掲載日：2024/05/14

Forrester Researchによるハイブリッド環境における将来においても有効なフリート管理に関する調査

※ 本ブログは、2023年9月28日にHP WOLF SECURITY BLOGにポストされた Forrester Study into Future-proofing Fleet Management in a Hybrid World の日本語訳です。

Mastering Endpoint Security In A Hybrid World

PCフリート管理のセキュリティ、効率性、サステナビリティはますます困難になっています。既存のフリート管理の障害は、ハイブリッドやリモートの勤務形態の増加（どこでも働ける労働力の台頭）、およびランサムウェアのようなエンドポイントを標的とする脅威によって増幅されています。フリート管理は単なるITのルーチンワークではありません。運用のレジリエンスを維持し、組織を稼働させ続けるための中核的な要素です。

多くの企業は、自社のフリートを管理する方法について、どのようにすれば将来性を確保できるかを考えています。Forrester Consultingの新しい調査では、このような課題について調査し、企業がいかに正確な資産インベントリの維持、セキュリティリスクへのプロアクティブな対応、優れたユーザーエクスペリエンスの確保に苦労しているかを明らかにしています。調査対象となったITおよびセキュリティリーダーの75%は、リモートワークやハイブリッドワークモデルへの移行により、IT運用上の課題が拡大していると回答しています。この調査では、ますます分散化するグローバルな従業員に対応するため、企業が常時接続のエンドポイント管理を導入する必要性が浮き彫りになっています。

世界中で仕事をし従業員を雇用できるという柔軟性は、デジタル経済に生きる多くの利点のひとつです。しかし、職場が進化するにつれ、セキュリティも進化しなければなりません。今後、安全かつ効率的で、ユーザーフレンドリーなIT体験を提供するためには、企業はこの新しい働き方をサポートできる常時接続のエンドポイント管理インフラストラクチャを必要としています。

- Dr. Ian Pratt, パーソナルシステムズ事業セキュリティ部門グローバル責任者, HP Inc

主な発見

デジタルワークプレイスは進化している： 調査対象企業の 72%がハイブリッドワークモデルを採用していることから、Forrester Research は、生産性とセキュリティを重視し、分散化された環境でエンドポイントを管理できる組織の必要性を強調しています。この調査では、多くの企業がファームウェアの管理を見落としており、ファームウェアの更新を毎年実施している企業はわずか42%に過ぎず、セキュリティリスクと非効率性への扉を開いていることが明らかになりました。
現代の資産管理は複雑さを増している： 調査によると、正確で最新の資産データベースを維持するという課題はますます深刻化しており、多くの企業がこの分野で苦戦を強いられています。Forrester は、規制や内部監査の圧力の高まりと相まって、特にリモートワーク環境において、企業がデジタル資産を追跡・管理する方法を劇的に見直す必要があると指摘しています。
エンドポイントセキュリティは企業の高い優先事項であるにもかかわらず十分な対策が講じられていない： エンドポイントセキュリティは企業にとって優先度の高い課題ですが、多くの企業は非効率なツールに苦慮しています。回答者の50%は、エンドポイントセキュリティソリューションが不十分であることを、セキュリティと管理の課題に取り組む上での障害として挙げています。ITリーダーの半数以上（54%）は、フルディスク暗号化がエンドポイントの有効な保護になるとは考えているものの、デバイスデータの安全性を保つには十分ではないことを認めています。
常時接続のエンドポイント管理は組織のレジリエンスを維持するための鍵： この調査では、エンドポイントのセキュリティと管理のための高度なソリューションに投資する必要性について、IT リーダーが共通の認識を持っていることがわかりました。Forrester は、企業のレジリエンスと効率性を向上させるための常時接続型フリート管理の価値を強調し、高度な探索、ロック、消去ソリューションを挙げています。これらのソリューションは、データ保護と運用の円滑性を向上させ、欧州連合（EU）のネットワーク・情報セキュリティ指令（NIS2）などの規制強化の中で、管理ガバナンスの目標達成を支援します。