2022.07.21

PSC×HP
ハイブリッドワーク時代に選ばれるべき「次世代型ライフサイクルマネジメント」が創る未来像とは?

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ハイブリッドワーク時代になり、PCやスマートフォン、タブレットPCなどの各種デバイスがあらゆる場所で使われることが日常化している。そんな中、情報システム部はデバイスの資産管理に多くの人手を割き、負担を増やしてしまっているというケースも少なくない。HPのパートナーでもある株式会社ピーエスシー(PSC)は、「次世代型ライフサイクルマネジメント」ソリューションを開発し、この時代に必要なニーズに応えようとしている。これにより、ビジネスシーンにどのような影響があるのか、HPとの対談形式で話を伺った。

総合IT企業としてお客様企業を成功・満足・笑顔へ導くPSC

株式会社ピーエスシー(以降、PSC)は、1996年に設立されたIT企業。クラウドやセキュリティをはじめ、様々なソリューションを扱うほか、自社開発のアプリケーションなど、これまで多くのDXサービスを届け、高い評価を受けてきたことで知られている。製品の導入から運用さらにはサポートまでワンストップで対応することで、お客様企業のご要望・ステイタスに合わせたきめ細かいサービスで、お客様に寄り添い続けている。

(右側から)
株式会社ピーエスシー 営業本部 執行役員 田中 應貴氏
株式会社ピーエスシー 営業本部 係長 山口 美穂氏
日本HP エンタープライズ営業統括 第二営業本部 第一営業部 岡野 利光氏
日本HP 執行役員 エンタープライズ営業統括 渕上 弘士氏

コロナ禍以前と現在でライフサイクルマネジメント事情に変化はあるのか?

今回のテーマは「次世代型ライフサイクルマネジメント」ですが、例えばコロナ禍前後でニーズの変化などはあったのでしょうか?

PSC田中
コロナ禍以前はお客様ご自身が資産管理やPCのライフサイクルをアナログ的に、つまりお客様が手動で対応されているケースが多かったと思います。しかし、コロナを契機として、ある意味強制的に在宅ワーク化が進みました。その結果、企業として改めて働き方改革が求められ、呼応して情報システム部門も例外ではなく、従来のデバイスマネジメントの在り方を再検討される企業が増えてきております。

PSC山口
管理するべき情報システム部の皆様も出社を控えなければならない状況下の中、手動による資産管理という物理的作業が、テレワーク化の課題として露呈したと言えます。マルチデバイスで多様な使われ方をしている現状の環境下では、従来の業務フローやマネジメントの手法そのものを見直す必要があるのではないかと思われます。管理部門の皆様のハイブリットワークひいては企業全体のモダンワーク実現の為に、このIT資産管理業務自体をアウトソーシングできないかという流れが出来上がってきたように感じています。

アウトソーシングすることでどういったところが楽になるのですか?

PSC田中
情報システム部の方々は(デバイスマネジメント)資産管理も任されていますが、それ以上に経営層からはDX推進を求められています。すなわち、デジタライゼーションをする事で業務全体の効率性・生産性に変革を求められている訳です。コロナ時代になってDX推進が改めて求められる中、マンパワーによるアナログ的な手作業を社内で行うより、運用に長けたIT企業へアウトソーシングする。そして、その結果として業務効率化できたリソースを戦略的投資などの成長戦略へシフトできるようになります。弊社の「Perfect Finder(パーフェクトファインダー)」は「運用の現場の声」から開発され、運用効率化はもちろん資産管理の全てを可視化・統合管理できるDXプラットフォームです。また、データドリブンすなわち、経営層の方々へ説得力の高いデータが得られることから、運用ご担当者だけでなく経営層の方々からも高い評価を頂いております。

PSC山口
UIにはこだわっていて、まるでECサイトのように直感的に理解・操作できる点も、多くのお客様にご評価いただいております。導入しても利活用できていない、社内浸透されていないのでは、お客様のDX 推進になりませんので、UI/UXについても日々改善に努めています。また、PCの他スマートフォンやタブレットなど、マルチデバイス対応だけでなく、ソフトウェアも含めて一元管理できる点にも注目いただいております。

HPから見てここ数年のデバイスの移り変わりはどのようになっていますか?

HP渕上
マルチデバイスの話が出ましたが、逆にPCの重要性がとても上がったと感じています。コロナ禍以前はスマホの時代などと言われていましたが、みなさんが在宅ワークをする中で作業効率が格段に高いPCへのニーズは確実に伸びています。私たちPCベンダーから見て、ここ数年の市場の一番大きな変化ですね。

HP岡野
コロナ禍以前からモバイルノートPCへのシフトはありましたが、現在をみるとその傾向はさらに強くなっています。みなさんが軽量で持ち運びしやすいモバイルノートPCへと乗り換えているのも実感しています。

やはり自宅とオフィスを行き来する、いわゆるモダンワークが採用されていることも要因として挙げられますか?

