PCあるいはプリンターを購入することは、長期的なコミットメントをすることです。こうした機器類は企業で長年使用され、今や多くの企業が環境、社会、ガバナンス(ESG)の目標達成のために耐用年数をさらに伸ばすことを検討しています。そのため、調達チームにとっては適切なデバイスの選択は重要かつ、しばしば困難な作業です。十分な情報を基に判断するためには、さまざまな要素を考慮する必要があります。コスト、性能、信頼性、レジリエンスのすべてのバランスを慎重に検討しなければなりません。
しかし、コスト削減などの短期的な利益を追求すると、デバイスのライフサイクルが進むにつれて、総所有コスト(TCO)やリソース消費量、リスクの増大など、会社にしっぺ返しが来ることも多くなります。
ITインフラストラクチャにサイバー脅威に対するレジリエンスが求められることを考えれば、PCやプリンターなどのハードウェアやファームウェアのセキュリティ、つまりプラットフォームセキュリティが不可欠であるにもかかわらず、見過ごされがちです。
このレポートでは、ITおよびセキュリティの意思決定者(ITSDM)が直面するプラットフォームセキュリティの課題に焦点を当て、デバイスのライフサイクルの1つの段階ごとに、強力なプラットフォームセキュリティを実現するための方法を提案しています。
調査結果は、デバイスのライフサイクルのあらゆる段階でエンドツーエンドのプラットフォームセキュリティを管理するためには、包括的なアプローチが必要であることが明確に示されました。これによってリスク緩和、コスト削減、効率向上、生産性改善を実現し、同時にユーザーやITチームのエクスペリエンスも向上します。ITリーダーはデバイスのライフサイクルの各段階で、こうしたセキュリティギャップに対処することで、プラットフォームのセキュリティ体制を成熟させていくことができます。
Author : 日本HP