2020.06.29
近年、企業では業界・業種や規模を問わず「働き方改革」の実現に向けた取り組みが活発化しています。その一環として、ICT活用によって時間や場所を有効活用した柔軟な働き方を可能にするのがテレワークです。
テレワークには、客先常駐や別拠点で業務を行う「サテライトオフィス勤務」、自宅を拠点とした「在宅勤務」などもありますが、ここでは外出先での作業を可能にする「モバイルワーク」について見ていきましょう。
モバイルワークは、各種交通機関を使った移動中やカフェなど、外出中に業務を行うことを意味します。普段とは違う環境で作業を行うと気分がリフレッシュされ、ストレスの軽減に加えて新たなアイデアの創出も期待できるのです。また、日頃から外出する機会が多い営業担当者やフィールドスタッフなどの場合は、時間をより効率的に使えるというメリットもあります。従来は帰社後にまとめて行っていた営業日報作成などの事務作業も、外出先で行えれば直行・直帰が可能になり、コアビジネスに注力できる時間が増加。顧客への訪問機会が増えるなど企業にとって大きなプラスの効果をもたらすほか、ワーク・ライフ・バランスの実現にも効果的です。
モバイルワークを実現する上で、デバイスにはどのような性能・機能が求められるのでしょうか? 「軽量・コンパクトなノートPCがあれば十分では?」と思う方がいるかもしれませんが、単純に持ち運びやすいだけでは業務が効率的にこなせません。移動中の振動や衝撃に耐えうる堅牢性に加えて、ビジネスシーンでは複数のアプリケーションを同時に利用する機会が多いため、業務がストレスなくこなせるスペックを有していなければ意味がないのです。
また、移動中はもちろんのこと、カフェなどでも電源を確保できるとは限りません。せっかく新鮮な環境で作業が行えるのに、充電のために短時間で切り上げてオフィスへ戻る、といった状態では意味がないでしょう。そのため、長時間の作業を可能にするバッテリ駆動時間も重要なポイントです。加えて、移動中のちょっとした休憩時間でバッテリ残量を回復できる、充電効率の良さも大切といえます。
企業にとって、情報は極めて重要な価値を持つ資産です。モバイルワークは、その情報が扱えるデバイスを持ち歩くことが前提になるため、万が一の盗難や紛失に備えた十分なセキュリティ対策も必須といえます。一般的なウイルス対策はもちろんのこと、利用者を限定する個人認証、情報漏えいを防ぐデータの暗号化、システム管理者による遠隔地からのロックやリモートワイプ、デバイスの追跡、といった機能も欠かせません。
そしてもうひとつ、モバイルワークを行う上であると便利な機能がLTE対応です。メールの送受信はもちろん、近年はクラウドサービスを採用している企業が多いため、業務を行う上でインターネットへの接続は必須ともいえます。しかし、たまたま訪れたカフェにWi-Fi環境が整備されているとは限りません。スマートフォンのテザリング機能やモバイルWi-Fiルータでカバーする方法もありますが、前者はデータ通信容量の上限が、後者は荷物の増加がネックになります。そんな時、単独でインターネット接続が行えるLTE対応のデバイスなら、場所を選ばずスマートに作業ができるわけです。
こうしたモバイルワークに必要な条件を満たすデバイスとして、いま数多くの企業から注目を集めているのが、13.3インチ液晶を搭載したビジネス向け2in1コンバーチブルPC「HP Elite Dragonfly」です。
「HP Elite Dragonfly」は、幅約304.3mm×奥行き約197.5mm×高さ約16.1mm、重量はわずか999g※という、驚きの軽量・コンパクト設計を実現しています。しかも単純に持ち運びやすいだけでなく、軽さと堅牢性を両立するCNC削り出しのマグネシウムボディを採用。12万時間を超えるHP独自の品質・信頼性試験「HP Total Test Process For Elite & Pro Business PCs」および、米国国防総省制定MIL規格「MIL-STD 810G」に準拠した19項目ものテストをクリアする、圧倒的な堅牢性を誇っています。19項目のテストには、高さ76cmから26方向の落下、OS稼働状態における加速度40gで18回(6面×3回)の衝撃テストなど過酷な内容が含まれており、持ち運びによるデバイスへのダメージも気になりません。
カバンに仕舞いやすく、堅牢性の高いHP Elite Dragonflyはまさにモバイルシーンでその真価を発揮します。耐久性も十分以上に高いので、長期間の利用でもタフネスさが変わらないのも頼もしい特長です。
「HP Elite Dragonfly」は、マルチタスクもストレスなくこなせる高いスペックを備えているだけでなく、13.3インチの液晶が天板方向へ360度回転する構造になっているのもポイントです。これにより、ノートPCライクとして「ノートブックモード」、タッチやペンで直感的に操作しやすい「タブレットモード」、プレゼンテーションやビデオの共有に便利な「テントモード」、ストリーミングの動画視聴やビデオ会議に最適な「メディアモード」と、4種類のモードに変化させることが可能。カフェでじっくりと作業をする、電車内でスマートにメールをチェックする、顧客に製品・サービスの資料を見せるなど、利用シーンに応じて最適なモードが選択できます。
