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HP Indigoデジタル印刷、ポートフォリオ全体にわたるイノベーションを加速
HPデジタル印刷機ユーザーイベント「Dscoop Edge Fusion 2021」で、新たなテクノロジーを発表

2021年6月7日

株式会社 日本HP

本リリースは、HP Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト)が、2021年5月17日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。

HP Inc.は、2021年5月17日からオンラインで開催されたHPデジタル印刷機のユーザーイベント「Dscoop Edge Fusion 2021(ディースクープ エッジ フュージョン)」にて、ビジネスの成長とデジタルトランスフォーメーションを後押しする、HP Indigoデジタル印刷機の新たなイノベーションを発表しました。

昨今、世界中の印刷事業者によるHP Indigoデジタル印刷機の導入が相次いでいます。2020年3月に新たなテクノロジーポートフォリオを発表し、すでに125台以上のHP Indigoデジタル印刷機が設置されました。

HPのIndigo担当ゼネラルマネージャーであるハイム・レヴィット(Haim Levit)は、8,000名を超えるユーザーやHP のソリューションパートナーが集うグローバルイベント「Dscoop Edge Fusion 2021」の基調講演で次のように述べました。「厳しい一年だったにもかかわらず、HP Indigoのお客様は印刷業界の変革をリードし続けています。当社のR&Dラボは今後も約束を果たし、新しい機能、製品、ソリューションをリリースしお客様の成長を支援します。」

〈商業印刷における変革〉
昨年の発表以来、HP Indigoの商業印刷ビジネスは、新ポートフォリオに対するCimpressやShutterflyによる長期的な大型投資を含め、世界中で大きく加速しました。このポートフォリオは、商業印刷機を強化し、市場におけるデジタルトランスフォーメーションを促進し続けます。市場で最も生産性に優れたB2対応の「HP Indigo 100Kデジタル印刷機」(*1)は、そうしたトレンドをリードしています。すでに30台以上が設置されており、商業分野でオフセット印刷からデジタル印刷への移行を加速しています。

商業印刷におけるデジタル化をさらに加速するために、drupaで発表したHP Indigoポートフォリオの能力を拡大する新たな機能を発表します。

  • HP Indigoシリーズ4の印刷機(「HP Indigo 12000 デジタル印刷機」および「HP Indigo 15K デジタル印刷機」)に新機能「Automatic Alert Agent 2.0」を搭載:このインライン検査システムは、印刷されたすべての用紙をスキャンしてデジタル見本データと比較し、印刷不良を自動的に識別します。「Automatic Alert Agent 2.0」は自動的に印刷不良の用紙を回収し、人の手を煩わせることなく、また生産を中断することなくリアルタイムで再印刷できるようになりました。さらにこのシステムは、高度な人工知能(AI)と機械学習(ML)のアルゴリズムを活用して精度と速度を向上させ、印刷事業者に生産性と収益性をもたらします。
  • 新機能「Fine Line RIP」を搭載しHD印刷機能を強化:この新しいRIP処理と印刷演算インフラは、ソリッドの極小フォントや細い線に対して優れた機能を発揮し、シャープな漢字の再現性と複雑なセキュリティパターンの印刷を可能にします。
  • Automatic Pallet Replacement(APR)などの新機能を「HP Indigo 100K デジタル印刷機」に搭載:パレット交換を自動化することにより、用紙排出でも印刷を止めることなく連続印刷が可能になり、印刷事業者はこのプラットフォームでさらに高い生産性を達成することができます。
  • 写真や出版用途の狭幅印刷を実現する新製品「HP Indigo 6Pデジタル印刷機」:この印刷機は、320×980mmに拡大した画像領域や高速RIP処理など、生産性と汎用性を向上させる一連のイノベーションによって「HP Indigo 6800p」の機能を強化しています。
  • HP Indigo認定中古デジタル印刷機(CPO):設備投資を大幅に抑えて、B2対応機を含むHP Indigo印刷機を導入する新たな機会を提供します。
  • HP Indigoの商業印刷セグメントのお客様向けにバリューパックを提供;「HP Indigo 12000 デジタル印刷機」に対し「HP Indigo 15K デジタル印刷機」相当の高付加価値アプリケーション機能を強化します。また、「HP Indigo 7ecoデジタル印刷機」に対し、5色目のカラーステーションなど、シリーズ3の商業印刷機の機能拡張オプションを提供します。

