2019.04.04

Windows 10 のスクリーンショットを活用する目的や撮り方を紹介

Windows 10 のスクリーンショットは、上手く活用することでビジネスシーンでもさまざまな用途で役立てることができます。その活用法を知っていれば、仕事の時間を短縮することも可能かもしれません。この記事ではWindows 10 のスクリーンショットの仕方を始め、企業での利用シーンなどを紹介します。さらなる仕事の効率化を目指して、スクリーンショットを役立てていきましょう。

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1.Windows 10 のスクリーンショットとは何か?

Windows 10 のスクリーンショットとは、パソコンに表示されている画面をそのまま撮影できる機能のことをいいます。特定の画像をピックアップして保存するのではなく表示されている画面全体を画像として保存できるので、一般的な画像とは少し違った目的で使用するケースも多いことでしょう。スクリーンショットでは、画面全体を撮影することはもちろん指定した箇所のみを抜粋して撮影することも可能です。こうした指示は、キーボードの操作によって変更することができます。また、Windows 10 のアプリである「Snipping Tool」を利用することで、自由にスクリーンショットをする選択範囲を決めて撮影することも可能です。ただし、著作権などの関係でどんな画面でも自由にスクリーンショットが使えるわけではありません。これを踏まえて、Windows 10 のスクリーンショットにおける知識を深めていきましょう。

2.Windows 10 のスクリーンショットの企業での利用シーン

ここでは、企業でWindows 10 のスクリーンショットを使う場合を想定して利用シーンをいくつか紹介します。これを参考に、企業それぞれに合った使い方を考えてみましょう。

2-1.WebページなどPCの画面を他の社員と共有したいとき

企業においては、他の社員と情報共有をしなければならない場面が多くあります。そんな中で、パソコンの画面を共有したいというケースもあるでしょう。パソコンの画面を共有するのならば、WebページのURLをコピーして他の社員にメールで送る方法が一般的です。しかし、この方法ではメールを受け取った社員がWebページにアクセスしなければならないという手間がかかってしまいます。さらに、アクセスしたページのどこに共有したい情報があるのかを明確に指示することは難しいものです。

そこで、URLを送る代わりにスクリーンショットを利用すると効果的なのです。共有したい部分だけを切り取りメールに添付するなどして社員に共有することで、確実に正確な情報を全員に共有することが可能となります。また、伝えたい部分だけを明確に相手に伝達できるため、無駄な情報を与えずにわかりやすくスムーズな情報共有が可能です。社員が多い企業においては特に、こうしていかに正確な情報をスピーディーに共有できるかも重要なポイントとなるのではないでしょうか。

2-2.資料作成の参考として使いたいとき

資料作成という仕事は、多くの企業で必要となる場面が多いものです。資料作成をする上では、ネット検索で情報収集をすることも多いでしょう。しかし、インターネット上にはさまざまな情報が溢れていて、これを精査して資料を作り上げるとなるとかなりの時間がかかってしまいます。また、参考にしたいWebページを大量に開いておくとどこに何の情報があるのかもわかりにくくなってしまうものです。すると、仕事の効率が下がってしまう上に情報の正確性も損なわれてしまう可能性が出てきます。

そこで、資料としてピックアップしたい情報はスクリーンショットをとっておくと有効です。Webページによっては情報量が多いこともあるため、必要な情報が記載されている部分だけを残しておけるスクリーンショットは情報を整理する上でも効果的なのです。参考となるページを画像として残しておくことで、後から再度Webページを探す手間も省けます。画像を情報ごとに整理してまとめておけば、資料をまとめる際に必要な情報を簡単に取り出すこともできるのです。これによって、より正確な情報をわかりやすくまとめた資料を作りやすくなります。

3.キーボードでのWindows 10 のスクリーンショットの方法

パソコン作業においては、いかにショートカットキーを活用するかが作業効率化のカギになることもあります。ここでは、そんなショートカットキーを使ったWindows 10 のスクリーンショットの仕方について紹介します。

