HPのソリューションとの出会いが不可能を可能にしてくれました。
―― 普段はどのような仕事をされていますか。
小垣さん:わたしはおもに新製品のパッケージを作っています。構造や仕組み、どんな素材を使うかなどを考えて試作品を作り、検討するという仕事です。プロダクトやストラクチャーからのアプローチでパッケージ開発をしているということになりますね。
伊與田さん:わたしはパッケージのデザインを担当しています。小垣さんが考えたものに、どんな絵柄をのせれば、より店頭でアピールするのかということを考えてデザインし、実際に印刷するためのデータを作ったりということをしています。
新製品「キシリトールガム〈Xミント〉」
200万種類以上のパッケージはすべて絵柄が異なっている
―― 今回のプロジェクトではどのような役割を果たされましたか?
小垣さん:20周年を迎えたキシリトールをお客様ひとりひとりに届けたいということがコンセプトにありました。そこから20代で活躍する20組の才能を掛けあわせたパッケージというアイデアが生まれ、さらに私が以前から興味を持っていた「HP Indigo 20000 デジタル印刷機」による多品種少量印刷と「HP SmartStream Mosaic ソリューション」を用いた可変データ自動生成技術が結びつきました。
最終的には20種類の絵柄を元に「HP SmartStream Mosaic ソリューション」でランダムに拡大・縮小、回転させて200万種類以上のデザインバリエーションを作り、「HP Indigo 20000 デジタル印刷機」で刷り分けるということになりました。私はデザイン関連業務の総まとめを担当しています。
伊與田さん:私は入稿用のデータを作りました。20種類のデザインから200万種類以上のデータを生成するために、どの程度拡大したり回転させるのがいいのか最適なバランスを探ったり、入稿できるサイズにするためにデータを調整するなど、パッケージとしての完成度を担保するための作業が大変でしたね。
200万種類以上のパッケージを摺り分けた「HP Indigo 20000 デジタル印刷機」