公立羽咋病院 様
ビジネスリーダーシップ養成の授業を支えるスタッフの時短に貢献するHP Officejet Pro X
公立羽咋病院が院内の標準プリンターにHP OfficeJet Pro Xシリーズを採用。
圧倒的なスピード、鮮明なカラー印刷で書類のカラー化ニーズに応え、看護、医療事務など、業務効率の大幅な向上に貢献。
石川県羽咋(はくい)市の公立羽咋病院では、院内のほぼすべてのプリンターをリプレースする一大プロジェクトを進行している。その規模は40台以上。そして、新しいプリンターとして採用したのがHP OfficeJet Pro Xシリーズである。
モノクロレーザーを中心とした従来のプリンター環境から、ガラリと様相を変えた羽咋病院のプリンター環境について、3人の関係者に話を聞いた。
地域医療の中核を担う
公立羽咋病院は能登半島の付け根のあたりに位置する羽咋市の西部に位置する医療機関だ。羽咋市とその南部の宝達志水町、北部の志賀町で構成
される羽咋郡市広域圏事務組合の病院事業として、1市2町における地域医療の中核を担っている。事務長の和田徹氏は次のように語る。
「宝達志水町、志賀町にはそれぞれ町立病院がありますが、当院は特に患者様の生命にかかわる急性期における医療を担っています」(和田氏)
また、近年国が注力している高齢者の在宅支援についても、長年にわたって取り組んできた経緯があるという。「認知症や高齢者の患者様への医療看護ケアという面で、これまで培ったきた在宅支援のノウハウは当院の強みです」と話すのは総看護師長の山中由貴子氏だ。
公立羽咋病院
事務長
和田 徹 氏
公立羽咋病院
医事管理室長 兼
病歴管理室長 兼
情報システム室長
片山 裕久 氏
公立羽咋病院
総看護師長
山中 由貴子 氏
約1年の試験運用を経て全面更新を決断
その羽咋病院では、院内のシステム刷新に合わせ、プリンター環境の全面更新に踏み切った。情報システム室長の片山裕久氏は「モノクロのレーザープリンターを中心に、40台近くのプリンターを運用していましたが、さまざまな課題がありました」と説明する。
まずプリント速度が遅く、プリント待ちが常態化していた。また、経費削減の観点からカラーでのプリントを制限しており、書類のカラー化ニーズに応えきれていなかった。機器の発熱や稼働時のノイズ、多大な電気容量、頻繁な紙詰まりなども改善ポイントに挙がっていた。さらに、メーカーや機種ごとに個別に導入していたため、運用管理も煩雑になっていたという。
「患者様に高品質な医療を提供するためには、まず職員の満足度が重要と考えています。その意味で、従来のプリンター環境は決して快適とはいえませんでした」
(片山氏)
そんな折、片山氏はWebで『HP OfficeJet Pro Xシリーズ』の記事を読んだのだという。
「『世界最速※1ビジネス向けインクジェット』という記事でした。“これは!”と直感し、実際に現場でテストしてみようということで、2014年4月にHP OfficeJet Pro X576dwを1台、購入しました」(片山氏)
さらに追加でHP OfficeJet Pro X551dwも導入し、2台体制で約1年にわたり試験運用を実施した。テスト開始当初の感想を和田氏は次のように振り返る。
「驚かされたのはその速さです。10枚程度の書類ならプリント指示をして、取りに行く間には完了しています。総務部門では15名ほどで共有していましたが、プリント待ちは一切なくなりました」(和田氏)
これらの良好な結果を受け2015年6月、一部を除いた院内すべてのプリンターをHP OfficeJet Pro Xシリーズに入れ替えることが決まった。
世界最速のプリント速度を誇るビジネスインクジェット
HP OfficeJet Pro Xシリーズは、インクジェット方式によるプリンターを生み出したHPならではの先進テクノロジーを搭載したビジネスインクジェットプリンターだ。その最大の特徴は用紙にインクを吹き付けるプリントヘッドと呼ばれるコンポーネントをA4用紙幅にまで拡大した独自の機構「HPページワイドテクノロジー」にある。
従来のインクジェットプリンターは小型のプリントヘッドを左右に移動させながら用紙にインクを吹き付けていたが、「HPページワイドテクノロジー」では用紙幅分を一気に吹き付けることができる。
