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【HP Sure Click Enterprise 導入事例】豊見城市

豊見城市

よりセキュアでスムーズなインターネット活用を実現する HP Sure Click Enterprise

  • HP Wolf Pro Security Service

自治体の強固なシステム基盤は大切な個人情報を守り、効果的に運用するためには必須の仕組みだ。一方で強固であるがゆえに、使い勝手が悪く、特に増え続けるインターネット活用に対してセキュリティレベルを保つのが難しい面があるのも事実といえる。成長を続ける豊見城市もこの課題を抱えていたが、HPのセキュリティソリューションにより解決することに成功したという。担当者に話を伺ってきたので紹介しよう。

事例紹介PDF
  • 目的
    PCへの負担が少なく、よりセキュリティレベルの高いソリューションの導入
  • アプローチ
    HP Sure Click Enterpriseおよびサニタイザーの導入
  • システムの効果
    • 脅威を封じ込めることでより安全なファイル運用を実現
    • 職員は特別なセキュリティへの意識不要
    • 運用負担の少ないセキュリティ体制が構築可能
  • ビジネスへの効果
    • 職員、管理者の業務効率化と生産性向上
    • PoC環境を本番環境へ移行することで短期間の導入を実現
    • 導入・運用コストを最適化

強固なセキュリティと使いやすさの両立

「豊見城市(とみぐすくし)」は沖縄本島の南部にあり、県庁所在地の那覇市と共に都市部を形成する自治体だ。近代施設が並ぶ一方、豊見城城跡などの歴史的な遺産も多く、史跡を活かした公園や沖縄らしさを彩る美しいビーチなども保有する、自然とくらしが調和した都市といえる。

令和6年12月現在で、約66,000人が暮らしており、全国的に人口減少が進む中でも、豊見城市は年少人口比率が日本一を誇るなど、若い世代が多く住む活気ある都市だ。また、住みやすさや子育て環境の良さも兼ね備えていることでも知られている。「全国的に人口減少が進む中で、豊見城市は比較的安定した人口を保っています。しかし、その分、住民の皆さまへサービスを提供する私たちの業務も増えつつあり、職員への負担も日に日に大きくなっているというのが現状です」と語る知花氏。

豊見城市はそのような状況にあるなか積極的にDXを推進しており、αモデルを採用する中、とあるインターネット分離ソリューションによるセキュアなクライアントPC運用などを中心にインターネット活用も進めてきた経緯がある。「このシステム導入後、インターネット環境は安心して使える環境にあったのですが、現場から聞こえてくるのは環境の起ちあがりが非常に遅いというものだったのです」と知花氏は当時を振り返る。

当初、豊見城市が導入したインターネット分離ソリューションはサーバ型の画面転送方式を採用していたこともあり、同市ではこの方式がそもそものボトルネックを生んでいる可能性があると考え、他の方法で安全性を担保できるセキュリティソリューションがないか再調査をすることになったのだという。

左から、豊見城市 総務企画部 デジタル推進課 国吉 真氏、
総務企画部 デジタル推進課 課長 後間 大輔氏、
総務企画部 デジタル推進課 DX推進班 班長 知花 厳氏

「その際、相談先として豊見城市のインフラ全般を担当してくれている興洋電子様にもお話をしました。その時に『HP Sure Click Enterprise(以降、HP SCE)』を紹介していただき、まずはトライアルをしてみることにしたのです」と後間氏は語る。

PoCでシステム起動の遅延が劇的に改善

「サーバの処理がボトルネックになっているのか、ネットワークの帯域なのか、まずは見極めるためにも、PCのみでインターネットに接続する方法に戻すことを考えました」と語る後間氏。そのようなニーズに対して、HP SCEはまさに最適なソリューションでもある。

「HP SCEはクライアントPC上に仮想空間を構築、その空間の中でブラウザを起動してインターネットサイトを閲覧します。そのため、万が一悪意が含まれていてもブラウザを閉じてしまえば、仮想空間以外へ逃げることができずに消滅します。仕組みは複雑にみえますが、プロセッサーに備わっているハードウェアベースのテクノロジーを使っているため、PCに対して大きな負担なく使っていただくことができます」と説明するのは興洋電子と共に、セキュリティシステムの技術検証に参加したHPの澤田氏だ。

