2019.02.20
従来のバージョンから各段に機能が進化したWindows 10 搭載のノートパソコンは、ビジネスシーンにおいても利用がしやすくなりました。社内外での携帯性を考えてWindows 10 搭載のノートパソコンを導入する企業も増えています。とはいえ、今までノートパソコンを導入していなかった企業にとっては、どのように選べばいいのか悩みどころです。この記事ではWindows 10 搭載のノートパソコンの選び方や法人向けのおすすめのノートパソコンを紹介します。
Windows 10 ノートパソコンは、今までWindowsで作業をしていたユーザーにとって使い慣れた操作性で機能がアップしたと言えます。通常のデスクトップPCだけでなく、タブレットPCやノートPCなど、パソコンと言われる機器にはさまざまな形態があります。Windows 10 は、機器の違いを意識することのない操作性が実現するだけでなく、自分にあわせた設定ができるため、ストレスなく自然に使いこなすことができます。Windows 10 搭載のノートパソコンではさまざまな機能が装備されていることも大きな特徴です。例えば、Windows 8 では採用されなかった「スタートメニュー」が復活し、タブレットモード機能が装備されています。ノートパソコン特有の軽量で持ち運びしやすい特徴は、多くのビジネスユースのユーザーにとって利用しやすいパソコンといえます。
Windows 10 が搭載されたノートパソコンには、ハイスペックのモデルから持ち運びに適した小型モデルまでさまざまな種類があります。ここでは、それぞれ特徴のあるノートパソコンの種類について説明します。
ノートパソコンは、その利用目的によって大きく2つに分けられます。そのひとつがスタンダードノートです。スタンダートノートは、それほど大きな移動なく利用するノートパソコンで、自宅やオフィスなど決まった場所でほぼ備え付けているようにして使います。ディスプレイも大きく15インチ以上、高性能なのが特徴です。そのため、重量も1.5kg以上あるものがほとんどです。
ノートパソコンの中でも携帯性を重視しているのがモバイルノートです。ディスプレイは、10インチから13.3インチくらいのものが多く、コンパクトで軽いのが特徴です。重量は1kg前後が最も一般的になっています。スタンダートノートに比べてCPU性能が低いものが多いですが、持ち運びに便利なので、出張や外出先の利用に適しています。また、周辺機器として外部ディスプレイやキーボード、マウスを接続できるものもあり、デスクトップパソコンのような使い方もできます。
企業がビジネスユースのパソコンを導入する際Windows 10 搭載のノートパソコンを採用することが増えてきました。ここでは、Windows 10 搭載のノートパソコンを導入するメリットについて紹介します。
Windows10搭載のノートパソコンでは、手軽に仮想デスクトップ機能が使えます。仮想デスクトップとは、デスクトップの画面を仮想的に複数設定することができる機能です。作業をすすめていく中で次から次へとウィンドウやツールをひらいてしまうと収集がつかなくなります。そのような時には、仮想デスクトップでいくつかのデスクトップに分けることで作業の効率化が図れます。例えば、1つはワードやエクセルを表示し、もう1つにはブラウザ専用のデスクトップを作成するといった具合です。また、外出先で便利なのが、タッチパッドです。通常パソコンを操作するときには、マウスを利用してカーソルの移動などを行います。社内での作用では問題ありませんが、社外でノートパソコンを利用しようとするとマウスは使い勝手が良くありません。そこで、タッチパッドを利用します。マウスを持ち歩かなくてもいいため、大変便利にパソコンを使えます。
さまざなネットワーク環境で作業を行うようになったことで重要視しなければならないのがセキュリティです。ビジネスユースのパソコンでは特にセキュリティは重要です。Windows 10 搭載のノートパソコンでは自動的に更新プログラムが実行され常に最新のセキュリティ対策がとられています。またファイアウォールやウィルス対策が内蔵されているので、これまでのように追加でセキュリティ強化をする必要がありません。携帯性において気になる紛失に関しても、「デバイスを探す」を利用して探し出すことができます。
