2020.06.01
近年SNSの発展により、様々なコミュニケーションツールが開発されています。
その中でもSkype for businessとTeamsは、特にビジネスの場面で活躍できるコミュニケーションツールとして広く使われています。これらのコミュニケーションツールにはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。
今回は、Skype for businessとTeamsの違いや使えるポイントについて紹介していきます。
※本記事は2020年4月時点の情報をもとに執筆されたものです。制度・各種ツール/サービスはアップデートされている可能性がございますのでご了承ください。
では、Skype for businessとTeamsにはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。
Skype for businessはマイクロソフトが提供しているサービスで、WEB通話やメッセージのやり取りができるコミュニケーションツールです。ワードやエクセルといったソフトが使えるOffice 365のアカウントで利用ができるので、マイクロソフトIDでログインします。
一般的に広く認知されているSkypeをよりビジネス向けにしたシステムで、オンライン会議などがしやすい環境になっています。
Skypeは、主に「個人向け」のオンライン通話サービスで、ユーザー間の音声通話を無料で利用できます。ただし、1回の通信で同時につなげられるユーザー数は最大25人までです。
それに対してSkype for businessは「法人向け」の有料サービスです。最大250人まで同時に通話が可能なため、研修やセミナーなどのシーンで利用しやすいでしょう。また、ネットワーク通信が既定で暗号化されており、通話やチャット、添付ファイルなどのデータ全てがネットワーク上で保護されます。セキュリティ面でもより安全と言えます。
Microsoft Teamsも同じくマイクロソフトが提供しているサービスです。
Skype for businessの後期として制作されたサービスで、より業務を効率化できるようにコミュニケーションがとりやすくなっています。メッセージのやり取りもチャット方式になり、情報の共有や資料のやり取りが円滑に行えます。また、組織内外のすべてのユーザーと音声・ビデオなどを共有できます。
Skype for businessとMicrosoft Teamsはどちらもマイクロソフトが制作したソフトであり、Microsoft Teamsは後期として制作されたためSkype for businessで出来たほどんどの機能がMicrosoft Teamsでも利用可能です。
そのため、TeamsがSkype for businessに比べてどの点がどのように改善されたのかについて1つずつ解説していきます。
Skype for businessはIM(インスタントメッセージ)なのに対して、Microsoft Teamsはチャット形式となっています。IMとは、基本1対1での対話向けに作られた会話形式なので、ユーザー登録を増やせば複数人数での会話も可能ですが、あまり向いていません。
一方でチャットは不特定多数の人と話すために作られたシステムなので、複数人数で同時に会話をすることができます。また簡単に情報共有などコミュニケーションがとりやすいです。
Skype for businessにはスレッド機能がありませんが、Microsoft Teamsには実装されています。スレッドは使うシステムによって若干ニュアンスが変わりますが、Microsoft Teamsはチャットスレッドを立てることで会話の全体像を把握しやすくなっています。1つの会話がグループ化されるので、あとで見直した時や途中から会話に参加した方でも共有がしやすくなります。
Microsoft Teamsのチャットにはメンション機能も付いています。メンションというのは、簡単に言えば特定の相手に向けて、新着のメッセージを知らせることが出来る機能です。
チャットは不特定多数の方にメッセージを送りますので、特定の人に見てもらいたいメッセージが他のメッセージに紛れて忘れられてしまうことが起こりえます。
そこでメッセージの最初に「@○○」といった形で、@の後ろに特定の方のユーザー名やチーム名を入れることで、特定の受信者に通知が出るようになります。
これによりメッセージの見逃しがなくなり、業務を効率的に回せます。
Skype for businessでもメンバーにファイルを転送することはできます。しかし、共有機能がないためファイルをコピーして様々な場所で転送しないと多くのメンバーに共有ができません。Microsoft Teamsではファイルのアップロードはもちろん、ファイルへのリンクを共有することも可能です。これにより一つ一つの場所にアップロードする必要がなくなります。
リンクを共有しているため、編集権限を渡せば共同で編集することができるようになるため、互いの得意分野ごとに編集すればスピーディーな作業が可能となります。Microsoft Teamsの画面のまま修正作業をしていると重いので、急いで作業をしたい場合はブラウザで編集を選びましょう。
