幅34ミリ、容量わずか1リットルの超小型筐体は、省スペースなデスクトップPCとしてはもちろん、デジタルサイネージやキオスク端末としての利用も想定されています。モニターとの一体化や、テーブルの板下、壁面への設置などに対応し、本体の実質設置面積をゼロにすることができます。
超コンパクトな筐体にパワフルな処理性能が詰め込まれています。ノートPCでもない、デスクトップPCでもない、まったく新しい使い方ができそうです。
ミニデスクトップ。多彩なオプションを利用することで、ノートPCに据置モニターを接続する場合よりも、省スペースな環境が得られます。デスクトップPCのパフォーマンスと、ノートPCのようなポータビリティを両立する筐体です。
幅: 177mm
奥行き: 175mm
厚み(高さ): 34mm
>> ACアダプター外付け
重量(グラム): 約1420g(タワースタンド含まず)
ファミリー: 第11世代 Intel® Core™ プロセッサー・ファミリー
インテル® Core™ i5-11500T(6コア、12スレッド、1.5GHz、最大3.90GHz、12MBキャッシュ)
インテル® Core™ i5-11600T(6コア、12スレッド、1.7GHz、最大4.10GHz、12MBキャッシュ)
インテル® Core™ i7-11700T(8コア/16スレッド、1.4GHz、最大4.60GHz、16MBキャッシュ)
コードネームRocket Lake-Sの名称で知られている第11世代インテル🄬Core™プロセッサー・ファミリーは、一般的なオフィスアプリの利用のみならず、クリエイティブ用途やオンラインコミュニケーションにおけるオーディオビジュアルを駆使した利用を想定し、インテル® Xe グラフィックス・アーキテクチャー採用による強化されたインテル®UHDグラフィックスを搭載、世界最高クラスのプロセッサーとして、最新PCの使い心地やセキュリティ支援を支えます。ビジネスにおける幅広い用途に最適のプロセッサーだといえるでしょう。CPU アーキテクチャーの改良により、アプリケーションの処理性能やAI 機能の向上を果たしました。
インテル ® vPro® プラットフォーム: 対応モデルあり
>> インテル® vPro® プラットフォームはビジネスコンピューティング向けに開発された一連のハードウェア、テクノロジーを集約したプラットフォームです。具体的には、インテル®アクティブ・マネジメント・テクノロジー(インテル® AMT)、vPro®対応プロセッサー、EMA、インテルネットワークコントローラで構成されています。
これらのハードウェアによって、リモート電源制御、ハードウェアアラームクロック、ハードウェアKVM、ブートリダイレクト、ファイアウォール越しのサポート、クラウドベースの管理性、無人システム制御、アップグレード管理などを実現します。
コロナ禍によって企業・組織では、ハイブリッドワークが一般化し、オフィスで使われていたPCは、あらゆる場所で活用されています。分散化されたパソコンには、管理・運用面やセキュリティの問題が新たに発生するようになりました。
在宅勤務で使われているPCはオフィスに置かれている場合とは異なり、IT部門によるメンテナンスやサポートが簡単ではありません。たとえば、PCは常に電源がオンの状態であるとは限りませんので、最新のソフトウェアやドライバーの更新を一斉に行いたいケースは全従業員に作業を依頼する必要があります。また、OS起動時は遠隔から問題解決できるツールもありますが、場合によってはBIOSやUEFIの再設定を求められる場合もあります。一般に販売されている多くのソリューションは、こうしたシーンでは対応できません。仮にWake on LANを利用して外部からPCの電源を入れることができたとしても、セキュリティ強化のためにBIOSパスワードを設定している場合には、入力する方法がありません。
第11 世代インテル ® vPro® プラットフォームの根幹となるのが、インテル® ハードウェア・シールドです。新しく加わったインテル® コントロールフロー・エンフォースメント・テクノロジーは、ソフトウェア単体によるソリューションでは防御できなかった様々なクラスの攻撃の阻止に貢献する画期的なテクノロジーです。
さらに、インテル® スレット・ディテクション・テクノロジーは、ランサムウェアやクリプトマイニングの攻撃遮断を支援する、業界初の半導体レベルで実装されたAI 脅威検出機能です。
こうしたアドバンテージを提供しているのはインテルだけで、世界で最も包括的なハードウェアベースのセキュリティを企業や組織に提供します。
HPでは、オフィスで使われる一般的なPCにとどまらず、幅広い製品でインテル ® vPro® プラットフォームに対応しています。具体的には、会議室に設置されるWeb会議専用PCやデジタルサイネージ端末としても活用可能なPOSシステムなどをラインアップしています。それらの端末を設置場所には、必ずしも近くに管理者がいるとは限らないため、遠隔からの管理・運用によって省人化していくニーズがますます高くなっていくでしょう。
ハードウェアアラームクロック
>> あらかじめ設定した時刻に指定したタスクを開始、ウィルス定義の更新やアプリのパッチ適用などを自動的に実行します。
ハードウェアKVM
>> トラブルでダウンしてしまっているなど、電源の状態やOSの動作状況に関わらず、遠隔地からハードウェアKVM(キーボード、ビデオ、マウス)と同様に、画面をモニターしながら遠隔にあるPCの管理操作ができます。OS稼働時にリモート操作できる一般的なソフトウェアKVMツールよりもはるかに柔軟性の高い運用が可能です。