すでにWindows7を利用しているユーザーは、2020年1月14日に延長サポートが終了することに注意をしておく必要があります。そのまま使い続けることのリスクを考えると、Windows 10 にアップグレードするか、もしくは、Windows 10 搭載のノートパソコンを購入する必要があります。アップグレードを行うためには、バックアップをとったり、データの移行を行ったりと大変な作業が発生します。それを考えるとWindows 10 搭載のパソコンを購入したほうが手間を省けます。また、購入するのであれば、デスクトップパソコンよりも安価なノートパソコンが携帯性もあるのでおすすめです。
さまざまな機能を搭載しているWindows10のノートパソコンですが、購入のための選択の際にはどこに気をつければよいのでしょうか。ここでは、Windows10搭載のノートパソコンを選ぶときにチェックしたいポイントについて紹介します。
ノートパソコンの基本的な性能を決めるのは、CPUです。CPUの違いは、データ処理の速度の違いになります。CPUの性能が高いものほど処理能力も高くなります。2018年現在では、Celeron、Pentium、Core-i3、Core-i5、Core-i7などがあり、最も高機能はCore-i7になります。CPUの性能の高さはそのまま価格に反映されますので、自分の利用目的にあったCPUを選ぶことが重要です。高性能すぎるノートパソコンでは高価すぎる購入になりますし、低性能すぎる場合は、作業中にノートパソコンの動作が遅く作業が滞ってしまうということになりかねません。
ノートパソコンの選択では画面サイズと重量も重要です。画面サイズは大きいほどウィンドウを表示できるスペースが広くなりますので、見やすいだけでなく作業効率も高くなります。しかし、そうなると重量が増すことになります。一方、画面サイズが小さければ、持ち運びに便利ですが、画面が小さいぶん見にくいと感じることもあります。持ち運ぶときには、重量が1kg前後の軽いものを選ぶといいでしょう。
メモリは、ウィンドウをたくさん開いたり、大きなデータのやり取りを行ったりするときの処理スピードに影響します。CPUが処理を行うときにサポートする役目があります。メモリには4GBや8GBなどの容量があり、要領が大きいほど処理動作は遅くなりにくくいの快適に作業を進めることができます。複数の作業を同時に行ったり、画像や動画のようなサイズの大きいデータの加工をしたりする場合は、メモリ容量は大きいほうが使い勝手は良くなります。
ノートパソコンはサイズの制限があるため、デスクトップパソコンなどに比べると端子の数が少なくなります。同じノートパソコンでも、スタンダートノートに比べてモバイルノートはさらに端子の数は減ります。どのような端子がついているかはもちろんですが、同じ種類の端子の数も確認しておきます。例えばマルチディスプレイを利用したいと考えたときに、それにあう端子がなければ、変換コネクターを購入しなければならなくなります。HDMI端子のモニターを利用するのであれば、ノートパソコン側にHDMIの出力端子があるかを必ず確認しておきます。またUSBに関しては、変換コネクターはありますが、最初からType-Cを選ぶとデータ転送が高速にできるので、ビジネスユースでは大変便利です。
ノートパソコンのキーボードは、通常のキーボードに比べて小さくなってしまいます。スタンダートノートの比べるとモバイルノートではさらに小型のキーボードを使うことになります。キーボードは全体の大きさよりも「キーピッチ」と「キーストローク」を目安にするのが一般的です。「キーピッチ」とは、キーとその隣り合うキーがどれくらいはなれているかを示すもので、お互いのキーの中心間の長さになります。一般的なキーボードは約19mmですが、モバイルノートでは、17mmくらいになり、実際に打つととても狭いという印象を受けます。「キーストローク」はキーを押したときの深さです。キーピッチが広くてキーストロークが深いほうが指の自由度が高くなるので、入力がしやすいと言われていますが、実際にはひとそれぞれで好みがあったり、慣れによってストレスを感じなくなったりします。入力しやすいキーボードを選ぶためには実際にキーボードを触ってみることが重要です。
Windows 10 搭載のノートパソコンの購入の際には、機能面だけでなく、いくつか購入にあたっての注意すべき点があります。ここでは、Windows 10 搭載ノートパソコンを購入するときの注意点について紹介します。