「HP Elite Dragonfly」は、“長時間使用・短時間充電”が可能な点もモバイルワークに適しています。構成によっても変わりますが、ノートPC向けベンチマークソフトウェア「Mobilemark 2014」を用いたバッテリ駆動時間測定では最大約24.5時間※2を記録。これだけロングライフなら、バッテリ残量を気にすることなく安心して持ち歩けます。しかも高速充電が可能な「HP Fast Charge」に対応しており、電源オフ・スリープ時に50%まで約30~45分、90%まで約90分というスピード充電を実現。フライトのちょっとした待ち時間に空港のラウンジでフル充電、といったことも可能です。
セキュリティ性能に関しても、「HP Elite Dragonfly」はモバイルワークに最適な機能が備わっています。ソフトウェアの面では、複数のソフトウェアソリューションを組み合わせて攻撃に備え、予防、検知、復旧を担保する「Sureシリーズ」を採用。万が一の攻撃で起動不可能な状態に陥ったとしても、短時間で復旧する仕組みが実装されています。
また、ソフトウェアだけに頼らない実践的なセキュリティ対策もポイントのひとつです。不正アクセス対策には、指紋認証や顔認証、NFCやBluetooth機器を含む最大3つの要素で認証可能な「HP マルチファクター」を採用。もちろん「Windows Hello」の顔認証と指紋認証にも標準で対応しています。液晶の上部ベゼルには、物理的なシャッター付きのWebカメラ「HP プライバシーカメラ」が搭載されており、プライバシー対策も万全。オプションとして、横からの覗き見による情報漏えいをワンボタンで防げる内蔵プライバシースクリーン機能「HP Sure View」が選べるのも魅力です。
OSにWindows 10 Pro(64bit)を採用しているのも、モバイルワークを推進する上で重要なポイントといえます。Windows 10 Proなら、PCを別の場所から遠隔操作できるリモートデスクトップ機能が使えるだけでなく、盗難・紛失時にデバイスをロックするドライブ暗号化機能「BitLocker」や情報保護機能「Windows Information Protection(WIP)」でセキュリティを向上。システム管理者にとっては、モバイルデバイス管理(MDM)やWindows Serverを併用したグループポリシー設定、Active Directory/Azure Active Directoryのサポートなども魅力です。こうしたWindows 10 Proの各種機能に加えて、電源オフ状態でも常にリモート管理が可能な「インテル vProテクノロジー」対応モデルを選べば、デバイス管理にかかる負担を大きく軽減してくれます。
このように「HP Elite Dragonfly」は、デバイスを積極的に持ち歩くモバイルワークに適したスペックや各種機能を備えています。LTE対応モデルもラインアップされているので、モバイルワーク用のデバイス選びに迷った際は、ぜひ候補に加えてみてください。
※1 重量999gは、2セルバッテリを搭載した最小構成での重量です。構成により重量は異なります。
※2 インテル® Core™ i5プロセッサー、8GB RAM、WWANなし、128GB SSD、FHDパネル、およびインテル® Wi-Fi 6 ZX200+Bluetooth5(802.11 ax2x2、非vPro)、4セルバッテリを搭載した「HP Elite Dragonfly」で最大約24.5時間のバッテリ駆動を実現。Windows 10 MM14でのバッテリ駆動時間は、製品、モデル、構成、搭載されているアプリケーション、機能、使用方法、ワイヤレス機能、電源管理設定など、さまざまな要因によって異なります。バッテリの最大容量は、時間の経過や使用状況によって自然に減少します。
HP Elite Dragonfly
重量999グラム、薄さ16.1mm、削り出しのマグネシウムボディの軽量ビジネスPC。多彩なセキュリティ機能に加え、覗き見を防止する内臓型プライバシースクリーン、物理シャッターを備えたカメラ、コラボレーションを促進する全方位をカバーのマイクなど、ビジネスに必要なすべてをエレガントなボディーに備えました。
HP EliteBook x360シリーズ
最上位のフラッグシップシリーズです。360°回転するディスプレイにより、タブレットとクラムシェルの両方の形状で使用できるコンバーチブルPCは、あらゆるシーンに合わせて、さまざまなモードで使用可能。生産性を最大限に発揮し、作業効率を向上させます。「HP EliteBook x360シリーズ」は、外出先や移動中も安定した通信環境を実現する、4G LTE-Advanced対応モデルも選択可能です。