HP研究所

Martin Fink

2012-2015年

Martin Finkは、HPにおいて30年にわたり、カスタマーサポートやLinuxに関する取り組みをリードするコンサルティングなど、様々な役割を担ってきました。そして、ビジネスクリティカルシステムおよびコンバージドアプリケーションシステム担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーの職務を経て、HPラボに加わりました。

HPラボの所長として、「The Machine」プロジェクトのコンセプトを生み出し、開発に注力し、大きな功績を残しました。「The Machine」は、フォトニクスやメモリー、コンピューティング、ハードウェア、ソフトウェアの新しいアプリケーションを融合させ、マシンだけでなく、コンピューティングの全く新しいアーキテクチャーを創造するプロジェクトです。

プリス・バナージー

2007-2012年

Prith Banerjeeは、イリノイ大学シカゴ校の工学部学長を経て2007年にHPラボに加わりました。 著名な研究者であり、起業家としても豊富な実績を持つBanerjeeは、HPラボがHP全体のビジネス目標に沿った研究課題を解決できるようHPラボを再編成しました。

在任期間中、研究グループはコンピューターアルゴリズム、ナノテクノロジー、情報管理および分析、クラウドとセキュリティ分野における応用研究と基礎研究を推進しました。

この取り組みは、メモリスタの研究、センシングソリューション (CeNSE)、光学的接続 (フォトニクス)、ナノストアなどの画期的な成果をもたらしました。

また、Banerjeeは、2010年のシンガポールのHPラボの設立も担いました。

Dick Lampman

1999-2007年

LampmanはHPにおける35年間のキャリアにおいて、Itaniumの基盤となるPA-Wide Wordや、HPの新規事業となったデジタル写真の技術開発などの研究をリードし、1999年にHPラボの所長に就任しました。

彼のリーダーシップのもと、HPラボは、HPが計測器およびハードウェアベースの企業からソフトウェア、システム、サービスに重点を置いた企業に変革する上で重要な役割を果たしました。 さらに、LampmanによってHPラボは、ユーティリティコンピューティング、信頼のおけるシステムやセキュリティ、発展途上の経済におけるテクノロジー、量子科学などの分野において、世界をリードする研究機関としての立場を確立しました。 Lampmanは、HPラボを中国、インド、ロシアに開設し世界的に拡大させました。

Ed KarrerおよびDick Lampman

1999年

マイクロエレクトロニクスおよび計測ソリューションセンターのディレクターEd Karrerと、情報テクノロジーセンターのディレクターDick Lampmanは、Joel Birnbaumの退職後にHPラボの共同所長に就任しました。

数多くの貢献の中でも、Karrerは特に心臓病、放射線、産科向けのリアルタイム超音波イメージングシステムや、新規事業をもたらす研究を開始、管理したことで知られています。

HPが1999年11月にアジレントテクノロジー社を分社したのに伴い、Karrerはアジレント研究所の所長に就任し、LampmanはHPラボの所長に就任しました。

Frank Carrubba

1987-1991年

RISC (縮小命令セットコンピューター) アーキテクチャーの発明者であるCarrubbaは、1982年にHPラボに加わりました。Carrubbaは、次世代コンピューターベースの計測器や設計ツールを定義するための取り組みをリードし、集積回路設計システムとその方法論の創出に大きく貢献しました。 HPラボの所長としては、シングルチップをHP Spectrum Precision アーキテクチャーに初めて実装する取り組みに尽力しました。Carrubbaは、技術基盤を最適化して新しいテクノロジーに対応できるようラボを再編し、さらに東京、 ピサ (イタリア)の大学やスタンフォード大学 (カリフォルニア州パロアルト)の研究チームと共同研究を開始しました。

Don Hammond

1986-1987年

50年のキャリアの中で、Hammondは宇宙航行の時間標準、高速コンピュータープリンター、医療用超音波テクノロジーの開発などに貢献しました。 HPでは、高速カウンターおよび周波数カウンター用の高精度水晶の生産を開始し、数百万分の1インチまで測定可能なレーザ干渉計の開発にも着手しました。 Hammondは、Physical Electronics Labの初代所長を務め、1984年にヨーロッパで初めて設立された英国ブリストルのHPラボの初代所長に就任しました。

John Doyle

1981-1984年

「MBWA (Management by Wandering Around：歩き回る経営)」というフレーズを最初に使ったDoyleは、事業開発、人事、部門統括管理、製造、研究開発の上級管理職を歴任した後、HPラボの所長に就任しました。 Doyleは1988年に創設されたOpen Software Foundationの初代議長を務め、またスタンフォード大学の集積システム研究センター (CIS) の初期の責任者も務めました。 1960年代初めにHPの子会社が英国に設立された当時も、経営チームの一員として活動しました。 また、Doyle主導のもと、HPは1984年にヨーロッパで初めて英国ブリストルにHPラボを設立しました。

Barney Oliver

初代所長、1961-1981年

HPラボの初代所長を務めたOliverは、20世紀の最も偉大な応用科学者の1人として広く知られています。 29年にわたるOliverの在職期間中に、HPは卓越した研究開発を象徴する存在として確立し、事業を発展させ、シリコンバレーとして知られるようになりました。Oliverはベル研究所での研究活動でも知られ、さらに地球外知的生命体探査 (SETI) 研究所のリーダーとしても活躍しました。 1995年11月23日に他界したOliverは、2004年に全米発明家殿堂 (National Inventors Hall of Fame) に加わりました。