HP渕上
もちろんだと思います。特に高性能モデルがよく売れているので、エンドユーザーのエクスペリエンスを上げないと生産性向上や業務効率化が望めないのだと思います。オンライン商談が一般的に取り入れられるようになり、商談の質にも直接的に影響しますからね。一方、外部で働いているエンドユーザーがいまどのような状態なのか、PCは正常に稼働しているか、監視し続けるのは確かに難しいです。その辺りも資産管理をアウトソーシングしたいと思われる理由かなと思います。

PSCが提唱する「次世代型ライフサイクルマネジメント」とは?

PSCが提唱する「次世代」というのはどういったものなのですか?

PSC田中
ひとつはPC調達のサブスク化とユーザーセルフィーなところですね。PCのライフサイクルにおけるリプレイス時期が来ると、各ユーザーがオンデマンドで各々の仕事に合った仕様・スペックのPC を自宅から注文できます。届いたPCはキッティングもされていますから、すぐに業務に活用できる状態になっています。もちろん、その後の運用、保守も弊社が引き続き行いますから安心して使っていただけます。従って、情報システム部など管理部門の方々はオンライン上でのワークフローの管理だけになります。しかも、これら一連のデバイスマネジメントが月額利用料としてお支払いが可能(サブスクリプションモデル)なので、これまで調達を担当していた方から見ればまさに「次世代」と納得いただけると思います。

HP岡野
個々の要求に合わせてPCを調達していただけるのはうれしいですが、キッティングは大変なのではないですか?

PSC田中
こちらに関しては「0 Touch=ゼロタッチ」という仕組みを業界に先駆けて構築し、キッティングはお客様のご要望に添いながら、ほとんど弊社側で自動化して進めていますから問題ありません。唯一の手作業は、デバイスのベンダーから届いたPCを箱から出すことくらいです。これだけは私たちが昔通り手動でやっています(一同、笑)。

HP岡野
例えば自宅に送るということですが、個人情報の取り扱いなどもしなくてはいけませんよね?

PSC田中
そちらに関しては、実績・信頼のある大手運輸会社と提携。個人情報へ配慮したクローズドシステムで厳格管理にて運用していただいております。情報を護ることは、企業活動における最重要課題の一つですから、お客様企業のコンプライアンスに沿った最適な方法でお届けしております。

素晴らしいですね。Perfect Finderは業務効率化に大きく貢献できるソリューションだと思いますが、特に情報システム部の方々からは評価が高いように感じます。

PSC山口
ご導入いただく前に必ずお伺いして、これまでやっていた資産管理のワークフローをしっかりヒアリング、お客様のご要望に合わせてサービスインするようにしています。例えば、これまで残業や休日出勤しなければならなかったような部分があれば簡素化。現場の方々の理想と現実のギャップを埋めるよう企業全体の最適化をご提案させていただております。情報システム部の皆様からは「楽になりました」「PSCのデバイスマネジメントを採用して社内で表彰された」と、笑顔でフィードバックいただけると私たちも大変嬉しく思っております。

PSC田中
パソコンの調達には購買部や総務部、さらにはワークフローの仕組みによっては様々な部署と連携・調整が必要になってくるケースも見受けられます。さらにPCベンダーがいて、リース会社も入ってくるとなると、管理部門のやり取りするステークホルダーは膨大となり、負担が大きいのが実情のようです。契約更新一つをとっても重労働となってきます。そこをPerfect Finderでサブスクにして、弊社が一本化。「所有から利用」する感覚でデバイスの使用・管理が出来ます。窓口が一つになるだけでも大幅な負担軽減になりますし、資産管理をシンプルに行えるようになる訳です。また、負担軽減要素だけでなくサブスクモデルへ変換することで、調達に関わるイニシャルコストを抑えられますから、運用の現場だけでなく、経営的・経済的な観点でも評価をいただいております。

「次世代型ライフサイクルマネジメント」が市場に広がっていくと、エンドユーザーが求めるニーズを満たすためのPCの提供もPCベンダーの大切な役割になりますね。

HP渕上
それは大きな役割ですね。例えば、モダンワークが求められる時代に大切なのはWebミーティングへの対応です。高品質な体験をしていただくには「音」なので、マイクやスピーカーにこだわった製品が必要です。その点でいえば、最新のHP Elite Dragonfly G3などはAIによるノイズキャンセル機能で生活雑音を排除できますし、「Bang & Olufsen」プロデュースの高品質スピーカーも搭載しているのでサウンド関連の機能はかなり充実しています。他にもサウンドにこだわったモデルはありますので、好みや要件に応じてお選びいただけます。

