2019.04.05

迅速な対策を!企業でWindows XP を利用する危険性とは?

Windows XP のサポートは、2014年4月9日の時点で既に終了しています。しかし、いまだにWindows XP を使用し続けている企業が少なくないというのが現状です。Windows XP を使い続けている状態ではセキュリティが脆弱な状態ですから、対策の強化を急がなければなりません。この記事では、Windows XP のサポート終了に伴う問題点と、企業がとるべき対策について解説します。

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1.業務にも影響!Windows XP のサポート終了に伴う問題点

サポート終了後もWindows XP を使い続けることによって、業務にどのような影響が出るのでしょうか。自社内だけでなく、取引先や顧客にまで迷惑をかけることになったら大変です。ここでは、Windows XP のサポート終了に伴う問題点について紹介します。

1-1.セキュリティ更新プログラムが提供されない

Windows XP のサポートがすべて終了したということは、それ以降、開発元のマイクロソフト社からは更新プログラムが一切提供されないということです。仮に、セキュリティ上の重大欠陥が新たに見つかったとしても、マイクロソフト社は対応しないということですから、脆弱性が解消されないまま放置されることになります。ウィルスやサイバー攻撃の脅威にさらされた状態が長く続くのですから、いつ感染や不正アクセスの被害に遭ってもおかしくありません。

1-2.アプリケーションのサポートがされない

Windows XP のサポートが終了しても、セキュリティソフトが入っていれば大丈夫などと思っていませんか。実は、サポート終了に伴って提供がストップしたのは更新プログラムだけではありません。ツールやアプリケーションも、Windows XP 向けのものはすべてサポートが終わっています。つまり、Windows XP に対応したセキュリティ対策ソフトなどもサポートが終了しているということです。セキュリティソフトがない状態を同じですから、安全にインターネットを接続することができません。

1-3.機能不足により作業効率低下につながる

使い慣れているWindows XP は変えたくないという声があるかもしれません。しかし、もはや変えざるを得ない状態です。Windows 10 にして使い勝手が悪くなるということではなく、慣れるまで少し大変というだけですから、早く慣れることを考えましょう。Windows 10 に移行することで、今までできなかったことができるようになっています。たとえば、Windows 10 はWindows XP よりも起動時間が速く、仮想デスクトップの利用も可能です。Windows XP のほうが機能的に劣っているのですから、XPのままにしておくことが、社員の作業効率を低下させていることに気付く必要があるでしょう。

2.注意!企業でWindows XP を継続利用する危険性について

Windows XP は確かに使い勝手のよいOSだったかもしれません。しかし、プログラム更新などのサービスを受けられないまま使い続けることは大変危険です。ここでは、企業でWindows XP を継続利用することの危険性について紹介します。

2-1.機密情報・顧客情報が漏えいする可能性がある

セキュリティ更新などのサービスを受けられない状態でWindows XP を継続利用していると、社内のPCに対して悪意を持った第三者が侵入を企てる危険性が高まります。セキュリティが脆弱な状態でウィルスを送り込まれたり、不正なアクセスを受けたりすると、社内の機密情報や顧客の個人情報などが盗まれてしまうかもしれません。それが企業内だけにとどまらず、企業のサイトにアクセスした顧客などにも被害が及ぶことになると大変です。

全く気付かないうちに大事な情報が大量に漏えいしていて、取引先や顧客の指摘で初めて気付くというようなことになると、企業の信用にも関わってしまいます。被害が大きくなると、企業自体も被害者でありながら、損害賠償の支払いが必要な事態にもなりかねません。

2-2.社内PCを不正に操作される可能性がある

悪意を持って企業内のPCに不正アクセスを試みようとする人は、サポート終了後のWindows XP がいかに脆弱かを知ったうえで、アプローチしてきます。セキュリティプログラムが更新されることがないことを承知で、これまでのWindows XP の弱い部分をわざわざついてくるやりかたをしてくるでしょう。企業のPCに不正アクセスしたら、中枢となるPCを乗っ取り、ネットワーク全体を混乱させようとしてくるケースがよく見られます。

中枢のPCが乗っ取られてしまうと、不正操作によって企業全体のPCに対してデータの改ざんや破壊などが行われかねません。送り込まれるウィルスなどによっては、遠隔で不正操作が行われることがあるかもしれません。そうなると、夜間など気付かないうちに操作が進められてしまうこともあるでしょう。

