コロナ禍により人々の働き方は大きく変容しています。リモートワークと通勤を繰り返すハイブリッドワークが新しい常識となる中、基本的な仕事道具であるモバイルPCへの期待はますます高くなっています。今回のTech and Device TVの企画では、インテル® Evo™ プラットフォームに準拠したHPの最新モバイルPCを”ハイブリッドワークの達人”とも言うべき多様な職業の方々にメインマシンとして活用してもらい、それぞれの働き方における評価ポイントについて、取材を通じて検証していきます。みなさまにとっては、モバイルPCの選定基準が理解できるとともに、新しい時代における働き方の変化や仕事への向き合い方に対するヒントを得られる絶好の機会となるはずです。

コロナ禍により人々の働き方は大きく変容しています。リモートワークと通勤を繰り返すハイブリッドワークが新しい常識となる中、基本的な仕事道具であるモバイルPCへの期待はますます高くなっています。今回のTech and Device TVの企画では、インテル® Evo™ プラットフォームに準拠したHPの最新モバイルPCを”ハイブリッドワークの達人”とも言うべき多様な職業の方々にメインマシンとして活用してもらい、それぞれの働き方における評価ポイントについて、取材を通じて検証していきます。みなさまにとっては、モバイルPCの選定基準が理解できるとともに、新しい時代における働き方の変化や仕事への向き合い方に対するヒントを得られる絶好の機会となるはずです。

豊富なキャリアで教育現場を支える

――安居様は現在どのようなお仕事をされていますか?

米国で提唱された「ドルトンプラン」という教育メソッドで、自律的な学習者を育てることを目的にした中高一貫の私学「ドルトン東京学園」で副校長を務めています。様々な仕事をしますが、大きな役目としては校長先生の意思決定とそれを実践する教師を繋ぐための調整役、また今年6月に竣工予定の二期校舎(STEAM棟)建築に関する取りまとめ役といったところでしょうか。また当校では外部とのコラボレーションも大切にしており。様々な組織・団体の方にも授業に参加していただいていますので、そういったネットワークづくりも大切な仕事の1つです、当校では生徒達が主役ですから、彼らが積極的に「これが学びたい」と思ってもらえるような取り組みを様々な形で続けています。

ドルトン東京学園では、学ぶ楽しさに気づいてもらい、創る喜びを引き出すことを念頭に教育システムを作っています。中でも特徴的なのは学んだことを自分が表現しながら発表することを大事にしている点です。学んだことをアウトプットして、そこでフィードバックをもらって学びを高めていく。その繰り返しが生徒たちの成長にはとても大切だと考えています。

またドルトン東京学園は大学入試をゴールとしていません。在学中に企業する生徒もいますし、名の通った大学だから・就職に有利だからという視点ではなく、卒業後に自分がやりたいことを実現するための選択肢の1つとして大学へ行けばよいのです。本来、大学というのはそのための場所なのですから。

 
 

――安居様ご自身は教育者としてどのような経緯をお持ちなのですか?

最初に入った学校は滋賀にある私学の女子高で、そこで20年教鞭をとっていました。その後、阪神淡路大震災の際に地元のFMラジオが情報伝達に大きな役割を果たしたという話を聞いて興味を持ち、滋賀県にも同じような放送局を作ろうと思い活動を始めました。開局後、当時とても盛んだったインターネット回線サービスにも興味があったのでそちらも並行してやっていました。今でいうICTで困っている方々の相談に乗りつつ、解決するオンサイトサポートというサービスです。最終的にはサーバの入れ替えなどもやりましたが、この感覚は教育の原点だと再度確認することになりました。ラジオ局とITサービスをやっているときに、中高一貫の学校からオファーがあり、そこでまた教育に携わることになりました。その後、ご縁があって沖縄の私学でも校長を務めさせていただきましたが契約期間が終了し、しばらく休養しようと思っていました。ちょうどそのタイミングで現在のドルトン東京学園が開校へ向けて準備をしているというお話をいただき、現在の職に就いています。

「能登デー」という社会科の特別授業の様子。能登町の職員を招いて地域の特徴や課題について学んでいく

この講堂で生徒たちが自分の考えを多くの人々に伝え、自己表現とフィードバックの大切さを体験する

学内はさまざまな「学びの空間」が設けられている。複数の学年で構成される「ハウス」と呼ばれるコミュニティが学校生活のペースで、お互いの個性の違いを認め合い、受け入れ、協働する中で、すべての生徒が成長していく

カフェテリア。現在業者は入っておらず、施設の運用について生徒たちの主導でプランニングから実際の運営までを自主的に任せようという試みも考えられている

 

積極的なICT活用で教育の質を向上

――教育だけでなく、ITサービスや通信関係にまでご経験があるとは頼もしいですね。ドルトン東京学園はICT活用に積極的と伺いましたが、実際にはどのようなシステムなのですか?

