2020年10月22日
株式会社 日本HP
本発表のハイライト
株式会社 日本HP(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:岡 隆史、以下「日本HP」)は、リモート環境においても高い生産性、セキュリティやコラボレーションを必要とするパワーユーザーの生産性向上を支援する、シングルソースによるリモートワークステーションソリューション「HP ZCentralソリューション」を発表します。また、パワーユーザーやプロのクリエイター向けに性能、信頼性、拡張性を強化した、デスクトップワークステーションとモバイルワークステーションのラインアップを拡充します。
働き方が変化する中で、自宅やオフィス、外出先など場所に関わらず、生産性や接続性、共同作業に適した技術とツールがますます必要となっています。一方、設計者やプロのクリエイター、パワーユーザーなどハイスペックなデスクトップPCやワークステーションが不可欠なユーザーは在宅勤務が難しく、働き方の柔軟性を実現する手法が課題となっています。HPは、リモート環境での円滑な作業を容易にする「HP ZCentralソリューション」と、省スペースかつ高密度に集積可能な「HP ZCentral 4R Workstation」、コンパクトでパワフルな「HP Z2 Mini G5 Workstation」、高性能なモバイルワークステーション「HP ZBook Fury」に強力なパフォーマンスを搭載し、ITの意思決定者、設計者、プロクリエーターやデータサイエンティストまで、モバイル環境におけるニーズを満たします。
〈リモートワークステーションソリューション「HP ZCentral 」〉
「HP ZCentral」は、シングルソースによるリモートワークステーションソリューションです。新製品の「HP ZCentral 4R Workstation」や「HP Z2 Mini Workstation」をラッキングすることで、作業者は遠隔地からでもシームレスにハイパフォーマンスなワークステーションに接続し、共同作業が可能になります。また、複数のリモートデバイスの同時管理と、エンドポイントにおけるリモートデバイスの増加によるセキュリティリスクの増大という、ITに関する2つの最大課題に対処するのに役立ちます。
主な機能は以下のとおりです。
● 「HP ZCentral Connect」は、リモートユーザーのコネクションブローカー機能を提供するツールです。リモートユーザーのアクセス要求に対して、利用可能なワークステーションを割り当てます。また接続時のセキュリティ強化や、ワークステーションハードウェアの健全性の監視、LEDロケーターを起動させる機能を提供し、IT管理者の時間を節約します。
● 「HP ZCentral Remote Boost」は、これまで「Remote Graphic Software(RGS)」の名称で提供されていたリモートアクセスツールの最新バージョンです。リモート環境で3Dアプリケーションや4K映像編集を可能にする高性能リモートアクセスツールで、すべてのHP Zワークステーション向けに無償でライセンスが提供されます。またRemote Boostのバージョンから日本国内でもLinux環境(Red Hat Enterprise LinuxとUbuntu)でのサポートを開始します(*2)。
● 「HP ZCentral」は「HP Device as a Service(エイチピー・デバイス・アズ・ア・サービス)」と組み合わせることで、さらに多くのカスタムコンフィグレーションとサービスオプションを提供できます。「HP TechPulse」によるGPU解析機能はワークステーションノードのGPU利用状況を解析するなど、お客様のサポート業務や保守管理の時間と手間を省くことできます。また、IT部門は機材の管理について情報に基づいた意思決定を行い、柔軟で最適化されたカスタマイズソリューションを社員に提供できます。
〈リモート環境での作業パフォーマンスを向上する1Uラックワークステーション「HP ZCentral 4R」〉
「HP ZCentral 4R Workstation」は、3D CAD・CGやCAE、ビジュアライゼーションやデータサイエンス向けのパワフルな1Uラックのワークステーションです。高密度なラック環境のために開発された1Uのフォームファクターで、ミッドレンジクラスの「HP Z4 Workstation」と同等のパワー設計です。最新のインテル® Xeon® Wプロセッサー(最大18 CPUコア)とNVIDIA® Quadro® RTXTM 8000のグラフィックスが搭載可能で、大量でパフォーマンスを要求される作業を処理するためのプロフェッショナルクラスの性能をリモートでも活用することができます。また、「HP ZCentral 4R Workstation 」は、HPのセキュリティ機能に対応することで高度なセキュリティを提供すると同時に、外側からロック可能なフロントパネルとラック(ラックは別売りです)で物理的にもセキュリティを確保します。
