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インテル® vPro® プラットフォーム
2023.08.25
2023年6月28日から30日にかけて東京ビッグサイトで開催された「自治体・公共Week 2023」。地方創生 EXPO、自治体DX展、スマートシティ推進EXPO、自治体向けサービスEXPO、地方防災EXPO、インフラメンテナンス展の6つのエリアで構成されるこの展示会は、「住みやすい街づくり」「活性化」「業務効率化」につながる製品・サービスを求めている全国の自治体や官庁、公共機関を対象に情報を提供するイベントとして毎年、大勢の人々が来場している。
日本HPはこの展示会の「自治体DX展」に出展。多くの自治体に導入実績のあるセキュリティソリューションや、各種クライアントPC、HPに加わったことで大きな話題となったUCブランド「Poly」(旧Plantronics & Polycom)の製品群などが展示され、多くの来場者でにぎわっていた。取材を行ったのは最終日となる6月30日。この日もオープンと同時に来場者がソリューションを求めて訪れ、閉館となる17時まで途絶えることがなかった。ここでは、自治体・公共Week 2023で人気の高かったHPのソリューションを紹介していこうと思う。
多くの来場者が訪れたHPブース
最初に紹介したいのは、独自のマイクロVM技術を応用して悪意を封じ込めるという手法で注目されている「HP Sure Click Enterprise(HP SCE)」だ。
近年、ランサムウェアが大きな脅威になっていることは知られているが、標的型攻撃やほかの悪意との連携などによる巧妙な侵入手法に多くの企業が防御策に悩んでいる。EDRやNGAVといった新世代のセキュリティにも注目が集まっているが、根本的な解決が難しい中、HP SCEは悪意ある添付ファイルやブラウザを開かせるリンクによる誘導手段を『封じ込める』という方法で完全に防ぐことができる。
万が一、それらの悪意のあるファイルをオープンすることや、リンク経由での侵入を試みる脅威があったとしても、それらを開くためのアプリケーションやブラウザを閉じてしまえば、その行為自体が無かったことにできるのだ。もちろん、そこで開いた先にある情報を閲覧することも可能。その時点のふるまいも記録されているので、EDR的な情報も入手できるのも特長だ。
さらにHP SCEの最大の特長は、ユーザーへの負担がほとんどないことにもある。日常の使い勝手はそのままに、セキュリティを高めることができるため、リテラシーに頼らない運用も可能になる。この特長はそのまま管理負担の軽減にも繋がるので、HP SCEは導入効果や満足の高いサービスといえる。(https://jp.ext.hp.com/business-solution/wolf/)
多くの自治体がHP SCEを採用中であることを説明する澤田氏
イベント中にも悪意の封じ込めに成功。説明は木下氏
HPに高品質なヘッドセットで有名なPolyが加わったことはすでに多くの人々に認知されている。もちろん、同ブランドを代表とするヘッドセット製品群に大きな注目が集まるのは自然な流れだが、当日はPolyが開発したWeb会議向けソリューションにも多くの人が足を止めていた。
人と人とのコミュニケーションに大きな影響を与えるのは視覚と聴覚であるという、メラビアンの法則にもあるように、遠隔地と会議室をつなぐシステムにこの二つの要素はとても大切だ。
Polyが提案するWeb会議向けソリューションであるカメラ、スピーカーなどを搭載したビデオバーは、この点を踏まえて様々な機能を持っている。会議室に居るすべての人を映すグループフレーミング、発言者にフォーカスする話者フレーミングといったAI技術はもちろん、仮想境界線を作って周囲の雑音をシャットアウトするAcoustic Fence(アコースティック フェンス)や、会話中でも人の声以外の騒音をAIを使ってカットするNoiseBlockAIなどもある。
制御用PCが不要でWeb会議アプリケーションがコントロールできるオールインワン ビデオバー Poly Studio Xファミリーは使い勝手がよく、人気の高いソリューションだが、HPに加わったことで強化されたのは+PCモデルだ。ハイスペックで拡張性の高いHP Mini Conferencing PCをバンドルすることでWeb会議アプリケーションの将来的な機能追加にも対応しやすく、豊富なインターフェイスで各種デバイスの拡張も手軽におこなえる。管理面ではインテル® vPro™ テクノロジーにも対応しているので、リモートからの電源オン・オフも可能だ。また、同テクノロジーの採用により、ハードウェアベースのセキュリティ機能も付与されるので、脅威への対しても安心感がある運用ができるのも特長といえる。