〈ラベル・パッケージ向けHP Indigoデジタル印刷機が急成長〉
HP Indigoデジタル印刷機を使用しているラベル・パッケージコンバーターは、市場で大きな成長を続けています。その要因となっているのは、SKU拡大などのトレンドに対して、オンデマンド印刷による短納期対応によってサプライチェーンを最適化する能力です。特に軟包装においては、全世界のHP Indigoによる生産が過去1年間で50%を超える急成長(*2)を遂げており、段ボールやラベルを手掛けるお客様も堅調な二桁成長を達成しています。

この成長の勢いを後押しするために、新たな製品と機能を2020年のポートフォリオに追加します。「HP Indigo 20000/30000/6000」シリーズのユーザー向けにバリューパックを提供することにより、お客様の投資保護を前提とした新機能の活用を促進します。

〈紙器を対象とした「HP Indigo 35Kデジタル印刷機」提供開始〉
市場で実績のある「HP Indigo 30000」をベースに開発された、高い付加価値を持つ紙器印刷を対象とした新たなフラッグシップ印刷機「HP Indigo 35Kデジタル印刷機」の販売がこのたび開始されました。高品質のカラーと印刷を提供するこの新製品は、高速のジョブ変更、「Spot Master」による色再現精度、フィーダーからコーターまでの堅牢な用紙搬送により、全体的な生産性を40%向上(*3)させています。

  • 150ミクロンからの薄紙への印刷により、貼箱などのアプリケーションにも対応
  • 印刷品質を向上させる1600 dpiの新しい高精細印刷を実現
  • 高い隠蔽度の新インキ「HP Indigoエレクトロインキ プレミアムホワイト」
  • 新インキ「HP Indigoエレクトロインキ インビジブルイエロー」、トラック&トレースソリューション、様々なタイプのブランド保護アプリケーションをワンパスで利用可能
  • 新製品「Tresu iCoat」コーターを「HP Indigo 35K デジタル印刷機」のインライン生産に統合

カナダのGreat Little Box Companyは、バンクーバー近くの拠点に、「HP Indigo 35Kデジタル印刷機」の1台目を設置しました。同社の社長であるブラッド・ティンドール(Brad Tindall)氏は次のように述べています。「当社は、最新かつ最高のサービスをお客様にお届けできるよう最新テクノロジーへの投資を続けています。HP Indigoのソリューションは、オフセット印刷に匹敵する品質で生産の柔軟性を実現するだけでなく、印刷品質をお客様と確認するための校正時にデジタル印刷を活用できるというメリットもあります。」

〈「HP Indigo 25K デジタル印刷機」および「HP Indigo 35K デジタル印刷機」を対象とした「Spot Master」を発表〉
さらにHPは、デジタル印刷パッケージの生産性を支援するために、HP Indigoの画期的なカラーオートメーション技術「Spot Master」のリリースを発表しました。この技術は、業界最速のカラーマッチング(*4)を実現します。

「Spot Master」は、高速かつ正確なカラーマッチングのために特許取得済みの新しいアルゴリズムを採用し、ΔE(デルタE)2未満で、損紙を3m未満に抑えながら、5分以内にブランドカラーの色合わせを可能にします。その結果、「Spot Master」は、印刷フレーム全体においてカラーの一貫性と均一性を実現し、いつどこで印刷しても同じ色のラベルやパッケージを得られます。

「Spot Master」は、「HP Indigo 25K デジタル印刷機」と「HP Indigo 35K デジタル印刷機」で利用可能です。また、2021年後半には「HP Indigo 6K デジタル印刷機」でも利用可能になる予定です。

