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【CAD歴10年の設計士監修】CAD用パソコンの選び方と必要スペックとは?

【CAD歴10年の設計士監修】CAD用パソコンの選び方と必要スペックとは?

「業務でCADを使うけど、どんなパソコンを買えばいいかわからない」そんなお声にお応えするため、
今回はCAD利用歴10年以上のしちまるさんに、CADを使う時のパソコンの選び方と必要なスペックを解説していただきます。 ・実務で使うCAD用パソコンの必要なスペック
・今後CADを使う上で求められること
・おすすめのパソコン
など、CAD用パソコンの購入を検討している方の疑問にお応えしています。
どのパソコンを買うか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

監修者プロフィール

しちまる

大学生の頃からCADを使いはじめ、その後10年以上CADを使って仕事をしている。機械メーカー、プラント設計の仕事を経て、現在は農業メーカー系のベンチャー企業に就業中。2DCAD・3DCADどちらも使いこなす。

しちまる

CADの操作に必要なスペック

CADの操作に必要なスペック

CADのソフトにはさまざまな種類があり、ソフトによって求められるスペックは異なります。
しかしCADのソフトは全体的に求められるスペックが高く、スペックの低いパソコンでは動作が重くなってしまいます。
CADを快適に操作するパソコンを見極めるためには、以下の3つのスペックを確認しましょう。

  • ・CPU
  • ・グラフィックボード
  • ・メモリ

それぞれ具体的にどのくらいのスペックが求められるのか、解説していきます。

CPU

CPUとは周辺機器やソフトウェアから来る指示を処理したり、メモリなどを制御したりする装置のことです。CPUはパソコンの頭脳の役割を持つとされており、高性能であればあるほど動作が早く快適になります。

CPUの代表的なメーカーであるインテルであれば、Core i7で第10世代以降の製品がおすすめです。第10世代からは8コア16スレッドで、第9世代の8コア8スレッドから大幅に性能がアップしています。「Core i7-10700K」のようにCore i7の後ろの先頭の数字が、10以上になっていれば問題ありません。

もちろんより高スペックのCPUである、第11世代・第12世代のパソコンであればより盤石になります。CPUはCADの操作性に大きく関わってくるので、高スペックなものを選びましょう。

グラフィックボード

グラフィックボードとは、ディスプレイに画像や映像を映すための部品です。通常グラフィックボードはCPUやマザーボードといった部品の中にも組み込まれており、それで画像や映像を映し出しています。しかしより高画質の画像や映像を映し出すためには、独立したグラフィックボードが搭載されているパソコンがおすすめです。

グラフィックボードには、NVIDIA社のGeForceと、AMD社のRADEONがそれぞれシリーズを展開しています。CADを操作するのであれば「GeForce RTX 30XX」シリーズもしくは「Radeon RX 6XXX」シリーズがおすすめです。これより数字が小さいシリーズになると、3D操作時にソフトが重くなってしまう可能性があります。

テクノロジーの進化により、3DCADの画質もどんどん高画質化が進んでいます。それに負けないようなグラフィックボードを搭載することで、仕事のパフォーマンスはどんどん向上します。

メモリ

メモリとは、データを一時的に記録する部品のことです。メモリの容量が大きければ大きいほど、一度にたくさんのデータを処理できます。

CADを業務で使う方には、メモリ64GB以上がおすすめです。3DCADのソフト自体がかなりメモリを使いますし、設計図などの資料を開くと、さらにメモリを使います。32GBでも作業できなくはないですが、快適に作業するためには64GB以上あったほうがいいです。

今後のCAD展望

今後のCAD展望

近年2DCADと比べて3DCADの需要が高まるなど、CADに関する展望に大きな変化があります。
今後のCADに関しては、以下のような展望が予想されます。

  • ・3DCADの需要は高まっていく
  • ・実務ではノートパソコンが便利

CAD歴10年以上の監修者の視点から、今後のCAD展望を解説します。

3DCADの需要は高まっていく

CADソフトは、2DCADと3DCADの2つに分けられます。近年3DCADの需要は確実に増えており、今後も需要が高まることが予想されます。

例えば家の設計図を3DCADで作り、そのデータをVRで見るといったことができます。平面より立体で見たほうがよりイメージがしやすいので、3DCADの方が使われる機会が増えています。また大学でも3DCADしか教えないこともあり、今後は3DCADしか使えない人もでてくるでしょう。

しかし2DCADにも、検討段階の設計やポンチ絵などが工数少なく書けるメリットがあります。そのため2DCADにも一定の需要はあります。しかし2DCADの需要が増えることは、まずないでしょう。

こうした事情から、今後3DCADの需要は確実に高まっていきます。そのため今後は、3DCADが快適に操作できるパソコンが必要になってきます。

実務ではノートパソコンが便利

パソコンを選ぶとき、ノートパソコンとデスクトップパソコンどちらを選べばいいか、迷う方も多いと思います。実務でCADを使うのであれば、おすすめはノートパソコンです。