Windows 10 搭載のノートパソコンといっても、サイズや重さ、CPUなどさまざまな種類があり、それによって価格も異なります。最初に価格を決めて購入してしまうと、実際に使ってみたときに、使いづらかったり効率が悪かったりしてしまうかもしれません。購入の際に重要なことは、どのような用途でそのノートパソコンを使うかを考え、それにあったものを選ぶことです。
Windows 10 搭載のノートパソコンを使用していると、使い方がわからかったり、最初の設定で戸惑ったりということも考えられます。また、故障などのトラブルが発生する可能性もあります。このような事態になった場合は、できるだけ早急な対応をしてもらいたいと考えます。ノートパソコンを購入する場合には、サポート体制がどのようになっているかはとても重要です。スピーディーで長時間のサポート体制が整っているものを選ぶようにしましょう。
Windows 10 搭載ノートパソコンをビジネスユースで使うときにはどのようなパソコンがおすすめなのでしょうか。ここでは、法人向けWindows 10 搭載のおすすめノートパソコンを5選紹介します。
ビジネスに使うためのパフォーマンスの良さと、洗練されたデザインが人気のPavilion 15-cu0000は、「ロイヤルブルー」と「モダンゴールド」の2種類のカラーから選択することができます。スタイリッシュで高級感のあるデザインは、普段でも持ち歩きたいと思わせます。携帯する機能も充実していて、約9時間というバッテリ駆動時間は外出先のコンセントのない場所でも安心して利用できます。社内で利用する場合は、HDMIケーブルで4K対応のモニターを接続することが可能です。社員の作業効率を高めたい企業におすすめのノートパソコンです。
LTE通信モジュールを内蔵したProBook 430 G5は、simカードがあれば場所を選ばずインターネットを利用することが可能であるため快適な通信環境で作業ができます。メモリは最大16GBまで選ぶことができるので作業内容にあわせてスペックを選べます。ProBook 430 G5は、耐久性に関する厳しい品質テストをクリアしていますので安心してノートパソコンを使いたい企業におすすめです。
ヘビーユーザーにおすすめのEliteBook 1050 G1は、プログラマーやデザイナーなどクリエイター向けのノートパソコンです。CPUは、高速で強力なNVIDIA® GeForce® GTX 1050 搭載しています。特徴的なキーボードは、動画・写真編集やプログラミング言語の入力がしやすい英語配列キーボードが標準になっています。これだけのノートパソコンですが移動を考えたスペックもしっかりと兼ね備えています。30分で50%まで高速充電できる高性能な機能は、安心して利用できます。このノートパソコンは、クリエイターが多く在籍している制作会社におすすめです。
ワークスタイルの多様化に合わせたノートパソコンを選ぶのであれば、ProBook 450 G5がおすすめです。デュアルドライブ SSD+HDD 搭載モデルで、起動時間やデータ読み込みが他のモデルの比べて格段の速さを誇ります。また、USB-A and USB-C™、SDカードリーダーをはじめさまざまな端子も搭載しています。このような仕様なのにもかかわらず、比較的価格が安く、コストパフォーマンスに優れているのがおすすめポイントです。経費をなるべく抑えてノートパソコンを購入したい企業にむけた商品です。
ビジネス用のスタンダートノートパソコンとしておすすめしたい255 G6は、シンプルでおちついたデザインがオフィスにぴったりとマッチします。カラーは黒をベースにしています。普段の業務においてよく利用するテンキーを搭載していますので、エクセルの表計算利用での数字入力はストレスなく行えます。また、スカイプなどのオンラインミーティングの際に便利なVGA解像度のWebカメラを搭載している点もおすすめポイントになります。
さまざまな新機能で話題のWindows10搭載のノートパソコンは、ビジネスユースとして効率アップが図れるという大きなメリットがあります。日本HPでは、目的、場面、機能などバリエーション豊かなWindows10搭載のノートパソコンがありますので、ぜひ自社用に購入を検討してみてはいかがでしょうか。