USB-Cって何?
皆さんがお使いのパソコンにも「USB-C」という、USBポートよりも一回り小型のUSBポートが搭載されていますか?
この「USB-C」ポートはスマートフォンや薄型ノートパソコンにも搭載できることや、高速な転送速度を備えたものまであり、次世代のインターフェイスとして注目されています。
しかし、USB-Cポートにはいくつかの種類があり、それぞれに対応した周辺機器の選び方に少し気を付ける必要があります。
この次世代インターフェイス「USB-C」にはいくつかの特長があります。
特長 1
裏表の区別なく差し込むことができる
皆さんも間違えてしまった経験があると思いますが、従来のUSBポートには裏と表があり、これを間違えると差し込むことができなかったのですが、USB-Cには裏表の区別がありません。
そのため、アバウトに差し込んでも刺さらないということが無いのでストレスフリーであるといえます。
特長 2
大きな電力供給(Power Delivery)ができる
従来のUSBはスマートフォンやタブレットの充電には対応できましたが、それ以上の大きな電力が必要な機器は充電したり駆動したりすることができませんでした。USB-Cではより大きな電力を供給することができますので、ノートパソコンを充電したりデスクトップを駆動したりすることまで出来てしまいます。
特長 3
ケーブル1本でさまざまな用途に利用できる
非常に高速な通信性能を持っていますので、外部ディスプレイ(HDMI、DisplayPort、VGAなど)、イーサーネット、USBポート等のさまざまな信号をケーブル1本で接続することができます。例えば、ノートパソコンやタブレット本体側にUSB-Cが一つしかない場合でもUSB-Cドッキングステーションを接続することで、さまざまな周辺機器を接続できます。
しかし、便利な反面いくつか注意する点があります。
特長1については、USB-C全体で共通なので問題になることは無いのですが、特長2と3については、対応している機器と対応していない機器があるので注意が必要です。
まず、特長2の電力供給について、タブレットやノートパソコンのほうがそもそもUSB-Cポートは搭載するものの(Power Delivery)に対応していない場合があります。この場合はUSB-C経由で充電をしたり、電源を得て駆動することができません。また、Power Deliveryに対応していても接続したACアダプタや、モバイルバッテリーの供給能力が不足していて充電や駆動ができないというケースがありますので供給能力を確認する必要があります。
次に特長3についても、USB-C経由のデータ転送には対応するものの、外部ディスプレイの転送には対応しないものや、搭載されたポートのうち1つだけ外部ディスプレイの転送に対応しているものなど制限がある場合がありますので、注意が必要となります。
例えば以下の機器の場合、
x2 210 G2 の場合
本体充電 |
対応 |
データ転送 |
対応 |
外部ディスプレイ表示 |
非対応 |
Thunderbolt™ 3 |
非対応 |
<対応機器>
- USB-C ACアダプター
- USB-Cストレージ
- USB-C Ethernetアダプターなど
x2 1012 G2 の場合
本体充電 |
対応 |
データ転送 |
対応 |
外部ディスプレイ表示 |
対応 |
Thunderbolt™ 3 |
対応 |
<対応機器>
- USB-C ACアダプター
- USB-Cストレージ
- USB-C Ethernetアダプターなど
- USB-C ディスプレイアダプター
(HDMI/VGAなど)
となります。
いかがでしたでしょうか。
USB-Cはとても便利な最新インターフェイスになりますので、最適な周辺機器をセットして快適な作業環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。