3-1.PC全体を撮影し保存先を指定して自動保存する場合

パソコンに表示されている画面全体を撮影するのならば、「Windows」キーと「PrintScreen」キーを同時に押す方法が効率的です。「Windows」キーと「PrintScreen」キーでの操作ならば、画面全体をそのまま撮影して自動で保存までしてくれるのです。この操作では、「ピクチャー」の中の「スクリーンショット」フォルダに自動的にスクリーンショットが保存されます。もちろん「PrintScreen」キーだけでもスクリーンショットは可能ですが、この場合にはペイントに張り付けて画像として保存するという作業が必要になります。「Windows」キーと「PrintScreen」キーでの操作は保存する手間がない分、仕事の時間を短縮することが可能なのです。とにかく早くスクリーンショットをとりたいという場合にも、この操作はとても有効となります。

3-2.最前面のウィンドウを撮影する場合

複数のウィンドウを立ち上げている場合には、「Alt」キーと「PrintScreen」キーでの操作が便利です。「Alt」キーと「PrintScreen」キーを同時に押すことで、最前面に表示されているウィンドウだけを撮影することができるのです。複数のウィンドウを開いている場合、わざわざスクリーンショットをする画面を表示させていては手間がかかってしまいます。そんなとき、最前面に撮影したい画面があるのならばこの操作で時間をかけずにスクリーンショットが使うことができるのです。複数のウィンドウそれぞれの画像が欲しい場合にも、それぞれのウィンドウをわざわざ全画面に表示させる必要はありません。ただウィンドウを最前面に持ってくればいいだけなので、作業時間を短縮することも可能です。そして、画面をキャプチャしたらペイントを開いて画像を貼り付け画像として保存しておきましょう。

3-3.範囲指定して撮影する場合

「Windows」キーと「Shift」キー、「S」キーを同時に押す操作をすると、さらに自由なスクリーンショットが可能です。「Windows」キー「Shift」キー「S」キーを使うと、撮影したい範囲を自在に選択することができるのです。画面全体やウィンドウそれぞれの画面全体ではなく、細かな指定をして欲しい部分だけをキャプチャすることができます。例えば、複数のウィンドウが重なりあった部分などでも範囲を指定してスクリーンショットとして残すことができます。この場合の操作方法は、「Windows」キー「Shift」キー「S」キーを押すと画面が白くなるので、この状態でスクリーンショットをしたい箇所をドラッグ&ドロップをしてコピーするだけです。これをペイントに張り付けて、画像として保存すれば思い通りのスクリーンショットができるのです。

4.アプリを利用したWindows 10 のスクリーンショットの仕方

Windows 10 には、「Snipping Tool」が標準アプリとして搭載されていて、このアプリを利用することでさらに自由なスクリーンショットが実現します。まずは、タスクバーの検索ボックスから「Snipping Tool」と入力してアプリを探しましょう。「Snipping Tool」のアイコンが表示されたら、クリックしてアプリを開きます。次に、画面上部に表示される「モード」を選択し「自由形式の領域切り取り」「四角形の領域切り取り」などの中から希望するモードを選びます。あとは、切り取りたい範囲をマウスでドラックして選択することでスクリーンショットとして撮影することができるのです。ここで切り取った画像は、「Ctrl」キーと「S」キーを押すことで保存が可能です。

5.スクリーンショットだけじゃない!Windows 10 の動画とは

Windows 10 では、静止画面のスクリーンショットだけではなく動画キャプチャも撮ることができます。これを活用すれば、企業で提供しているサービスの操作方法についての説明動画を作成するときなどに活用が可能です。静止画像よりも動画のほうが理解しやすいものに関しては、ぜひ動画キャプチャを利用しましょう。動画キャプチャの手順も、スクリーンショット同様に簡単です。まず、「Windows」キーと「G」キーを押しましょう。すると、「ゲームバーを開きますか?」というウィンドウが表示されます。ここで、「はい、これをゲームとして記録します」の部分にチェックを入れると動画メニューが表示されます。このメニューの中から開始ボタンを押せば、録画がスタートするのです。停止を押せば録画が終了し、録画したデータはデフォルトならば「ビデオ」フォルダ配下にある「キャプチャ」に保存されます。