3. Windows XP のサポート終了において企業がとるべき対策

サポート終了に伴いさまざまな問題が起こっていることを知った以上、このまま放置しておくわけにはいきません。まだ具体的な問題が生じていない段階で早めに手を打ちましょう。ここでは、Windows XP のサポート終了において企業が取るべき対策について紹介します。

3-1. Windows 10 への移行手続きを行う

2019年3月時点では、Windowsの最新版はWindows 10 ですから、できるだけ早くWindows XP からWindows 10 への移行手続きを済ませましょう。Windows 10 への移行は、マイクロソフト社が提供しているアップグレード用のツールを利用して行います。マイクロソフト社はアメリカの企業ですが、アップグレードの方法が英語で書かれているわけではありません。アップグレード用ツールの利用方法は日本語で記載されているので、手順通りに行えば大丈夫です。細かい手順も書かれているので、順番に従って行いましょう。特別難しいようなことが書かれているわけではありませんが、面倒だったり、わかりにくいと感じたりしたら、作業をPC専門の業者に依頼してもよいでしょう。

3-2. Windows 10 搭載のPCを新しく購入する

手っ取り早くWindows 10 を使えるようにするためには、新たにWindows 10 搭載のPCを購入するというのもひとつの方法として有効です。企業にあるPCが1台だけということはないでしょうから、作業を行うとなると大変な時間と労力が必要です。PCの台数が多い場合は、1台ずつ移行手続きを行う、手間も時間も相当かかることになるでしょう。その点、既にWindows 10 が搭載されているPCを購入すれば設置するだけですぐに使えます。手間や時間を省くことにつながるので、会社のPCを新調するタイミングなら、購入を検討してみてもよいでしょう。

4. Windows XP からWindows 10 への移行時の注意点

Windows XP を安全に使い続けられない以上、すぐにでも後継のWindows 10 に移行する必要があります。しかし、OSを移行するには、それなりの時間がかかるので、家庭のPCで行うようにはスムーズにはいきません。ここでは、企業がWindows XP からWindows 10 へ移行するときの注意点について紹介します。

4-1.移行完了までWindows XP で必ずセキュリティ対策をしておく

企業の場合、サポート終了後のWindows XP が脆弱だからといって、Windows 10 に移行するまでのあいだは完全に作業を中止するというわけにはいかないかもしれません。Windows 10 に移行するまでのあいだも、従来通りの作業をWindows XP を使用して続けなければならないこともあるでしょう。どうしてもWindows XP を使って作業を続けなければならない場合は、これまで以上にセキュリティ対策に注意することが必要です。たとえば、サポートが継続しているセキュリティ対策ソフトを導入するなどの対策を取るなどの工夫がいるでしょう。

4-2.移行のスケジュールを明確にしておく

Windows 10 に移行するまでのスケジュールを社内で明確にして、社員への周知も徹底しておく必要があります。なぜなら、Windows XP からWindows 10 への移行はすぐには終わらないからです。一部のアプリケーションやドライバーが邪魔をして、作業が途中で止まってしまうこともあるので、場合によってはかなり時間がかかることも覚悟しておく必要があります。知らずに途中で電源を切ってしまうようなことがあると大問題です。移行中はPCを使用することができないので、業務に支障が出てしまう可能性もあります。何も知らされずにいきなりPCが使えない状態になってしまったら、仕事が滞って困る人が出てくるかもしれません。

いつどのPCの移行作業を行うかというスケジュールは社内で共有できるようにしておくことが最低限必要です。そのうえで、PCを使用する作業をどのように割り振るかというスケジュールも立てておくとよいでしょう。

5.購入の参考に!企業におすすめのWindows 10 搭載のPC5選

Windows XP をWindows 10 に移行しなければならないなら、ちょうどよい機会だからPCごと入れ替えることを検討してようかという企業もあるのではないでしょうか。既にWindows 10 を搭載しているPCなら、設置後すぐに作業を始められて便利です。ここでは、企業で使用するのに適したおすすめのWindows 10 搭載のPCを紹介します。

5-1. HP EliteBook 830 G5 Notebook PC

EliteBook 830 G5は、ビジネスユースに適したセキュリティ機能や管理機能を標準搭載しているPCです。最初からセキュリティ機能が充実しているので、導入時のコストを抑えられます。パスワードを使用しない最新の認証システムを導入しているのも特徴です。顔認証や非接触カードなど2つの方法を用います。360度全方位マイクが付いているのも特徴で、1台あればweb会議を行う際も便利です。薄型軽量なので、オフィスのデスク上だけでなく、外出先でも便利に使えます。