製品名 | 価格(税抜) | 販売開始日 |
HP ZCentral 4R Workstation | 390,000円~ | 11月中旬 |
HP ZCentral Connect | 15,000円 | 11月中旬 |
〈小型化したフォームファクターでパワーと生産性を提供する「HP Z2 Mini G5 Workstation」〉
エントリー向けデスクトップワークステーション「HP Z2 G5」シリーズは、ミニタワー型「HP Z2 Mini G5 Workstation」、省スペース型「HP Z2 SFF G5 Workstation」、タワー型「HP Z2 Tower G5 Workstation」の3機種を最新の仕様に刷新し、ハイエンド機に匹敵する性能を手頃な価格で提供します。
「HP Z2 Mini G5 Workstation」は、SolidWorks、CATIA、NX、Creo、Autodesk、Adobeなどのアプリケーションの利用に適したパワフルなミニワークステーションです。よりハイエンドなCPUとGPUを搭載するため、銅を使用した新開発の冷却機構を搭載しています。クリエイターは、高い性能と静音性で3Dモデルの描画などの複雑なワークロードに取り組むことができます。「Z2 Mini G5」は専用のキットでZディスプレイの背面にマウントすることができます。また専用のラックマウントキットで4Uのスペースに7台キッティングすることも可能で「ZCentral Remote Boost」を通じてリモートでも作業することが可能になり、在宅環境、オフィス環境での作業の継続性を提供します。
「HP Z2 SFF G5 Workstation」と「HP Z2 Tower G5 Workstation 」は、高性能の演算機能と拡張性の向上を実現します。「HP Z2 SFF G5 Workstation」は最大10コアのインテル Xeon WプロセッサーとNVIDIA Quadro RTX3000グラフィックスを搭載し、前世代よりも19%小型化したシャーシで3D CADやCG、高速レイトレーシングやAIなどの機能と優れた性能を提供します。「HP Z2 Tower G5 Workstation 」は前世代よりも15%小型化されたシャーシでNVIDIA Quadro RTX 6000グラフィックスとインテルXeon Wプロセッサーを活用してより高度なグラフィック処理やマルチタスク処理を行えるようになりました。
製品名 | 価格(税抜) | 販売開始日 |
HP Z2 Mini G5 Workstation | 163,000円~ | 10月下旬 |
HP Z2 SFF G5 Workstation | 115,000円~ | 10月下旬 |
HP Z2 Tower G5 Workstation | 122,500円~ | 10月下旬 |
「HP Z2 G5」シリーズに加え、クリエイター向けデスクトップPC「HP Z1 Entry Tower G6」を発表します。「HP Z1 Entry Tower G6」は充実したセキュリティ機能を持ち、前世代よりも9.6%小型化したシャーシに、第10世代インテル Core™ プロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 2080 SUPERまたは RTX 2060 SUPERグラフィックスを搭載します。「HP ZCentral Remote Boost」にも対応したことで、クリエイティブワークが複雑化するクリエイターに最適な制作環境を提供します。
製品名 | 価格(税抜) | 販売開始日 |
HP Z1 Entry Tower G6 | 168,000円~ | 10月下旬 |
〈大幅なパフォーマンス向上と小型化を実現した「HP ZBook Fury G7」〉
ワークスタイルの変化に伴い、設計やデザイン業務を自宅で行う機会も増えています。ユーザーはモバイルワークステーションにおいても、より小型で軽量のデザインと、オフィス環境と変わらない性能を求めています。「HP ZBook Fury G7」 は、エンジニア、アーキテクト、デザイナー、データサイエンティストが必要とする、大容量メモリと大容量ストレージの構成、デスクトップ型ワークステーションクラスの高い拡張性、ツールレスサービスドアによる優れたメンテナンス性を実現しています。