また、共有したファイルを誤って削除してしまってもチャンネル内の「SharePoint」のごみ箱から簡単に復元することができます。
Skype for bussinessにはメンバー管理機能は搭載されていませんが、Microsoft Teamsではチームごとに管理者とメンバーを選定できます。そのため、チームごとのチャンネルが作成でき情報共有がしやすい環境が作れます。1つのチャンネルですべての情報をやり取りすれば、色々な会話が交錯したり大事な情報を見逃したりするようなことが起こりえますが、チャンネルごとなら情報も整理され、セキュリティ面でも安心です。
また、管理者を1人しか設定できないとすべてのチャンネルに管理者が入室しなければなりません。そのため管理者権限をある程度の人に分散させ、チャットごとに統率できるようにしておくとよいでしょう。
Skype for businessはその他のツールと連携して利用できません。しかし、Microsoft Teamsは様々なツールと連携させることでより実用的なツールへと進化します。シーンごとに使い分ければ、業務をより効率化させることもできます。
・SharePointとPlanner
例えばSharePointとPlannerを利用すれば、コミュニケーションをとりながらタスク管理が同画面で可能となります。SharePointは期間や達成具合を一目で確認でき、長期的なチームタスクの管理におすすめです。一方Plannerは、個人的なタスク管理に適しており両方ともMicrosoft Teamsと連携できます。
・Forms
社内での出欠確認やアンケートを取る際に、一人ひとりの回答を集計するのは大変です。また、回収状況の把握も手間となるでしょう。そのような場合にFormsを連携させれば、申請フォームやアンケートフォームを作成でき、簡単に集計がとれます。また、回収状況も計測してくれるため効率的な業務が可能となるでしょう。
・OneNote
OneNoteを連携すれば、会議の議事録などをリアルタイムに共有できます。オンラインでの会話の場合、安定した通信環境でも人によって聞こえづらい時があります。その際に、一人のメンバーのために会議を止めていると、会議の時間が延びてしまいその後の業務が滞ってしまいます。議事録がリアルタイムで共有できれば、聞き逃してしまった部分を後で確認することが出来ます。
・Place
Placeを連携すれば、地図を共有できます。住所を送って調べてもらうという一手間がなくなり、すぐに場所がなくなりスピーディーな対応が可能となります。
・News
Newsを連携すれば、任意の検索ワードに沿ったニュースを配信してくれます。興味のある情報を鮮度が高い状態で確認でき、メンバーに周知することも可能です。また、Stockという株価の状況を確認できるツールもあります。
このように、様々なツールと連携させることで業務の効率化を図れます。
Skype for businessには3つのプランがあります。
・Skype for Business Plan1…月額220円(税抜き)。1対1向き。
・Skype for Business Plan2…月額600円(税抜き)。複数名向き。
・Business Essentials…月額540円(税抜き)。300名以下の接続が可能。
※2020年5月時点
Microsoft Teamsの料金プランは、
・Office 365 Business Essentials…月額540円
・Office 365 Business Premium…月額1360円
・Office 365 E3…月額2170円
の3つです。最上位のOffice 365 E3を利用すれば、参加ユーザーは無制限となります。
Skype for business・Microsoft Teamsともに無料版もありますが、ビジネスで利用する場合は有料版の利用をおすすめします。
ここまでで、Skype for business とteamsの違いをお伝えしてきましたが、2021年をもってSkype for businessのサービスは終了します。(2018年10月1日発表)
それに伴って2018年10月1日以降は500名以下の新利用者を受け入れていません。
マイクロソフトは後期として開発したTeams への移行を強く推奨しており、Skype for Businessを利用しているユーザーに対しても自動アップグレードのお知らせが送られています。
TeamsはSkype for Businessと同じくマイクロソフトによって開発されたコミュニケーションツールで、よりコミュニケーションをとりやすく効率的に業務を遂行できるようになっています。スレッドやメンションなどチーム内での共有がしやすく、様々なツールと組み合わせることで真価を発揮します。
2021年にはSkype for Businessのサービスは終了してしまいますので、現在Skype for Business を利用している方はTeamsへの移行を検討しても良いかもしれません。
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