ブートリダイレクト
>> 遠隔地の起動ドライブ、ディスク、USBメディア等を使ったシステムの起動。
インテル®vPro®に非対応のPCの管理
>> インテル®EMAを使えば、インテル®vPro®対応PCと非対応PCを共存させての管理が可能です。ただし、インテル ® vPro® 対応PCと比較すると、遠隔でできる操作範囲は限定的となります。
TPM: 2.0準拠
容量: 4GB(4GB×1)/8GB(8GB×1)/16GB(8GB×2)/32GB(16GB×2)(最大64 GB)
メモリ規格: PC4-25600(DDR4-3200) DDR4 SDRAM(260ピンDIMM)
>> 2 SODIMMソケット(1ソケット/2ソケット占有済み)
SSD: 256GB/512GB/1TB
M.2: 対応
NVMe: PCIe Gen3x4 NVMe
HDD: 500GB/1TB/2TB
インテル®Optane™: H10 with SSD (16GB+256GB)
>> M.2ストレージスロットにオプションのインテル®Optane™メモリを追加することで、メインストレージのHDDを高速化することができます。インテル®Optane™メモリ は、使用頻度の高いアプリやデータを扱うときのレスポンスをスピードアップし、作業効率を高めます。H10 with SSD (16GB+256GB)は、高速低遅延キャッシュメモリであるOptane Memory とSSDをひとつの基板に実装しています。
チップセット: Intel® UHD Graphics 750(プロセッサー内蔵)
USBポートType-A: ×3 規格: USB3.2 Gen1 (前⾯1,背⾯2)、×3 規格: USB3.2 Gen2 (前⾯1,背⾯2)
USBポート Type-C: ×2/×1 規格: USB3.2 Gen2(前面1)、(オプションで背面1)
外部ディスプレイ出力ポート: ×2 規格: DisplayPort(プロセッサー内蔵グラフィックス)
外部ディスプレイ選択可能ポート: なし/VGA / HDMI / USB Type-C
>> USB Type-Cは画⾯出⼒・給電機能付です。USB Power Delivery(PD)、DP Alt Mode対応により、PD対応ディスプレイからの給電によるDM本体の稼働が可能です。本体への給電とディスプレイ出力が、ケーブル1本でできます。この場合、ACアダプターを接続する必要ありません。DM本体をモニターの背面にマウントする場合に最適な50cmのUSB Type-Cケーブルもオプションで用意されています。
マイク、イヤフォンコンボジャック: ×1(前面)
有線LANポート: インテル® I219LM ギガビット ネットワーク コネクション
電源ポート: 背面
拡張スロット: M.2 PCIe 3 x1-2230(for WLAN)×1スロット、M.2 PCIe 4 x4-2280(for storage)×1スロット、M.2 PCIe 3 x42280(for storage)×1スロット
出力: 90W
>> 外部ディスプレイ選択可能ポートでType-Cを選択した場合、対応ディスプレイからUSB PowerDeliveryによる給電可能。
バックライト: なし
>> USB 320 キーボード(⽇本語)/USB 320 キーボード(英語版)/なし
マウス: USB 320 光学マウス/USB レーザーマウス/なし
モジュール: なし /Intel WiFi6 AX201 ax 2x2 +BT5 (vPro®対応)
IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
>> Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)は、Wi-Fi5(IEEE802.11ac)に対して、理論上約3倍のスピードでのデータ転送が可能です。多くのデバイスと同時に通信するためのテクノロジーや省電力への配慮により、混雑に左右されず、つながりにくさとは無縁で、バッテリへの負担を最小限に抑えたインターネット接続をかなえます(Wi-Fi6の機能を活かすにはアクセスポイントもWi-Fi6に対応している必要があります)。
Bluetooth: Bluetooth® 5
スピーカー: Realtek ALC3205 Audio Codec、内蔵スピーカー
>> 筐体内にはスピーカーが内蔵されています。外部スピーカーを用意しなくてもサウンド再生に対応できます。
EPEAT: Gold
>> EPEATは、米国環境保護庁(EPA)のの関連団体であるGlobal Electronics Council(GEC)が管理するパソコンやモニターの世界的な環境評価プログラムです。電子製品のアセスメントツールとして、デバイスのさまざまなライフサイクル環境を評価、一連の環境パフォーマンス基準に基づいて、製品をランク付けするものです。
すべての必須基準を満たせばブロンズ、それに加えてオプションの50%を満たせばシルバー、75%を満たせばゴールドとしてランクされます。最新基準は2021年に策定されたEPEAT Registry 2.0で、製品仕様のみならず、CSRに関する要求が追加され、より厳しいプログラムとなっています。
HPは、EPEAT認証取得製品ではワールドワイドで随一の認証数を誇るベンダーのひとつです。