Windows 10
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2021.09.09

「Windows 10が月額2180円で利用可能、しかもOffice付き」な月額サービス「Microsoft 365」って何だ?

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 企業向けクラウドサービスの1つとして、Microsoftが「Office 365」とは別に提供しているのが「Microsoft 365」である。本連載では、このサービスの具体的な内容や、月額2180円(税別)からのプランについて、まず解説していきたい。

Windows 10のライセンスが付属するMicrosoft 365

 企業のクライアントPCにおいて、長年スタンダードOSとして使われてきたWindows 7のサポートが2020年1月14日についに終了した。今後は有償サポートを利用しない限り、セキュリティ更新プログラムを受け取ることができない。そのため、早急に新たなOSへのアップグレードを検討する必要がある。

 こうしたアップグレード、あるいは新たにWindowsのライセンスを購入するといった場合に検討したいのが「Microsoft 365」だ。

 Microsoft 365はOffice 365で提供されている各機能に加え、Windows 10 Business/Enterpriseのライセンスと、高度なセキュリティ機能が提供されるサブスクリプションサービスである。

Microsoft 365のプランの1つである「Microsoft 365 Business」の管理センター画面。基本的なインターフェイスはOffice 365と共通だ

 大きなポイントはWindows 10のライセンスが付属する点だ。これにより月額または年額でWindows 10を利用することが可能になり、初期投資を抑えつつ最新のOSが導入できる。また、Officeアプリケーションに加え、Windowsのライセンス管理が容易になることもメリットだろう。

 「Enterprise Mobility+Security」と呼ばれる、高度なセキュリティ機能も標準で組み込まれている。具体的には、ユーザー情報を管理し、シングルサインオン基盤も提供する「Azure Active Directory P1」、モバイルデバイス管理を実現できる「Microsoft Intune」、Officeファイルの閲覧・編集権限や機能制限などを行える「Azure Information Protection」などの機能を使える。

AndroidおよびiOSを含むデバイス管理が可能な「Microsoft Intune」。ユーザーやアプリも、ここで制御することが可能だ

 メール環境である「Exchange Onine」や情報共有の基盤として使える「SharePoint Online」、そしてコミュニケーションツールである「Microsoft Teams」など、Office 365の機能もMicrosoft 365には含まれている。Microsoft 365は企業向けの「全部入り」サービスと言えるだろう。

Microsoft 365でユーザーがサインインした直後に表示されるポータル画面。Office 365との違いは見られない

Microsoft 365の4つのプランの違い、最安で月額2180円から

 Office 365と同様、Microsoft 365にも複数のプランがあり、企業規模や必要とする機能に応じて選択できる。

 最上位プランはE5で、Windows 10 Enterprise、デスクトップPCにインストール可能なOfficeアプリケーション、各種セキュリティ機能に加え、公衆電話網を利用した電話会議/電話システムの機能、高度な分析を行うための「Power BI Pro」、高度なセキュリティ機能のそれぞれが含まれる。

 その下に位置するE3は、電話会議/電話システムやPower BI Pro、いくつかのセキュリティ機能をE5から省いたものとなる。

 毛色が異なっているのはMicrosoft 365 Businessだ。最大ユーザー数が300名までという制限がある(E3/E5は最大ユーザー数の制限はなし)ため、中堅中小企業向けのプランだと言えるだろう。

 またMicrosoft 365 Businessでは、Windows 10 Enterpriseではなく、Windows 10Businessと呼ばれるエディションになっている。これは、Windows 8.1 ProおよびWindows 7 ProfessionalからWindows 10 Proへのアップグレードライセンス(Windows 10 Business)となる。このため、Windows 10 Proを利用するには、アップグレード元となるOSのライセンスが別途必要となる。

プラン Microsoft 365 Business Microsoft 365 E3 Microsoft 365 E5
OSのエディション Windows 10 Business Windows 10 Enterprise Windows 10 Enterprise
Officeアプリケーション
(ローカルにてWord、Excel、PowerPoint、OneNoteの利用が可能)
Exchange
OneDrive Plan 1 Plan 2 Plan 2
SharePoint Plan 1 Plan 2 Plan 2
Teams
Yammer
音声会議/電話システム
Azure Active Directory Small Business Premium P1 Premium P2
Microsoft Intune
Cloud App Security
Azure Information Protection Plan 1 Plan 1 Plan 2
Power BI
Planner
Stream Plan 1 Plan 1 Plan 2
StaffHub
Outlook Customer Manager
eDiscovery
最大ユーザー数 300 制限なし 制限なし
月額料金(税別) 2180円 3480円 6200円

 従業員数が300名以下であれば、安価なMicrosoft 365 Businessは魅力的だろう。ただ、Windows 10のライセンスがアップグレードライセンスであることが悩ましい点になる。コスト負担はやや大きくなるが、Windows 10 Enterpriseを利用できる、Microsoft 365 E3も視野に入れて検討すべきだろう。

 次回以降は、Microsoft 365で提供される個々の機能を詳しく見ていきたい。

【本記事は2020年2月5日、INTERNET Watchに掲載されたコンテンツを転載したものです】

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