これにより世界最速とされるプリントスピードを実現しただけでなく、プリントヘッドを固定できるためプリント精度の向上にもつながった。さらに、用紙の搬送経路もシンプル化できたため、紙詰まりが起こりにくく、万一、紙が詰まっても簡単に取り除くことができるようになっている。1つの革新的なテクノロジーがいくつものメリットを生み出しているのだ。
この高速プリントに対応するインクも新たに開発された専用品。速乾性、耐水性に優れ、プリント直後に水性の蛍光マーカーでマーキングしてもまったくにじまないという特性を備えている。
またレーザープリンターのようなトナー定着用ヒーターが構造上不要で、そのウォームアップ時間も発生しないため、待機状態からのファーストプリント=最初の1枚がプリントされる時間も短い。同時に待機時の消費電力抑制にも貢献する。
羽咋病院が最初に購入したHP OfficeJet Pro X576dwは複合機タイプで、1台でプリント、コピー、スキャンの3役をこなせる。一方のHP OfficeJet Pro X551dwはプリンター専用の単機能タイプだ。どちらも1分間に最速70枚のプリントが可能で、自動両面印刷に標準対応して いる。タッチスクリーンによる操作パネルやUSBポートを前面に集中させたデザインは、使いやすさと拡張性を両立させている。
書類のカラー化が看護業務の効率化に貢献
現在、HP OfficeJet Pro Xシリーズが設置されているのは、総務課や情報システム室をはじめ、各ドクターが診察にあたる診察室、各病棟のスタッフステーション、診療受付など、総数39台にのぼり、まだ数台の入れ替えが控えているとのこと。プリンター刷新の効果を和田氏に聞こう。
「単純にスピードだけで換算すれば、かつての5倍近くは速い感触を得ています。それが40台近い規模で改善されているとすれば、全体効率は相当上がっていると考えています」(和田氏)
片山氏も「職員の満足度も向上しています。特に看護の現場から待望されていた書類のカラー化に対応できたのは大きいですね」と語る。
補足するように山中氏は「当院では11の診療科ごとにカラーリングを設定し、書類はもちろん、ナースコールや患者様のネームプレートなどに統一して使っています。従来はモノクロの書類に色分け用のシールを手貼りしていましたが、これがプリンターで刷り分けられるようになりました。看護の現場は毎日時間に追われている状況なので、これは本当に助かっています」と話す。
この他、省エネモードでもファーストプリントが速い、色が鮮明できれい、他社製レーザープリンターとくらべてインク交換も簡単でわかりやすい、トナー交換とは異なり手が汚れないのがいい、などの声が寄せられているという。
もっともヘビーに使われている現場は山中氏の管理部署である3階病棟のスタッフステーションで、利用するユーザー数は延べ50名以上、1日のプリント枚数は数百枚にものなることがあるそうだ、それほど酷使されていても、「紙詰まりなどのトラブルはありません」(山中氏)とのことだ。最後に、今後の展開について片山氏は次のように語った。
「これまで何台ものプリンターを使ってきましたが、HP OfficeJet Pro Xシリーズのスピード、使いやすさは抜きん出ています。今後、全台の入れ替えが完了した後にランニングコストの評価を行う予定ですが、標準プリンターとして機種を揃えたことによるメリットが効いてくると考えています。なにより現場の業務効率化に大いに貢献している点で、プリンター刷新は大成功といえるでしょう」(片山氏)- ※1 wirthconsulting.org(2013年1月時点)検証の元、HP Officejet Pro X551dw / X576dwと競合他社1,000ドル未満のレーザー / インクジェット カラーデスクトップ複合機、および800ドル未満のプリンターで比較しています。ISO 24734準拠サンプルページ (4ページ) を最速カラー印刷モードで印刷しております。詳細は www.hp.com/go/printerspeeds[英語]をご覧ください。
[ 公立羽咋病院のロゴマーク ]