〈将来のデジタルラベル工場を構築〉
過去1年を通して、ラベル事業者はHP Indigo印刷機による長尺印刷、複数のSKUラベル、シュリンクスリーブのジョブを増やしており、「HP Indigo 8000 デジタル印刷機」の印刷ボリュームは30%以上増加しました。長納期、高い人件費、無駄の多さ、特色準備の手間などの負担を伴う「アナログ主義」の考え方から、デジタルの「Indigoファースト」の考え方へとラベルコンバーターの変革を支援するため、「HP Indigo V12デジタル印刷機」の開発を引き続き強化します。狭幅ラベル印刷機「HP Indigo V12デジタル印刷機」は、次世代のHP Indigo LEPx アーキテクチャをベースに構築された初のHP Indigoデジタル印刷機です。Indigoの定評ある品質と汎用性を迅速に提供し、短納期、ジョブあたりのSKU増加、無駄と人件費の削減といったニーズに対応します。

〈「HP Indigo Secure」がデジタルセキュリティ印刷の新たな機会を提供〉
HPは、セキュリティとブランド保護の新しいソリューションとして「HP Indigo Secure」を発表しました。このソリューションによって、セキュリティプリント事業者と印刷事業者は、偽造製品をはじめとした製品関連の脅威からお客様を保護できます。

また、特にセキュリティ印刷市場向けに設計した初のHP Indigoデジタル印刷機「HP Indigo 6K Secure デジタル印刷機」も発表しました。この印刷機は、セキュアな環境において、ワンパスで複数のセキュリティレイヤーの印刷が可能なエンドツーエンドのセキュリティソリューションを提供します(*5)。

「HP Indigo Secure」ソリューションには、「HP Indigo LEP」独自のテクノロジーをベースとし、業界をリードするパートナーのソリューションによって強化された、セキュリティ印刷とブランド保護のためのハードウェア、ソフトウェア、メディア、インキが含まれています。このソリューションは、革新的かつ高度なさまざまなセキュリティ要素と、印刷しやすく複製しにくい特長を合わせ持ちます。その機能として、インビジブルインキ、赤外線反応の透明インキ、可変データ印刷、ユニークなシリアルID、QRコード、シリアル番号を付したマイクロテキスト、ギロシェパターン、およびクラウド活用によるトラック&トレースなどを組み合わせたマルチレイヤー対策があります。

「HP Indigo Secure」は、政府機関や金融機関、通貨、個人情報、その他の機密文書、納税印紙、宝くじなどの金銭的価値のある文書を取り扱う機関などを対象に設計されています。ブランド保護ソリューションは、偽造製品の問題に直面しているブランド企業向けのソリューションです。

「HP Indigo Secure」によって偽造製品をどのように回避できるかについては、こちらの動画をご覧ください。

「HP Indigo 6K Secure デジタル印刷機」は、高度なセキュリティ印刷における世界的なブランドであるJura JSPと共同で開発したワンパスのエンドツーエンドセキュリティ印刷ソリューションです。この印刷機は、狭幅の「HP Indigo 6K デジタル印刷機」プラットフォームをベースにしており、現在はセキュリティプリント事業者向けに提供されています。

「HP Indigo 6K Secureデジタル印刷機」は、偽造に対抗し、新たな攻撃を未然に防ぐために、脅威への適応性と柔軟性があり、さまざまな機能を組み合わせたマルチレイヤーのセキュリティソリューションを提供します。この製品の機能は以下のとおりです。

  • それぞれの印刷物に使用される複数のパーソナライズされたセキュリティ要素と複数のシリアル化したテクノロジーを提供する堅牢な可変データ印刷
  • R&Dにて開発中の製品を含む最先端のセキュリティインキと7色の「HP Indigoエレクトロインキ」カラーステーション
  • 高い見当精度で高速かつ正確なマイクロテキスト、ドット、線を再現できる「HP Indigoワンショット」印刷モード」
  • 印刷ソースを追跡および検証するための、印刷機ごとに設定されたフィンガープリント(指紋)機能
  • 異なるレベルの印刷制限によるセキュアなユーザーログイン制御
  • Jura、Agfa、Haiyaa、Scantrust、Evrythng、Micro Focus、VerifyMe、Bsecureなど、実績豊富な大手業界他社との協業

