2024.01.22
2023年12月5日、Windows 11 Pro を搭載するすべてのモダンPCがビジネスに大きな躍進をもたらす様々な情報を紹介するイベント「Windows 11 Day」がホテル雅叙園東京で開催された。業務効率化、生産性向上、働き方改革など、多くの企業が抱えている課題を解決する Windows 11 への移行を前に、より最新の情報を得ようと多くの来場者が訪れていた。HPもこのイベントに参加し、新ソリューションを発表。ブースの前には人が絶えなかった。さっそく当日の模様を紹介しよう。
マイクロソフトが主催する「Windows 11 Day」は、多種多様なセミナーはもちろん、共催として多くの企業も参加し、イベントを盛り上げた。日本 HPもブースを出展。「HP eSIM Connect」、「HP Protect and Trace with Wolf Connect」の紹介をメインに、ソリューションを発表した。
「ビジネスの成長の鍵を握るAI、そしてモダンITを“体感”する1日」というコンセプトが掲げられたこのイベントでは、Windows 11 Pro の最新機能はもちろん、Microsoft のAI戦略、あるいは具体的な活用手法など、様々な角度から導入メリットを訴求。中でもセミナーでは Microsoft Intune によるモダン管理や、Copilot によるAIサポートについての解説が多く、企業が新しい Windows 環境についてより深く知ることができる内容が多かった。
セミナー間や休息時間にはHPブースに多くの人が集まり、発表以来大きな話題となっている「HP eSIM Connect」「HP Protect and Trace with Wolf Connect」について説明を求める人が多かった。
会場内に設置されたHPブース
セミナーの合間の時間帯には来場者が絶えない
HP eSIM Connect は、購入したPCにLTEや5Gの通信利用権が5年間も付いた画期的なサービスとなる。例えばMicrosoft Intumeによるモダン管理や、Windows 11、Microsoft 365に組み込まれているCopilotがいつでもどこでも活用できるといったメリットがある。
他に類を見ない新たなソリューションだけに、何度も価格について確認する来場者が多く、市場へのインパクトの大きさを物語っていた。また導入したいという申し出も多く、注目度の点でも会場の中ではトップクラスだった。
HP eSIM Connect対応モデルを展示。今後対応モデルも増えていく見込みだという
HP Protect and Trace with Wolf Connect はPCの電源が入っていない状態でも、リモートから「探す」「ロックする」「消去する」という管理が可能な革新的なMDMソリューションとなる。スマートフォン向けのMDMと同様に高い精度の管理が可能なうえ、100ヵ国以上の地域がサービス対象となるため、海外での紛失や盗難に備えるという意味でも非常に効果的だ。
日本においてはWindows PCは使用後にシャットダウンする文化が根強いため、来場者からは、なぜ、電源オフのときになぜそれができるのかといった質問が多く、IT管理者を中心に注目されている点が目立った。
この日、多くの来場者が聞き入っていたのはこの両ソリューションの組み合わせによる相乗効果についてだった。「HP eSIM Connect によってPCの運用中は広域帯であるブロードバンドの常時接続が可能になります。また、HP Protect and Trace with Wolf Connect は LTE Cat-M を利用するいわゆるナローバンドを使いますが、こちらも常時接続となっています。LTE Cat-Mはもともと、監視カメラや自動販売機、スマート農業、各種メーターなどに搭載されている技術ですが、省電力、広いカバーエリア、そして低コストで運用できるといったメリットがあります。これらの特長からMDMとは特に相性が良いといえます」と担当者は説明する。
来場者の質問に快く答えるHP 日笠氏
管理面からも多大なメリットがある両ソリューションだが、ひとつ注意事項がある。「このサービスは後付けができません。HP eSIM Connect の場合は対応モデルをお選びいただく必要がありますし、HP Protect and Trace with Wolf Connect はご購入時に LTE Cat-M を組み込む必要があります。ですから、PCの入れ替え時などのタイミングでHPをご指定いただきますようお願いします」と説明があった。
プレゼンタイムにソリューションをPRするHP 松本氏
イベントの後半、プレゼンテーションのために壇上に上がったHP 松本氏も HP eSIM Connect、HP Protect and Trace with Wolf Connect について説明。「Microsoft 365 や Copilot の利用には通信環境が欠かせません。外出先でも通信料の心配なしに、常時接続が可能となる HP eSIM Connect はまさに最適なサービスです。また、Windows はシャットダウンすることがこれまでの常識でしたが、そんな中でも確実にMDMが実行できる HP Protect and Trace with Wolf Connect は、ハイブリッドワーク時代にもっとも必要とされるソリューションだと思います。そのほか、みなさまをご支援するサービスもご用意していますので、お気軽に私たちHPにお声がけください」と語った。
外出先でも安定した常時接続が可能となれば、必然的に増えるのはWeb会議だ。その際、高品質のヘッドセットが大いに役立つ。Polyのラインアップならなおさら心強い
HP eSIM ConnectとHP Protect and Trace with Wolf Connectの発表は来場者にとって大きなインパクトを与えていた。コロナ禍を通じて、リモートワークを部分導入した企業も多いが、Windows 11への移行によりセキュリティの強化やAI活用ができるうえ、ノートPCの欠点であったインターネットへの常時接続性やMDM機能の有効性の問題が初めて解消される事になる。導入メリットが高い両ソリューションが市場に与える影響は非常に大きいといえるだろう。
その後、イベントは進み大盛況の中、「Windows 11 Day」は閉幕。多くの来場者はHPのソリューションをはじめ、たくさんの情報を持ち帰ることができたイベントだった。
※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。
ハイブリッドなワークプレイス向けに設計された Windows 11 Pro は、さらに効率的、シームレス、安全に働くために必要なビジネス機能と管理機能があります。HPのビジネスPCに搭載しているHP独自機能はWindows 11で強化された機能を補完し、利便性と生産性を高めます。