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【HP Wolf Pro Security 導入事例】
株式会社GCリンフォテック

株式会社GCリンフォテック

医療関連企業のエンドポイントを守るセキュリティ強化の切り札としてHP Wolf Pro Securityを採用

  • 株式会社GCリンフォテック
  • HP Wolf Pro Security Service

日々、新たな手法で企業を狙うランサムウェアの猛威が続いている。特に特定の個人を狙ってくるユーザー誘導型の悪意は、巧妙さを増しているのが現状だ。もはやユーザーのセキュリティ意識にだけ任せるだけでは防ぎきれない中、株式会社GCリンフォテックはエンドポイント強化のためにHP Wolf Pro Securityを導入し、強固なシステムを完成させることに成功している。今回は導入の経緯と効果について、担当者に話を伺って来たので紹介しよう。

事例紹介PDF
  • 目的
    最新の脅威にも対応できる新たなセキュリティソリューションの発掘
  • アプローチ
    あらゆる不安に対応する統合型セキュリティソリューションの導入
  • システムの効果
    • 隔離型セキュリティソリューションによる、対応範囲の広さ
    • 運用が容易で日常管理の負担が大幅に削減
  • ビジネスへの効果
    • 他ソリューションと比較してコストパフォーマンスが高い
    • 導入期間が短く、トレーニングも不要なため初期コストも低減できる

巧妙さを増す脅威から個人情報を守る

株式会社GCリンフォテック(以降、GCリンフォテック)は、独自の優れた培養技術を活かした、「活性化自己リンパ球療法“関根法”」を通じて、がん患者の健やかな日々の実現と、人々の健康に貢献することを使命とする企業だ。市場へバイオテック・ソリューションを提供し、すでに数多くの医療関連組織を通じて広く国民の健康を見守り続けていることで、多くの信頼を得ている。

「培養受託事業会社として、現在は主としてがん患者様における免疫療法の選択肢のひとつとして関わらせていただいています。社会貢献という観点からも、今後も注力していきたいですね」と語るのは、GCリンフォテック管理部部長高橋清和氏(以降、高橋氏)だ。

そんな同社は医療関連組織を取引先に持つ関係もあり、セキュリティシステムの構築には常に気を配っていた。「迷惑メールが増加してきたことをきっかけとして、対策を立てたいと考えるようになりました。迷惑メールについては各従業員に注意喚起や周知などを行っていましたが、近年増え続けるランサムウェアのニュースをみる中で危機感があったことも事実です」と高橋氏は当時の心境を語る。

また、コロナ禍を経て、PCを社外へ持ち出す機会も増えてきたことも、セキュリティの見直しを図るきっかけになったのだという高橋氏。「これらの理由から、弊社のセキュリティ対策を強化するタイミングと捉え、新しいソリューションを探すことにしたのです」(高橋氏)。

こうしてGCリンフォテックは、より確実なセキュリティを構築すべく、新たなソリューションの発掘に動き出すことになった。

エンドポイントセキュリティの強化を実践

GCリンフォテックがセキュリティ強化へと乗り出した際、最初に相談を受けたのは以前から取引のあった株式会社 アイ・ティー・ワン(以降、アイ・ティー・ワン)だった。「お話を伺い、GCリンフォテック様が懸念されている迷惑メール対策や外出先でのセキュリティ対策には、統合型のセキュリティソリューションが必要だと考え、HP Wolf Pro Security(以降、HP WPS)が最適だと考え、ご説明をさせていただくことになりました」と語るのはアイ・ティー・ワンの松尾氏。

「HP WPSは、OS上に仮想空間を作り、その中でアプリケーションを展開することで、ファイルに悪意が含まれていてもそこから外へ出ることができず、ファイルを閉じてしまえば無かったことにできる『HP Sure Click』や、シグネチャタイプのアンチウイルス機能に加え、AIによる振る舞い分析によって、最新の亜種にも対応できるNGAV『HP Sure Sense』といったセキュリティ機能がひとつになった統合型のセキュリティソリューションです。GCリンフォテック様が懸念されている迷惑メール経由での悪意や、拠点のシステム内のような強固なセキュリティに守られていない外部においても、高い防御能力を発揮します。そのため、ユーザーの方はセキュリティを特に意識しなくても、安全な環境で業務に集中していただけるのが特長です」と説明するのはHP三浦氏だ。