6.Windows 10 でスクリーンショットができない時の対処方法

ときには、Windows 10 でスクリーンショットができないという場合も出てきます。ここでは、そんな場合の対処法について詳しく紹介します。

6-1.ストレージ容量を確認する

ストレージ容量が不足していると、スクリーンショットが使えないというケースがあります。さまざまな保存データが容量を圧迫していて、スクリーンショットをしても保存できる容量がないという状況なのです。そこで、まずはストレージ容量をチェックしてみるといいでしょう。ストレージが一杯になっているようならば、不要な画像や映像のデータを削除してストレージを確保します。必要なデータについては、USBメモリなどを使って保存場所を変えることでストレージ容量を確保するのも効果的です。ストレージ容量を不足させないためには、こまめにストレージ容量を確認して不要なデータを削除しておくと安心となります。また、頻繁に使わないデータについてはUSBメモリに移すなどしてストレージ容量は常に余裕を持たせておくといいでしょう。

6-2.キーボードの接続状況を再度確認する

ショートカットキーを使ったスクリーンショットができない場合には、キーボードの接触不良が原因である可能性があります。キーボードそのものがパソコンとしっかり接続されていなければ、ショートカットキーによる指示も実行することができないのです。そのため、ケーブルタイプのキーボードを使用している場合は正常にパソコンに接続されているかを確認してみましょう。何をしても接触不良が改善しない場合には、ケーブルが断線している可能性も考えられます。その場合には、キーボードを新調する必要があるかもしれません。また、ワイヤレスタイプのキーボードの場合には電池残量が十分かどうかをチェックしておくと安心です。

6-3.「Fn」キーを使う

同じWindows 10 のパソコンでも、キーボードの仕様が異なるケースもあります。例えば、ノートパソコンなどでは「Print Screen」キーが独立していないキーボードとなっている場合もあります。こうした場合では、キーボード入力が正しくなくスクリーンショットが実行できないという可能性があるのです。その場合には、「PrintScreen」キーだけではなく「Fn」キーも同時に押してみましょう。「Fn」キーと同時押しで撮影できるか確認し、キーボードの仕様に合わせたスクリーンショットの使い方をマスターしておくと安心なのです。

6-4.ショートカットキーの代わりにアプリを利用する

ショートカットキーでのスクリーンショットができない原因はいくつか考えられますが、中には原因が特定できないケースもあります。その場合には、スクリーンショットの代わりとして「Snipping Tool」を使うと効果的です。「Snipping Tool」ならば、スクリーンショット同様の使い方ができると共により自由に画面をキャプチャすることができます。アプリを開くなどの手間こそかかってしまいますが、原因が特定できない場合には有効な手段なのです。

7.Windows 10 でスクリーンショットをするときの注意点

最後に、Windows 10 でスクリーンショットをするときの注意点についても紹介します。機能を使いこなすためにも、注意点はしっかり頭に入れておきましょう。

7-1.著作権の関係で撮影できないものがある

スクリーンショットは、基本的に画面上に表示されているウィンドウを撮影できる機能です。しかし、テレビやDVDの画面などは著作権の関係により撮影できないこともあります。そのため、スクリーンショットを行う対象の画面については事前に著作権を確認しておく必要が出てきます。著作権によってスクリーンショットが利用できないものについては、他の方法で情報共有する必要があるのです。

7-2.キーボードによって表記や利用するキーが異なる

キーボードにはさまざまな種類があるため、使用しているキーボードによって表記が異なる場合があります。また、利用するキーが異なる場合もあるので注意しましょう。例えば、「Print Screen」キーは「Prt Sc」「Prt Scr」などと表記される場合があります。そこで、スクリーンショットを利用する際にはまず自分のキーボードの表記を確認しておくと安心です。思い込みで操作をしてもスクリーンショットが使えないこともあるので、間違いがないように注意する必要があるのです。

8.Windows 10 のスクリーンショットを仕事で活用しよう!

Windows 10 のスクリーンショットは、プライベートのみならず仕事においても活用できる場面が多くあります。しかし、思うように使えないという場合も少なからずあることでしょう。そんな疑問や不明点は、日本HPのカスタマーサポートへの問い合わせで解決することが多くあります。プロのアドバイスを聞くことは、仕事の効率化にもつながります。カスタマーサポートも活用して、スクリーンショットを有効に使っていきましょう。