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2024.02.26

企業でのAI導入を促す Microsoft Copilot と Windows 11

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話題を集めている生成AIをはじめとした、AIが今後どのように私たちの働き方に変化をもたらすのでしょうか? 企業での導入検討の視点から見ると、セキュリティ、プライバシー、運用、著作権の取り扱いなどにも注意が必要になります。

今回、日本マイクロソフト株式会社のモダンワークビジネス本部Sr. GTMマネージャー春日井 良隆氏より、Windows OS やMicrosoft TeamsなどのMicrosoft 365 アプリに組み込んでいるMicrosoft Copilotについて、話を聞きました。

日本マイクロソフト株式会社
モダンワークビジネス本部 Sr. GTMマネージャー
春日井 良隆 氏

Microsoft Copilot として新たにブランディングされたマイクロソフトの生成AIサービス

これまでにマイクロソフトから発表されてきた生成AIをMicrosoft Copilotとして、ブランディングを統一する戦略が発表されました。

OpenAIが開発したGPT-4とマイクロソフトが提供する検索サービスBingを組み合わせ、提供されるマイクロソフトの生成AIサービスは、これまでBing Chat/Bing Chat Enterpriseと呼ばれていましたが、これらはMicrosoft Copilotとして新たにブランディングされ、各製品に組み込まれるCopilotをCopilot in WindowsやCopilot in Teams、ソリューションに提供されるCopilotをCopilot for Microsoft 365と呼ぶことになったとのことです。また同時に人とAIが握手をしていることを象徴したアイコンになりました。

Microsoft Copilot ロゴ

マイクロソフトでは、人が操縦士(Pilot) でAIが副操縦士(Copilot)という関係性であることに基づいて、開発を進めています。

このブランディングの変更は、マイクロソフトが、AI の導入において人を中心にして取り組むことで、あらゆる人にポジティブなインパクトを与えることを目指していることを感じることができます。

CopilotをWebで活用する

ブラウザーからCopilot サイトにアクセスしての活用方法を紹介します。

Edgeブラウザーの右上にあるCopilot アイコンをクリックすると、自然言語でCopilotにキャッチフレーズや画像生成などのクリエイティブなタスクを依頼できます。Bingの最新の検索情報を活用できる特長があるだけでなく、回答の下部にどのようなサイトの情報を利用したかを表示することで、情報の正確性や信頼性を確認できるようになっています。

企業で導入する場合、担当者から質問される内容に、検索内容に対するセキュリティや情報が外部に流出するかもしれないということがあります。

Copilot のトップページであるhttp://copilot.microsoft.com にアクセスすると、【Microsoft 職場および学校アカウント】(多くは、Microsoft 365 のログインアカウント) でログインした場合とログインしていない場合で、表示される内容が違うことがわかります。

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【Microsoft 職場および学校アカウント】していない場合

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【Microsoft 職場および学校アカウント】している場合

Microsoft 365 の契約 (Business Standard以上) があり、Entra ID(以前のAzure AD)の【Microsoft 職場および学校アカウント】でログインしている場合、マイクロソフトはユーザーのチャットログを見ることはなく、保存もしないこと、生成AIの学習にも利用しない、商用データの保護を行う仕組みになります。上のスクリーンショットを見ると、右上に、【保護済み】と緑で表示されています。これは、このCopilotでのやり取りではデータが保護されていることを示しています。

企業での導入において、セキュリティ、プライバシー、情報漏えいについて心配をしているユーザーにとって、安心できるサービスになっていると考えています。

CopilotをWindowsで活用する

続いて、Windows OSに組み込まれたCopilotの機能「Copilot in Windows」 を紹介しましょう。Copilot in Windows は、Windowsの設定や壁紙を変えたい、音楽をかけたい、スクリーンショットを取りたいといったアプリケーションとの連携、トラブル対応時の情報入手といった利用法があります。

企業によっては、Copilot in Windows を従業員全員に使用許可しない場合もあると思います。Microsoft Intune や Active Directory のグループポリシーを利用して制御が可能になります。現在は、Windows 10と11の両方で利用できますが、Windows 10のサポート終了は、2025年10月ということを鑑みると、新規の導入ではWindows 11 を検討した方がよいでしょう。

例えば、Windows 11 導入のメリットという観点では、Windows 10に搭載されていない生成AI以外のAIを活用した機能の強化もポイントです。AIを活用したSnipping Toolやファイルエクスプローラー、動画編集のClipchampがあります。

CopilotをOffice製品(Microsoft 365アプリ)で活用する

皆さんにご利用いただいているOffice製品でも、Copilot を活用できます。それがMicrosoft 365 のユーザーが利用できる「Copilot for Microsoft 365」 です。

Copilot for Microsoft 365 は、法人向けにはMicrosoft 365 Business Standard, Business Premium, E3, E5, A3, A5 を契約した企業で、1人あたり月額30ドルで利用できます。従来は、300シートを同時に購入しなければならないという購買ルールがありましたが、2025年1月に、1シートからの購入が可能になりました。

Copilot for Microsoft 365を利用して、Word で下書きを作成し、WordファイルからPowerPoint でプレゼンテーション資料を作成するデモを紹介しましょう。

またCopilot in Teams を利用すれば、会議の要約やアクションアイテムなどを作成できますので、会議の効率化を諮ることができます。

Copilot Copyright Commitmentでお客様の知的財産権に対する不安を払拭

生成 AI の出力を使用した際の知的財産権侵害のリスクを懸念しているお客様もおられます。そのようなお客様向けに、マイクロソフトはCopilot Copyright Commitment を発表しました。

Copilot Copyright Commitment では、Copilot サービスが生成する出力結果を、著作権侵害に関するトラブルに心配することなく使用できることを約束しています。万一、著作権上の異議を申し立てられた場合、マイクロソフトは法的リスクに対して責任を負います。

https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/09/12/230912-copilot-copyright-commitment-ai-legal-concerns/

企業でシステム導入するには、法的リスクを考慮しないといけない場面が少なからずあります。そういった視点からも、マイクロソフトが提供するCopilot Copyright Commitmentは、企業で導入を決定する経営層にとっても、安心できる事項ではないでしょうか?

最後に

Windows 10 のサポート終了が2025年10月に近づいています。2024年は、今後の企業で導入するPCにおいて、生成AIを活用して生産性を向上させつつ、導入時の運用管理、知的財産権保護まで考慮したMicrosoft Copilot をWindows 11 PCともに導入するまたとない機会になると考えます。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

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