2023年春、豊見城市はHP SCEによるインターネット活用のPoC(Proof of Concept:概念実証)を開始する。「一般的なオンプレミスの環境でのPoCをお望みでしたので、庁舎内に設置した約20台のPCを使って、本番環境と変わらない中で様々なテストを実施しました。そこでの検証結果を得ていくことで、本格導入が可能かどうか見極めようということになったのです」と当時を振り返る興洋電子の自治体担当 山本氏。

検証を続ける中、HP SCEの特長が顕著に表れることが分かったのだという。「HP SCEでは、仮想ブラウザ環境の起ちあがりが非常に早く、スムーズにプログラムが読み込まれていることを確認しました。これまでのセキュリティシステムでは最悪のケースで10分以上も起動にかかっていたことを考えると、大きな改善といえます」と知花氏。

左から、株式会社興洋電子 情報通信事業本部
情報通信システム部 主任 山本 宥平氏、
情報通信事業本部 情報通信システム部 玉城 玲実氏

「PoCの際にはほかのソリューションとも比較しましたが、HP SCEは効率がよく、圧倒的に使い勝手が良かったように思いました」と当時の感想を語る後間氏。

「以前のセキュリティシステムを使う際にIDとパスワードの入力が都度必要だったのですが、運用負荷が高く、職員からも管理者側も不便を感じていました。HP SCEはPC内で一つのアプリケーションとして起動されるため、ID、パスワードの入力が不要なうえ、セキュリティを意識することなく、普段通りに操作していれば万が一のことがあっても悪意を封じ込めてくれます。ユーザーのリテラシーにセキュリティレベルが左右されることもありませんし、運用においてもこれまでの負担を大きく軽減してくれていると感じました」と、国吉氏は語る。

豊見城市はHP SCEと共に、日本で開発されたファイル無害化ソリューションの「サニタイザー」も同時にPoCの対象としていた。「自治体のネットワーク間におけるデータファイルの安全を守るための無害化ソリューションが必須とされていますが、サニタイザーはまさにそれを実現するためのアプリケーションになります。HP SCEとの相性も良く、自治体が利用するファイルの安全な運用には欠かせないソリューションです」と興洋電子の自治担当 玉城氏は説明する。

職員への負担を最小限に、効果は最大限に

2024年10月、数々のセキュリティソリューションのPoCを終えた豊見城市が最終的に採用したソリューションはHP SCEとサニタイザーだった。「庁舎には500台以上のPCがありますが、そのすべてに展開しています。運用開始に際して、簡単なマニュアルは用意しましたが、特別な教育プログラムは実施しませんでした。ですが、現在まで多くの質問が来るようなこともありませんし、大きな問題が起こるようなこともなく、実にスムーズに運用できています」と手応えを語る国吉氏。逆に以前と違う利用負担の少ないセキュリティシステムに対して、「どんな仕組みなのか?」といった興味を持って質問をされるケースのほうが多いのだという。

「導入時もスケジュールなどで協力いただいたおかげで、無事に予定通りの進行で全庁舎展開ができました。職員への負担も最小限でしたし、その後の運用も非常にスムーズなので、HP SCEとサニタイザーの組み合わせにはとても満足しています。私たち管理をする側にとっての負担も大きく軽減したので、その分、本来の業務であるDX推進に向けて積極的に取り組んでいきたいですね」と知花氏は振り返る。

「今回のセキュリティシステムの刷新にはとても満足しており、成果も大きかったと思います。直近の次なる課題として、ここ最近豊見城市でもWeb会議が増えていますので、HP SCEでWeb会議も試していきたいです。そういった点についても、興洋電子様、HP様に改善のための情報をいただけるとうれしいですね」と後間氏は今後の展望を語る。

株式会社 日本HP グローバルサービス・ソリューション本部
技術部 エバンジェリスト 澤田 亮太氏

「Web会議が増えると、どうしてもネットワークのトラフィックも増加します。その辺りの改善案も含めて、最適なご提案ができるよう準備したいと思います」と興洋電子 山本氏も期待に応える準備を始めている。

システム外部のインターネットサービスとの連携が増え続けている現在の自治体において、効率的かつ運用負荷の低いセキュリティ環境の整備は必須といえる。前進を続ける豊見城市のICT活用を支えるべく、HPと興洋電子は今後もサポートを続けていく。

“職員への負担も最小限でしたし、その後の運用も非常にスムーズなので、
HP SCEとサニタイザーの組み合わせにはとても満足しています”

豊見城市 総務企画部
デジタル推進課 DX推進班
班長 知花 厳氏

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