ドルトン東京学園では各科目の学習内容(単元・テーマ)ごとに、学習の目的や到達目標、学習の方法と手順、様々な課題が具体的に示された「アサインメント」と呼ばれるものがクラウド上に置かれていて、生徒はそこから自分がやってみたい学びを自ら選んで取り組みます。課題を進めていくうちにわからないことが出た場合は先生や生徒仲間に相談して壁を乗り越えていきます。その学習履歴は「e-Portfolio」というシステムに記録され、日々の振り返りなどにも使います。先生もそのデータを共有していますので、生徒1人ひとりがどのような課題に興味を持ち、つまづいているかが確認できるので適切なサポートができます。保護者の方々もそこを見ることで学習状況の確認や学校とのスムーズな連携に役立てられます。これらをすべてネットワーク上で行うため、ICT活用は必須となっています。

――素晴らしいですね。ICT活用のひとつの理想形に見えます。コロナ禍になり安居様や学校での活動に変化はありましたか?

今回のコロナ禍によって、当校でも自宅で履修するオンライン授業を取り入れざるを得ませんでした。ICTを使った遠隔環境での授業に不慣れな先生もおられますし、生徒についても同様なので不安もありましたが、実際にやってみるとWeb会議上で生徒同士、あるいは生徒と先生が分からないところを教え合い、苦手を克服していくシーンが見られました。当初不安を感じていた先生方はオンライン授業によって生徒との距離が縮まったといいます。そもそもICTを活用することを前提とした学習システムなのでオンライン授業とは相性が良かったこともありますが、コロナ禍によってさらにその良い部分が加速したイメージがありますね。

――マイナスをプラスに変えるような結果ですね。これもドルトン東京学園ならではだと感じました。今後の教育システムにもこうしたICTの良い部分を活用した取り組みは採用されていくのでしょうか?

今回のケースでも分かりますが、最低限の学びはオンラインでも成立します。そこに地域・地方を「つなぐ」といった考え方を取り入れて、いろんな学校が独自性を発揮しつつ、共通のオペレーションを持ってアライアンスを組めば、先生も生徒も自由に各地を移動できるようになります。

例えば、夏は涼しい地方で学び、冬は南の地域で学ぶ。通常の教育と合わせてそれぞれの地域ならではの風土を学ぶことで、地方創生とまではいいませんが、日本の様々な場所で豊かに生きながら学びを得ていくことが可能になります。今後は学校というコミュニティが地域の核になっていくはずですから、そういった取り組みを通じて大人も子どもも一緒になってネットワークを使い、効率的に学び続けながら成長していく場を作っていけたらと考えています。

実はこの考え方は企業人でも持っておられる方がいます。補助金を使って地域創生をするのではなく、地方を舞台に自分たちで価値を生み出し、利益を得て人を呼び込む。自分だけが儲かればよいという資本主義的な考えではなく、みんなの幸せを求めて暮らしていくことが人生を豊かにするという考え方です。そんな世の中に将来的にはなっていくと思っていますし、その時になれば、今は廃れるしかない場所がますます重要になっていくはずです。

これからモノを残すことが成功の証であるといった世の中ではなく、どんなコトをしたか、どんな繋がりを持てたかが注目されるようになるでしょう。そういった部分にフォーカスできるような理想の学校を作ってみたいと思っています。

 

動画編集もこなせるハイレベルなPC

――普段、安居様はどのような環境でPCをお使いですか?

学校でも自宅でも。ノートPCを使っています。Windows、Mac、それぞれを目的に合わせて使い分けるような形です。学校ではWindowsを標準として使いますし、自宅では動画編集が趣味なので「DaVinci Resolve」を使うためにMacを愛用していました。いずれにしても、ドルトン東京学園がそうであるように、私にとってもICTは無くてはならないものなので、PCは日常的に使用しています。特にコロナ禍になってからは、モビリティとパフォーマンスを重視するようになりましたね。

――今回、HP Elite Dragonfly G2をお試しいただきましたが、第一印象はいかがでしたか?

手にしっくりと馴染みますし、軽量でサイズ感もぴったりです。普段使っているカバンに入れるとHP Elite Dragonfly G2用ではないかと思うぐらいで、私との相性は良いように感じました。

最新のインテル® Core™ i7-1165G7プロセッサーを搭載していることからパフォーマンスも高いと思って「DaVinci Resolve」を入れてみましたが、軽い編集作業などはサクッとこなせました。実は画質の良さから動画編集にはMacを使っていたのですが、おそらくこちらも最新の「インテル® Iris® Xe グラフィックス」の恩恵かと思いますがとにかく画質が良いです。HP Elite Dragonfly G2のおかげでWindowsマシンの評価が変わりましたね。

また、フルサイズのHDMIポートがあるのが仕事でとても役立っています。学校では外部ディスプレイを使いますが、このポートがあるおかげでスムーズに接続できます。会合などで出かけるようなときでも学校関連施設ではHDMIポートを使うケースが多いので、この仕様は本当にありがたいです。自宅ではHP Elite Dragonfly G2がThunderbolt4に対応しているので、そのポートにドッグを接続して周辺機器と連携していますが、HDMIポートがあるおかげでドッグを持ち歩かずに済むのでセッティングが楽です。

それとドルトン東京学園ではWi-Fi6を敷設中です。HP Elite Dragonfly G2はこの規格に対応しているので、設備が整えばすぐに高速通信ができるのもメリットだと思います。

 
 

――モビリティを重視されているということで重要なポートなのですね。他にも外出時にご利用いただいて気が付いたところはありましたか?

