グループ全体における更なるセキュリティ強化
三井不動産レジデンシャルリース株式会社(以降、三井不動産レジデンシャルリース)は三井不動産のグループ企業で、賃貸マンションの企画、運用などを幅広く手掛け、多くの法人、個人の物件オーナーにとってかけがえのない相談相手として各方面から厚い信頼を得ていることで知られている。物件を貸したい、借りたい人へ最良の提案を続けており、「"三井の賃貸"だから選んだ」「今後も選びたい」と言われる企業を目指しビジネスを続けている。
「不動産事業は全般的に法人、個人問わず機密情報を多く取り扱います。セキュリティには厳しい基準が設けられており、常にリスクを最小限に抑えられるような運用を心がけています」と語る清水氏。信頼がもっとも重要な資産でもある同社は当然、セキュリティへの意識は常に高く持つようにしているのだという。「三井不動産グループ全体で、脅威を増しつつあるランサムウェアなどのセキュリティ対策をより強固にする取り組みが始まりました。弊社としても対策へ向けてEDRの導入なども視野に入れて検討中でした」と石川氏は言葉を続ける。
業界の中でも大手となる三井不動産グループだけに、近年増え続けているランサムウェアや標的型攻撃への備えを強化するという流れはある意味自然でもある。
様々なEDR製品を検討したが、候補に残った製品の中には脅威情報を検知した場合、迅速な事後対応が必要となるケースもあった。「脅威を検知した時点で変化する脅威の状況に応じて迅速に専門スキルを持って適切かつ確実に対応する必要があります。結果として防御力は専門スキルや経験に依存してしまい、ハードルが高いと感じていました。そこで専門スキルに依存せずに、高度なセキュリティ対応が可能なソリューションが必要と判断しました」と清水氏は語る。
こうして三井不動産レジデンシャルリースが求めるセキュリティソリューションの発掘が始まった。
左から、
三井不動産レジデンシャルリース株式会社 情報システム部長 清水 智晴氏、
情報システム部 システム運用課 主幹 石川 雄一氏
左から、
SCSK Minoriソリューションズ株式会社 産金・金融ビジネスユニット
Co-Creation営業本部 Co-Creation営業第一部 第二課 課長 辻川 真徳氏、
クラウド基盤ビジネスユニット クラウド基盤サービス第二事業本部
マネージドサービス部 第一課 山本 篤毅氏