株式会社GCリンフォテック
管理部 部長 高橋 清和氏

株式会社 アイ・ティー・ワン
ソリューション事業本部
ソリューション営業部 松尾 大史氏

「ご説明をいただく中で、アメリカ国防総省での採用実績や、コストパフォーマンスが高いことなどが分かり、これなら弊社でも取り入れられるのではないかと考えました。

私たちが最も守りたいと考えている患者様の個人情報に関しては、万が一にも漏えいなどの事故があってはならないので、その点でも信頼性の高いHP WPSは役に立ってくれるのではないかと考えました」と語る高橋氏。

GCリンフォテックは数ある候補の中から最終的にHP WPSを選択。2024年春に導入を開始することになった。

HP以外のPCへも25ライセンスから購入可能

「導入に関しては、GCリンフォテック様がちょうどPCの切り替えタイミングが間近に迫っていたため、そこで導入がはじめられるようなご提案をしました。メインとなるのは、今回はHP以外のPCベンダーの15.6型ノートPCですが、HP WPSはマルチベンダー対応なので問題なく導入できました」と語る松尾氏。GCリンフォテックもこの提案を承諾、最初の入れ替え対象となる約30台のクライアントPCからHP WPSの適用を始めることになった。

「導入は非常にスムーズでしたし、今のところ大きな問題はありません。弊社の従業員のPCに関するスキルも様々ですので、もちろん日頃より各種注意喚起や周知を行っているものの、うっかり迷惑メールを開いてしまうようなこともゼロとはいえません。そこでもHP WPSが導入されていれば、被害を未然に防ぐことができるという安心感があります。もしメールに危険な添付ファイルなどがあったとしても、仮想空間に閉じ込めてくれますので、意識せずに安全に使っていくことができます。個々のPCスキルに差があったとしても、難しい設定などを知らなくてもHP WPSに任せて日常の作業ができるメリットは大きいと思います」と高橋氏は導入の手応えを語る。

導入時に大きな問題はなかったが、一部のPDFやExcelファイルの印刷ができなくなるという事象が起こったという。これに関しては、プリンタドライバの再読み込みなどにより解決できるほか、Microsoftのサポート切れとなる古い形式のファイルを危険なデータとしてHP WPSが判断するケースもあるため、現在も綿密な事象の分析を進めている。

「導入を始めた段階で、GCリンフォテック様からはHP WPSの動作確認について問い合わせがございました。ソリューションの性格上、セキュリティリスクが少ない限りは何も動作しないので確かに効果を実感しにくい面はあると思います。今回、いくつかのファイルを印刷する際に、悪意を隔離したというアラートが出たことが確認できたのは、ある意味、HP WPSが悪意あるファイルに接した際にどのように動くかご理解いただく良い機会にもなりました。トラブルについては原因さえ分かればすぐにでも対処できるので、実際の運用面も含めて、しっかりフォローさせていただきたいと考えています」と語るのはアイ・ティー・ワンの堀口氏だ。

小さなトラブルはあったものの、それ以外には大きな問題は起きておらず、GCリンフォテックのHP WPSは現在も正常に稼働を続けている。

株式会社 アイ・ティー・ワン
ソリューション事業本部
ソリューション営業部 部長 堀口 正哉氏

株式会社 日本HP
パートナー営業統括営業企画本部
ソリューションビジネス推進部
サービススペシャリスト 三浦 郁也氏

人のリテラシーに頼らずセキュリティを強化

「ランサムウェアに関しては、度々ニュースとなっているので、弊社でも注意喚起を行ってきたのは先にも触れた通りです。しかし、迷惑メールを利用するケースや、取引先を装って侵入を試みようとする悪意については、すべてを従業員のリテラシーだけで防ぐことはできないと考えていました。ですから、うっかりそれらのリンクやファイルをダウンロードして実行してしまっても、無かったことにできるHP WPSの存在は非常に安心感のあるものだと感じています」と語る高橋氏。GCリンフォテックでは、最終的にすべてのクライアントPCにHP WPSを適用すべく、入れ替えタイミングによる継続的な導入を続けている。

「これまでアンチウイルスだけでなく、EDRなどによる多層防御によるセキュリティ強化を行ってきました。今回のHP WPSによってエンドポイントセキュリティもかなり強固になったので、弊社のセキュリティシステムも一区切りついた印象があります。今後も全社でセキュリティ意識を共有しながら、アイ・ティー・ワン様やHP様のご協力をいただきつつ、適切なシステム運用を続けていきたいと思っています」と最後に高橋氏は語ってくれた。アイ・ティー・ワンとHPはこれからもGCリンフォテックをサポートしていく。

“アメリカ国防総省での採用実績や、コストパフォーマンスが高いことなどが分かり、
これなら弊社でも取り入れられるのではないかと考えました。”

株式会社GCリンフォテック
管理部 部長
高橋 清和氏

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