本リリースは、HP Inc.（本社：米国カリフォルニア州パロアルト、以下「HP」）が、2022年9月19日に発表したプレスリリースに基づいて作成した日本語抄訳です。

HPは、Corrugated Week 2022で、「HP PageWide T700i Press」を発表しました。本機は67インチ （1.7m） 幅のデジタル輪転プラットフォームで、美粧段ボールなどの合紙製品、段ボール、紙器などのアプリケーションにおいて、デジタル印刷による大量生産でコンバーターの生産性向上を支援します。

HPは、パッケージコンバーターやブランドがアナログからデジタルへ移行することで新しいビジネス機会を創出できるようパッケージ市場への投資を継続しています。

「HP PageWide T700i Press」は、2023年後半より設置を予定しており、お客様や市場のニーズに合わせた構成が可能です。手動または連続巻き出し、プライミング、ニス加工、ロールとシートの両方の形式で納入するためのさまざまなインラインオプションが含まれています。一部の構成では、HPのシングルパスサーマルインクジェットテクノロジーにより最大300m／分 までの高速印刷に対応します。パッケージ印刷にリサイクル可能な水性インクを使用することで、コンバーターの循環経済の目標実現をサポートします。

この新しいプラットフォームは、段ボールパッケージ製造のための工場の生産能力の向上と製造コストの削減をサポートします。印刷所要時間を大幅に短縮し、在庫を最適化するための最小発注量を低減することができるため、アナログ印刷機をより大量のジョブに集中させることが可能になります（＊1）。サプライチェーンからのプレッシャーの高まりに直面しているコンバーターにとって、「HP PageWide T700i Press」は、経済性や生産の多様性を向上させ、より持続可能なパッケージングソリューションを可能にし、ビジネスを成長させる大きな機会となります。

HP PageWide Industrialのグローバル責任者兼ゼネラルマネージャーであるアネット・フリスコップ（Annette Friskopp）は次のように述べています。「HP PageWide T700i Pressの設計にあたっては、お客様や市場のニーズに耳を傾けました。これまで以上に、コンバーターはダイナミックな市場のトレンドと課題に対応するために柔軟性を必要としています。デジタルパッケージングは、大量およびメインストリーム生産のパッケージングサプライチェーンを根本から変革し続けています。HP PageWide T700i Pressにより、お客様は製造コストの削減と納期短縮を実現し、より価値の高い印刷ジョブを追求できるようになります（＊1）」。

実績のあるインクジェットテクノロジーは、HPの前世代のサーマルインクジェットを基に構築され、一貫性と再現性がある6色オフセット印刷品質による高精細な高速パッケージ印刷を実現します。「HP PageWide T700i Press」は、HPの製造の拡張性とインダストリアル印刷事業全体にわたる垂直統合により、お客様の事業に明確な優位性をもたらします。

「HP PageWide T700i Press」は、Koenig & Bauerとの共同開発による2番目のシリーズとなります。初号機は2015年に110インチの「HP PageWide T1100S Press」で、その後「HP PageWide T1170」、「HP PageWide T1190」、最新の「HP PageWide T1195i Press」とアップグレードしています。Koenig & Bauerの取締役であるChristoph Müller氏は、次のように述べています。「Koenig & Bauer社は、世界有数の伝統的な印刷機器メーカーであり、印刷機の設計開発において200年以上の経験を持ち、お客様の品質に対する期待に応える革新的なソリューションを開発しています。サーマルインクジェット技術の分野におけるHPのリーダーシップと革新性と、当社の補完的な技術力が再び結集してHP PageWide T700i Pressは開発され、パッケージングコンバーターにこれまでにない柔軟性と品質の一貫性を提供します。」

*1 デジタル印刷とアナログ印刷を比較すると、生産およびコスト面でのメリットがあります。

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