ、気付いてもらうにはどうしたらいいのか ――そんな気持ちでスタートした、40年前の壁紙の復刻プロジェクトをご紹介します。 -
第2回 “DIY女子”の強い味方 デザイン豊富な輸入壁紙が生まれる秘密
ファッション感覚で部屋をカスタマイズできる「壁紙」。色やデザイン豊富な海外の輸入壁紙は“DIY女子”にも人気です。
これだけのバリエーションを実現するには、実はこんな技術の進化が――。この数年で聞く機会も増えてきた“DIY”という言葉。
「Do It Yourself」の頭文字であり、作れるものは自分で作ってしまう、日曜大工をする、などの意味合いで使われています。中には本格的な家具作りやリフォーム工事に取り組む人も。
自分で手を加えた家や部屋にますます愛着が湧き、日々が楽しくなる究極の趣味かもしれません。私も頻繁に使うわけではないのにホームセンターに行くと工具を買ってしまう、“DIY男子”の端くれなのですが、最近はそんなDIYにハマる女性の方々が急増しているそうです。
……「なんでプリンタの話が関係あるの?」と思われるかもしれませんが、結構深いつながりがあるんですよ。
-
第1回 痛車はこうしてできている―最新デジタル印刷と職人技のスーパーコラボ
車体全体にキャラクターを描く「痛車」。ファンの愛を示すこのアート作品、実は最新の印刷技術と職人技のコラボで作られているのです。
「痛車」をご存知でしょうか。
車体全体にキャラクターイラストをデコレーションした車のことです。
デコトラや車両広告とは違い、アニメやゲームに熱い思いを持ったファンの表現活動とも言えます。実は、痛車のビジュアルはペイントや塗装ではなく、インクジェットを中心とするデジタル印刷のステッカーが貼りつけられています。
曲線的な車体を美しくデコレーションするために、最新技術と職人技が生かされているのです。駅のホーム、街中の看板、カフェのマグカップ、スーパーのビニール袋――
毎日目にする広告やデザインは、あなたの視界に入るまでに必ず「印刷」の工程があります。いつもの毎日をちょっと面白くする
“あなたの知らないプリンタの世界”をご案内します。