こうしたWeb会議向けソリューションはそれぞれ、小会議室、中規模会議室、大会議室のそれぞれに最適な製品がラインアップしており、あらゆる環境に対応できるのもPolyの強みであり、魅力でもある。これまでにない品質の高いWeb会議で、生産性向上や業務効率化を実現していただきたい。(https://www.poly.com/jp/ja)
ヘッドセットで有名なPoly。Web会議向けソリューションにおいても豊富な製品群を持つ。説明は梅田氏(左)、中島氏(右)
HPのビジネスノートPCからは最新モデルの「HP Dragonfly G4」が登場。人気モデルの最新バージョンに多くの視線が集まっていた。
このモデルの特長はさらにコラボレーション機能が強化された点にある。特に注目されたのは「マルチカメラ」のサポートだ。ノートPCとしては世界初となる機能で、内蔵のWebカメラに加えて、USBポートに外付けWebカメラを接続すると2台目のカメラとしてコントロールが可能になる。これにより、一方を自身、もう一方をホワイトボードといったマルチカメラによる映像の送信ができることになる。これまで以上にたくさんの情報を相手に届けることができるので、より生産性の高いWeb会議が可能だ。
他にも歩いている人にフォーカスするオートフレーミングなどはもちろん、美肌機能やコントラストの自動調整機能なども充実。サウンド機能も従来通り充実しているので、これまで以上のWebコラボレーションが期待できる。
スペックに関しても第13世代インテル® Core™ プロセッサー(インテル® vPro™ テクノロジー対応)はもちろん、インテル® Evo™ プラットフォーム準拠の仕様となっているため、高いモビリティと信頼性はそのまま継承されている。HP Dragonfly G4はすでに発売となっているので、気になる方は要チェックだ。
(https://jp.ext.hp.com/prod/notebooks/business/dragonfly_g4/)
多くの自治体関係者が訪れたHPブースの概要は以上となる。DXの促進が大きなテーマとなる中、HPのテクノロジーで業務効率化や生産性向上を果たそうと考える来客達は後を絶たなかった。来場できなかった方はぜひ、HPにアクセスして、最新のHPソリューションの情報を入手していただきたい。
イベントで注目となったHP Dragonfly G4。世界初となるマルチカメラ対応モデルでもある
マルチカメラの実演をおこなう鈴木氏
大好評のうちに閉幕となったHPブース
※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。
高品質なコラボレーション機能を備えた
「HP Dragonfly G4」
「相手の声が聞き取りにくい」「表情が良く分からない」といったオンラインコミュニケーションの課題を解決するのが最新型ノートPC「HP Dragonfly G4」だ。音声の面では、360度全方位マイク、AIベースのノイズキャンセラーに加えて、音の聞こえ方を最適化するチューニング機能や高級オーディオブランド「Bang & Olufsen」のスピーカーなどを搭載。映像面では、500万画素のWebカメラや人肌を美しく見せる補正機能、被写体の自動追尾機能などを備えている。内蔵のWebカメラと外付けカメラを組み合わせる「マルチカメラ」機能も新しく実装され、より高品質なコミュニケーション/コラボレーションを実現できるはずだ。
オフィスも在宅もテレワークも快適に!
Poly の豊富な製品ラインアップ
Polyの定評ある音声・映像技術が数多く搭載されたヘッドセット、スピーカーフォン、ビデオバー、Microsoft Teams/Zoom とのネイティブ連携に最適なソリューションによって、課題の多かったコミュニケーション環境を、「まるで目の前にいるかのような」スペースに変えることができる。PC と簡単に USB/Bluetooth 接続できるので、それぞれの働き方、環境に合わせて最適なデバイスを選択してみてはいかがだろうか。一度使い始めたら、手放せないデバイスで、参加者全員がクリアで活発な会話を楽しめるはずだ。