ノートパソコンでも快適に操作できるハイスペックのパソコンが登場しており、何より持ち運びできる点が便利です。例えばお客さんに図面の説明をするとき、ノートパソコンであればその場で図面を見ながら修正ができます。ノートパソコンがないと、微妙なニュアンスのずれから、何度も修正しなければならないこともあります。さらにモバイルディスプレイがあれば、出先でも2画面で操作できるので、より快適に業務ができます。

事務所からまったく出ずに設計業務をする場合はデスクトップパソコンでもいいですが、お客さんに出向くことも考えるとノートパソコンがおすすめです。

CADパソコンの選び方

CADパソコンの選び方

続いてはこれまでの内容を踏まえたうえで、業務で使うCADパソコンの選び方を解説します。
CADパソコンを選ぶポイントとしては、以下の点が挙げられます。

  • ・スペック重視で選ぶ
  • ・ノートパソコンがおすすめ

それぞれ詳しく解説していきます。

スペックを重視して選ぶ

CADパソコンを選ぶ際には、スペック重視がおすすめです。CADのソフトには推奨環境がありますが、それはあくまでソフトを動かすためのスペックです。実際にはソフト以外にも設計図を開くなど、同時並行で作業を進めなければなりません。そうした事情も踏まえると、以下のようなスペックのパソコンがおすすめです。

  • CPU:Core™ i7で第10世代以降
  • グラフィックボード:「GeForce RTX 30XX」シリーズもしくは「Radeon RX 6XXX」シリーズ
  • メモリ:64GB以上

これらのスペックが備わっていれば、CADソフトの利用含め業務がスムーズにおこなえます。パソコンがスムーズに動くことは業務効率化にもつながるので、スペック重視でのパソコン選びがおすすめです。

ノートパソコンがおすすめ

デスクトップパソコンかノートパソコンかで悩んでいるのであれば、ノートパソコンがおすすめです。特にお客さん先に出向く可能性があるのであれば、ノートパソコンを選んだ方がいいでしょう。近年ノートパソコンでも、先ほど紹介したようなスペックを備えた商品が販売されています。

パソコンを持ち運べると便利なことが多いので、ノートパソコンがおすすめです。

「ZBook Fury 15.6 inch G8新ハイパフォーマンスPlusモデル」を使ってみた

「ZBook Fury 15.6 inch G8新ハイパフォーマンスPlusモデル」を使ってみた

ここまでCADソフトを使うパソコンについて解説してきました。
それを踏まえたうえで、紹介したスペックを満たした
「ZBook Fury 15.6 inch G8新ハイパフォーマンスPlusモデル」を監修者のしちまるさんに使っていただきました。

実際にCADソフトは快適に使えるのか、実務で使っても問題ないのか。
このような視点から、パソコンをレビューしていただいています。
どのパソコンを購入するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

メモリが64GBあるので作業が快適

Q.

「ZBook Fury 15.6 inch G8新ハイパフォーマンスPlusモデル」のスペックはいかがでしたか?

A.とても快適に作業できました。こちらのパソコンのスペックは、以下の通りです。

  • CPU:Core™ i7 第11世代
  • グラフィックボード:NVIDIA RTX™ A3000
  • メモリ:64GB

メモリが64GBあるので、3DCADソフトを立ち上げたまま、資料やブラウザを開いても快適に動作します。業務中ストレスがかからないので、とてもいいパソコンですね。

SOLIDWORKSを使ってみたが問題なく動く

Q.

3DCADソフトを使ってみていかがでしたか?

A.とても快適に動作しました。今回SOLIDWORKSという3DCADソフトを使ったのですが、ストレスを感じることはありませんでした。SOLIDWORKSはメモリ16GB以上をシステム要件としていますが、実務で考えると64GBあったほうが快適に仕事できると思います。

3DCADソフトを使う方におすすめ

Q.

「ZBook Fury 15.6 inch G8新ハイパフォーマンスPlusモデル」はどんな方におすすめですか?

A.3DCADソフトを使って業務をする方であれば、みなさんにおすすめできるパソコンです。実務で使う際には快適に使えますし、ノートパソコンなので持ち運びもできます。お客さん先での要望をすぐに反映させられるので、業務効率もよくなります。3DCADソフトを業務で使うのであれば、とてもおすすめですよ。

CADを操作するならスペック重視でパソコンを選ぼう

本記事ではCADを操作するためのパソコンについて解説をしてきました。
特に3DCADはメモリ消費が激しいので、パソコンにもある程度のスペックが求められます。
快適に仕事をするのであれば、スペック重視でのパソコン選びをおすすめします。
パソコン選びの際には、以下のスペックを満たしているパソコンを探してみましょう。

  • ・CPU:Core™ i7で第10世代以降
  • ・グラフィックボード:「GeForce RTX 30XX」シリーズもしくは「Radeon RX 6XXX」シリーズ
  • ・メモリ:64GB以上

本記事で紹介した「ZBook Fury 15.6 inch G8新ハイパフォーマンスPlusモデル」であれば、
これらの要件はすべて満たしています。
快適に仕事をしたいという方は、ぜひ購入を検討してみてください。

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