強固なセキュリティと使いやすさの両立
「豊見城市(とみぐすくし)」は沖縄本島の南部にあり、県庁所在地の那覇市と共に都市部を形成する自治体だ。近代施設が並ぶ一方、豊見城城跡などの歴史的な遺産も多く、史跡を活かした公園や沖縄らしさを彩る美しいビーチなども保有する、自然とくらしが調和した都市といえる。
令和6年12月現在で、約66,000人が暮らしており、全国的に人口減少が進む中でも、豊見城市は年少人口比率が日本一を誇るなど、若い世代が多く住む活気ある都市だ。また、住みやすさや子育て環境の良さも兼ね備えていることでも知られている。「全国的に人口減少が進む中で、豊見城市は比較的安定した人口を保っています。しかし、その分、住民の皆さまへサービスを提供する私たちの業務も増えつつあり、職員への負担も日に日に大きくなっているというのが現状です」と語る知花氏。
豊見城市はそのような状況にあるなか積極的にDXを推進しており、αモデルを採用する中、とあるインターネット分離ソリューションによるセキュアなクライアントPC運用などを中心にインターネット活用も進めてきた経緯がある。「このシステム導入後、インターネット環境は安心して使える環境にあったのですが、現場から聞こえてくるのは環境の起ちあがりが非常に遅いというものだったのです」と知花氏は当時を振り返る。
当初、豊見城市が導入したインターネット分離ソリューションはサーバ型の画面転送方式を採用していたこともあり、同市ではこの方式がそもそものボトルネックを生んでいる可能性があると考え、他の方法で安全性を担保できるセキュリティソリューションがないか再調査をすることになったのだという。
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左から、豊見城市 総務企画部 デジタル推進課 国吉 真氏、
総務企画部 デジタル推進課 課長 後間 大輔氏、
総務企画部 デジタル推進課 DX推進班 班長 知花 厳氏
「その際、相談先として豊見城市のインフラ全般を担当してくれている興洋電子様にもお話をしました。その時に『HP Sure Click Enterprise(以降、HP SCE)』を紹介していただき、まずはトライアルをしてみることにしたのです」と後間氏は語る。