15インチ型「HP ZBook Fury 15 G7」は「HP ZBook 15 G6」よりも12%、17インチ型「HP ZBook Fury 17 G7」は「HP ZBook 17 G6」よりも29%小型化しました。どちらもNVIDIA Quadro RTX 5000グラフィックスを搭載でき、データサイエンスから機械学習や3Dレンダリングアプリケーションの用途で、高い処理能力を発揮し作業効率を最大化します。
薄型コンパクトデザインである15インチ型「HP ZBook Studio G7」は、新たにNVIDIA Quadro RTX5000グラフィックス搭載モデルを、クリエイター向け15インチノートPC「ZBook Create G7」には最上位機としてNVIDIA GeForce®RTX2080 SUPER搭載モデルを追加し、ラインアップを強化します。
「HP ZBook Fury G7」、「HP ZBook Studio G7」および「HP ZBook Create G7」は、「Z ベイパーフォース」サーマルソリューションを採用し、CPUおよびGPUが持つ本来の性能を引き出します。カスタムベイパーチャンバーと耐熱性に優れ剛性の高い液晶ポリマー ブレードファンを組み合わせたカスタムメイドの冷却機構を搭載、Z 予測ファンアルゴリズムなどにより冷却性能、静音性とシステム性能を状況に応じて最適化します。上位モデルには、Pantone 準拠した次世代Dream Colorディスプレイを搭載することで、クリエイティブワークフローで重要な色彩を正確に表示できます。
製品名 | 価格(税抜) | 販売開始日 |
HP ZBook Fury 15 G7 | 324,000円~ | 11月中旬 |
HP ZBook Fury 17 G7 | 356,000円~ | 10月下旬 |
HP ZBook Studio G7 (NVIDIA Quadro RTX5000) | 738,000円~ | 11月上旬 |
HP ZBook Create G7(NVIDIA GeForce RTX2080 SUPER) | 456,000円~ | 11月上旬 |
〈サステナビリティへの取り組み〉
HPは環境への取り組みを推進し、世界で最も持続可能なPCポートフォリオ(*3)を提供しています。HPは100%再生可能な電気を使用して、世界中のPCやディスプレイ製品の67%の最終組立を行っています(*4)。また、「Z by HP」は引き続き、リサイクル素材であるオーシャンバウンド・プラスチックを使用した持続可能な製品を追加し、包装からエネルギー効率に至るまであらゆる側面で革新し続けます。
*1: 2020年9月1日時点で、3つ以上のISV認定、設定可能なプロフェッショナルグラフィックスを搭載し、専用ワークステーションブランドを付けた非ゲーム15インチモバイルワークステーションに関するHPの社内分析に基づく。拡張性はCPU、GPU、メモリ、I/Oスロットの総数に基づく。
*2: 「HP ZCentral Remote Boost」はZワークステーションにプリインストールされませんが、ライセンスを購入しなくてもすべてのZデスクトップおよびZモバイルワークステーションにダウンロードして使用可能です。「HP ZCentral Remote Boost」はWindows、RHEL(7または8)、UBUNTU 18.04 LTS、またはHP ThinPro 7オペレーティングシステムが必要。MacOS(10.13以降)オペレーティングシステムはReceiverデバイスのみ対応。要ネットワークアクセス。ソフトウェアはhttps://jp.ext.hp.com/workstations/zcentral/remote_boost/からダウンロード可能。
*3: 2019年1月以降に製造されたHPのPC、ワークステーション、ディスプレイに適用。IEEE 1680.1-2018 EPEAT®に基づき、すべての必須基準を満たし、EPEAT Silverの場合はオプションのポイントの50~74%、EPEAT Goldの場合はオプションのポイントの75~100%をそれぞれ満たしていることで、ほとんどのSilver EPEAT GoldとSliver登録を保持しています。このステータスは国によって異なります。詳細はwww.epeat.netを参照してください。
*4: 2019年に出荷したHPの個人向け向けおよび法人向けPCとディスプレイに基づく。EPEATが定義する再生可能エネルギークレジット(REC)と国際REC認証(I-REC)の両方を購入することによって100%再生可能な電気が達成可能。
■製品に関する情報は、以下のURLを参照してください。
http://www.hp.com/jp/workstation
■製品写真ライブラリ(画像データは以下のURLからご覧になれます。)
http://www.hp.com/jp/workstation_pr
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