よく大学や企業など外部へ出向くことがあるのですが、5G/LTE対応のeSIMは本当に便利ですね。移動中も含め、どこでもネットにアクセスできるので行動しやすいです。5Gはこれから徐々にエリアが増えていくのが楽しみですが、LTEだけでも特に不便はない状態なのであってよかった機能だと感じています。以前はモバイルWi-Fiを持ち歩いていましたが、HP Elite Dragonfly G2では不要でした。

モビリティという点ではバッテリーも重要だと思いますが、こちらもかなりハードに使っても日中は持ってしまうのがとても頼もしく感じます。充電も速いですし、バッテリーに関しては安心して運用できますね。

外出先での利用というと周囲からののぞき見が気になりますが、ワンボタンでシャッターがかけられる「HP Sure View」は良いですね。自分で斜めにしてみ見るとわかりますが、ディスプレイに表示されている内容がまったく読めなくなるので非常に効果的だと思います。

それに合わせて安心なのは「Tile」です。早速登録してスマートフォンと連携させて使っていますが、的確にPCの位置を知らせてくれます。登録がとても簡単でしたし、万が一の盗難や置忘れがあっても、これならすぐに発見できそうです。

――Web会議などはやはり多いのですか?

もちろん、回数は格段に増えました。カメラは若干赤見が強く出るようですが、画質はとても良いと評判でした。マイクに関しては外付けのものを使うことが多いのでなんとも言えませんが、スピーカーの音質はとてもクリアで気に入っています。相手に不快感を与えないという意味で、高品質な環境で自分の情報をお届けできていると思います。

――ほかに気に入った点はありますか?

タッチパネルはとても便利ですね。学校関連業務では、PDFに直接手書きで書き込む機会が多いので、ワコムのタッチペンを持っていますが、これとの相性が抜群です。筆圧感知が効いているのかとても使いやすい印象です。また、キーボードの打感も好みですね。それとバックライト付きなので暗いところでも打ちやすくてとても助かっています。

それと、HP Elite Dragonfly G2に限らず、HPの法人向けPC全般に言えることかも知れませんが、ドライバなどを自動でアップデートしてくれる「HP Support Assistant」や、豊富なセキュリティソフトウェア群の「HP Wolf Security for Business」があるのはとても親切だと思います。薄型の本体にこれだけの良さが詰まった製品はなかなか無いと思います。HP Elite Dragonfly G2は、メーカーとしての意気込みが感じられる仕上がりの良い製品だと感じました。

――たくさんレビューしていただきうれしかったです。本日はありがとうございました。

 

インテル® Evo™ プラットフォーム準拠の
モバイルPCがハイブリッドワークに最適な理由

「インテル® Evo™ プラットフォーム」はインテルとHPが、ハイブリッドワーク環境に必要とされる仕様を満たした製品であることを示すブランドバッジです。

このバッジは、ハイパフォーマンスを提供する
インテル® Core™
プロセッサー・ファミリーおよび
インテル® Iris® Xe グラフィックスを搭載し、Wi-Fi6、
Thunderbolt4など、最新の機能を提供していることなどを条件に付与されます。それだけでなく、日常化したWeb会議を想定したクリアな音声の入出力機能や高性能なインカメラなど、より強い付加価値を提案しているモデルであることを表すものでもあります。

また、ワークスタイルの変化により、カフェやサテライトオフィスなど様々な場所で利用されることを想定し、内蔵のバッテリーで駆動した際のパフォーマンスも重要視しています。要件としてフル充電から約9時間は快適に動作することを前提としており、併せて30分で50%まで
バッテリー残量を復帰できる急速充電機能もこれに含んでいます。

これらの要件はインテル® Core™ プロセッサー・ファミリーおよび
インテル® Iris® Xe グラフィックスの省電力設計やPCベンダー独自の最新技術を惜しみなく投入することで実現しています。

つまり、在宅勤務と通勤を繰り返しながら日々の仕事を頑張っているビジネスマンや、副業を始めたりフリーランスとして独立された方まで、安心してハイブリッドワークを続けることができる製品であることを約束してくれるのがインテル®Evo™ プラットフォーム準拠のバッジなのです。これからの時代に必要なPCをお探しのみなさまは、ぜひこのバッジを見つけてください。きっとみなさまの期待に応えてくれる製品と出会えるはずです。

  • 境界を超えるインテル® Iris® Xe グラフィックスによる第11世代のパフォーマンス

  • 驚きの応答性

  • 高速充電、長時間持続バッテリー

  • プレミアムな画質と音質

  • インテル® Wi-Fi6(Gig+)内蔵

まさに、素敵

HP Elite Dragonfly G2

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