HP岡野
エンドユーザーは企業の中のシステムに守られているわけではなく、外部で仕事をするわけですから、エンドポイントセキュリティの観点からもよいサービスを提供する必要があります。HPはPCベンダーではありますが、セキュリティ製品も「HP Wolf Security」として展開しているほか、マイクロVMテクノロジーを使い、脅威を封じ込めるランサムウェア対応の「HP Sure Click Enterprise」なども提供しています。こちらはマルチベンダー対応なので、HP製品だけでなくほかのベンダーのPCにも採用が可能です。

HP渕上
ほかにも先ほどお話した通り、デバイスの状態を管理する「HP Proactive Insights」といったサービスもご提供可能です。もしもPerfect Finderと連携できればお客様の声と共にデジタル情報も取得できるようになるのでより可能性は広がるかも知れませんね。

PSC田中
ありがとうございます。弊社は「CO-IT,CO-DX」と言うコンセプトを掲げており、お客様とパートナー様と一緒にDX化、ひいては社会の発展に貢献していく所存です。是非ともコラボレーションさせてください。

「次世代型ライフサイクルマネジメント」はESG視点も併せ持つソリューション

HP渕上
HPではワールドワイドでサステナビリティへの取り組みを強化しています。ライフサイクルマネジメントはサステナビリティにも寄与すると思うのですが、PSCさんではどのように捉えていらっしゃいますか?

PSC田中
弊社はESGを観点でもサービスを提供しております。デジタルデバイスを回収してリサイクル・リユース。PCのライフサイクルマネジメントの中に環境: Environment、社会: Socialの観点を盛り込んだ提案を行なっております。また、Perfect Finderはデバイスのハード/ソフト、さらにはそれらの所在地/利用者/管理者などあらゆる要素を統合管理。ガバナンス: Governanceといった視点が徹底的に盛り込まれています。EndpointマネジメントにおけるESGへ配慮しながらサービス化・提案している次第です。

HP渕上
やはりそうですよね。私たちHPとしてもそのお考えには完全に同意します。

PSC山口
実際の取り組みの一例として、セキュアセンターという高いセキュリティレベルの自社施設で、完全データ消去を行なっております。このサービスは、「消去」につき第三者機関(ADEC)が認証するもので、ADECが発行した証明書をお渡しすることで「消去の事実」を担保。お客様からは高い信頼をいただいております。情報を護るEndpoint Securityは、ガバナンス: Governance 強化だけでなく、事業継続する上で企業の最優先事項と捉えています。

残念ながらここで時間が迫っているようです。最後に「次世代型ライフサイクルマネジメント」とHP製品が創る今後の未来像や豊富について一言ずついただけますか。

HP渕上
このソリューションが浸透していけば、日本企業のDXがさらに促進するのだと思います。現状に甘えているとどうしても言い訳してしまうので、このサービスを導入してライフサイクル管理をアウトソーシングして、DXをやらざるを得ない環境に自ら持っていく。それはどの企業にとっても良いことだと思います。

HP岡野
ライフサイクルの話になると、情報システム部のみなさまはがんばればやれるとなってしまうか、会社からアウトソースする予算をとるのが難しいとなってしまうかでストップしてしまうケースが多かったと思います。しかし、DXの推進は待ったなしですから、それに向けての準備も必要です。PSCさんのサービスはサブスクという視点で予算をつけやすいというメリットもありますから、ぜひこれを利用してさらなる一歩を踏み出してほしいですね。

PSC田中
「次世代型ライフサイクルマネジメント」のことを弊社では「LCM3.0」とも呼んでいます。こちらをご利用いただくことで、情報システム部の皆様の業務効率化と企業のガバナンス強化の両軸を兼備、すなわちModern Work(モダンワーク)実現へ寄与して参ります。経営層も現場の社員も笑顔になる、お客様企業全体のDXへ引き続き尽力していく所存です。

PSC山口
今回のコロナ禍は過程に過ぎず、今後さらなる世の中の変化が起こると思います。あわせて社会・企業に求められるものも激動の時代へ。その変化に迅速性と柔軟性を持って対応すべく次世代型ライフサイクルマネジメント「LCM3.0」をもって、社会へ貢献していきたいと思います。

みなさん、本日はありがとうございました。



ハイブリッドワークに最適

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