高温や低温、急激な温度差など12種類の過酷な環境下での使用に耐えられるかを米軍調達基準で検査し、すべての項目をクリアしているのもこのPCの特徴です。どんな環境でも安心して使える頑丈なPCなので、外に持ち出すことが多い部署や気温差が大きい工場内や屋外などでの使用にもおすすめします。

5-2. HP EliteOne 800 G4 All-in-One

EliteOne 800 G4 All-in-Oneは、 セキュリティ機能が充実しているビジネス用PCです。特に、起動時と実行時の監視が強化されており、マルウェアなどからの脅威や改ざんは見つけ次第自動修復する機能も搭載されています。万が一OSがマルウェアの攻撃にあって感染した場合でも、BIOSさえ正常に作動すれば、セキュリティを確保したうえで、ネットワーク経由で自己復旧させるという優れものです。悪意を持った侵入者に狙われやすい機密データを持っている場合でも安心して使用できます。

ディスプレイはフルHDにも対応しており、画面サイズが23.8インチあります。見やすさにも工夫がされているので、セキュリティだけでなく作業のしやすさも魅力的なPCです。搭載しているCPUは最新の第8世代 インテル® Core™ プロセッサーなので、動作がスムーズで作業が快適にはかどります。

5-3. HP x2 210 G2

x2 210 G2は、1台でノートパソコン、タブレット、スタンドの3役をこなす、スタイリッシュでフレキシブルに使えるPCです。たとえば、普段はノートパソコンモードで書類作成など日常的な作業に使用し、会議や打ち合わせの際にはタブレットモードで使用するなどという使い分けも可能です。また、複数人で画面を共有したいときには、テントモードで使うこともできます。デスクの上で画面を少し離した状態で見たいときには、タブレットとして手に持たずに、スタンドモードで使えば便利です。

手に持たずに斜めに立てかけて見ることができるうえに、そのまま画面にペン入力もできます。本体の重量が約582gと軽いので、出張先や営業先への持ち運んで使うのにも便利です。固定して個人のデスク上で使うよりも、常に持ち運ぶような使い方に合うかもしれません。

5-4. HP ProBook 650 G4

ProBook 650 G4は、スタイリッシュなデザインが魅力的なノートパソコンです。薄さはわずか23.95mm、重量も約2.18kgと軽いので、好きな場所に持ち運んで使用できます。セキュリティには生体認証を採用しており、第三者に不正使用される心配がありません。フリーアドレス型のオフィスでも安心して使用できます。電話会議に使用しやすい音がクリアなスピーカーや音が静かな防滴仕様のキーボードにテンキーボードが付いているなど、ビジネスユースを想定した造りも使いやすいポイントです。

ポートの種類が豊富なので、マルチディスプレイも便利に使えます。オフィスの外に持ち出しても使いやすいPCなので、営業など取引先や出張先で使う機会が多い部署でも活躍するでしょう。

5-5. HP 250 G7 Notebook PC

Windows 10 搭載のPCを購入したいけれど、費用はできるだけ抑えたいというのであれば、250 G7がおすすめです。ビジネスユースに必要な一通りの機能を備えています。キーボードには、作業でよく使用するテンキーが搭載されているので、基本的な操作のしやすさは申し分ありません。シンプルで飽きの来ないデザインで、ダークアッシュシルバーのボディカラーはビジネスシーンにもよくマッチします。手頃な価格ながらハイスペックで、細かい部分までしっかり作り込まれているコストパフォーマンスのよいノートパソコンです。

ほとんど持ち運ぶことがなく、オフィスのデスク上で使うことが多いというのなら、何も問題なく使えるでしょう。Windows XP からWindows 10 へ移行しなければならないPCの台数が多い場合は、コストパフォーマンスに優れている250 G7を必要台数購入することを検討してみてもよいかもしれません。

6.企業のWindows XP はWindows 10 に移行しよう!

取引先や顧客と関わることが多い企業では、Windows XP を使い続けることでさまざまな問題が起こり得ます。できる限り速やかにWindows 10 への移行することが企業としての責任です。日本HPではセキュリティに強く、企業で使用するのに適したPCを多数取り扱っています。WindowsをXPからWindows 10 に移行するのを機に購入を検討してみてはいかがでしょうか。