※ 本ブログは、2021年9月9日にHP WOLF SECURITY BLOGにポストされたHP Wolf Security Rebellions and Rejections Report Uncovers Remote Workforce Security Trendsの日本語訳です。
ビジネスを行う上で、セキュリティは非常に重要です。このことは、ランサムウェアの攻撃による破壊的な影響を見れば明らかです。しかし、従業員が組織のセキュリティ・ポリシーの目的や理由を理解していなかったり、技術的な管理が目障りであったりすると、無関心や憤り、さらには回避につながる可能性があります。
HP Wolf Securityの最新調査「Rebellions & Rejections(IT部門と従業員の確執)」では、パンデミック時にリモートワーカーのセキュリティを確保するという課題に対し、ITセキュリティチームがどのように対応したか、また、従業員がどのような行動をとったかを検証し、懸念されるワークフォースセキュリティのトレンドを明らかにしています。本調査では、パンデミック時にリモートワークに移行したオフィスワーカー8,443人を対象としたYouGovのグローバルオンライン調査と、Tolunaが実施したITディシジョンメーカー(ITDM)1,100人を対象としたグローバル調査のデータを使用しています。
ITDMは、リモートワークへの移行に伴い、セキュリティに関する課題が広く発生していると報告しています。例えば、回答者のほぼ全員(91%)が、セキュリティよりも目先の事業継続を優先しなければならないというプレッシャーを感じていると述べています。さらに悪いことに、セキュリティ対策を更新しようとしたところ、80%の回答者がユーザーからの反対に遭ったと報告しています。この傾向は、特に18〜24歳の従業員に顕著で、デジタル・ネイティブの従業員は、セキュリティが納期の妨げになることに不満を感じており、約3分の1(31%)がセキュリティ対策を回避しようとしたことがあると認めています。
「セキュリティがあまりにも煩わしく重荷になるものであれば、従業員は抜け道を探します。それよりもむしろ、セキュリティは目立たず、設計に組み込まれ(Secure by Design)、ユーザーが直感的に使用できるテクノロジーを用い、既存の業務パターンやフローにできる限り適合するべきです。究極的に言えば、セキュリティを回避した状態と同じ気軽さで安全に業務を行えるようにする必要があり、システムの中にセキュリティを初めから組み込むことでそれが可能となります。」- HP Inc.のパーソナルシステムズ事業、セキュリティ部門グローバル責任者、Ian Pratt
このレポートは、セキュリティ対策がユーザーとの間の軋轢をもたらし、憤りを感じさせ、セキュリティチームが落胆し拒絶されることが多いことを強調しています。
本レポートでは、ワークフォース・セキュリティのトレンドを説明するとともに、透明性、ユーザビリティ、デジタルトランスフォーメーションを念頭に置いたセキュリティ管理を行うことで、ユーザとの軋轢を減らすための推奨事項を紹介しています。また、効果的なセキュリティガバナンスを実現するためには、従業員がセキュリティポリシーを遵守し、関与することが重要であることから、協調性のあるセキュリティ文化を構築する方法についても提案しています。
「また、ITチームは、セキュリティがワークフローや生産性にどのような影響を与えるかを理解する必要があります。そこから、ビジネスとハイブリッドワーカーの両方のニーズに基づいて、セキュリティを再評価する必要があります。」- HP Inc.最高情報セキュリティ責任者(CISO)、 Joanna Burkey
HPは、透過的で邪魔にならないエンドポイント・セキュリティを提供することで、企業のハイブリッド・ワークプレイスのセキュリティを支援します。HP Wolf Securityは、シリコンからクラウドまで、そしてBIOSからブラウザまで、堅牢なビルトイン・プロテクションを提供します。 これにより、セキュリティチームがユーザーフレンドリーなツールを導入し、制限を緩和することを可能にするとともに、端末内の多層防御、強化された保護、プライバシー、およびビジネスを守るためのデータをエンドポイントで収集することによる脅威のインテリジェンスを提供します。
本レポートは以下に基づいています。
HP Wolf Security Rebellions & Rejections Report IT部門と従業員の確執 がリモートワークフォースのセキュリティ動向を明らかに
Author : HP WOLF SECURITY
監訳:日本HP