〈新しい「HP PrintOS」アプリケーションで生産効率を向上〉
「HP PrintOS」によって、印刷機を最大限に活用し、生産を簡略化および自動化して、革新と成長を実現します。4,500社を超えるユーザーが、日常的にクラウドベースの「HP PrintOS」アプリケーションを様々な生産工程に時間や場所を問わず活用しています。「HP PrintOS」の使用は2020年に大幅に増加し、生産の監視で25%増、クラウドベースの大量の可変データ印刷で32%増、「PrintOS Site Flow」によるオーダー管理で230%増となりました。

HPは生産効率をさらに向上させる複数の新ソリューションを発表します。

  • PrintOS Learn」は、オンデマンドとライブによるバーチャルコース、対面でのトレーニング、クラス最高のテクノロジーを双方向トレーニングモジュールと組み合わせたハイブリッドの学習体験です。所有するHP Indigoデジタル印刷機とユーザープロファイルに基づき、パーソナライズされた継続的な学習体験を提供します。
  • PrintOS Supplies Inventory(サプライ品の在庫マネージャー)」によって、最適な量のHPサプライ品を保管することができます。使用履歴に基づいて、消耗品の在庫が少なくなるとタイムリーにアラートが送信されます。サプライ品の在庫が無くなる前に発注及び注文履歴の検索ができるため、在庫切れによる印刷機の停止や過剰な在庫を避けることができます。
  • 商業印刷向けの「PrintOS Production Pro DFE」とハイデルベルグのプリネクトの接続性が向上し、生産を自動化するとともに、人によるエラーを防ぐことができます。この統合は、PrintOSのオープン性を利用することで、Industry 4.0の原則を導入し、効率性の向上、費用削減、品質向上を実現した事例の一つです。
  • 強力な新プラットフォーム「PrintOS Production Pro DFE for L&P」は、「HP Indigo 6000 デジタル印刷機」シリーズ、「HP Indigo 6K デジタル印刷機」、「HP Indigo 8000 デジタル印刷機」、「HP Indigo 8K デジタル印刷機」で利用可能です。この新しいIN170プラットフォームは、標準的なDFEの2倍の速さで複雑なVDPジョブをRIP処理し、生産時間を大幅に短縮します。
  • 「HP Indigo 12000 デジタル印刷機」、「HP Indigo 15K デジタル印刷機」、「HP Indigo 100K デジタル印刷機」に続いて、「HP Indigo 25K デジタル印刷機」でも「PrintOS Color Beat」を利用可能になりました。このアプリケーションは、印刷機が最高のカラー品質基準を満たしていることを自動的に確認できるようにするほか、IDEAllianceのG7認証基準を自動的に維持することが出来ます。
  • 映像フレームをVDP画像に変換する「HP Frames」などの新機能が搭載された「HP SmartStream Designer for Adobe CC2021」を発表します。「HP Mosaic」と「HP Collage」が強化され、「Barcode Studio」エディタが統合されました。

*1: HP Indigo 100Kデジタル印刷機」とB2枚葉ソリューションを提供している競合製品との比較。2021年5月時点でのHP分析。

*2:2020年の「HP Indigo 20000デジタル印刷機」および「HP Indigo 25Kデジタル印刷機」の軟包装印刷ボリュームは2019年から51%増。2020年12月末時点の社内分析に基づく。

*3:「HP Indigo 30000デジタル印刷機」の生産性との比較。

*4: 2021年5月現在の全世界におけるHP Indigoユーザーの検証および印刷ソリューションのHP社内分析に基づく。Spot MasterテクノロジーとインラインXrite分光光度計により実現。

*5:複数のデバイス間で複数のパスを必要とする従来のセキュリティソリューションとの比較。「HP Indigo Secure」ソリューションは、セキュリティを高めるUVインキ印刷とグラフィックデザインを提供し、ワンパスでのシリアル印刷を可能とします

HP Inc.について
HP Inc.は、世界中のあらゆる場所のすべての人々の暮らしを向上させるためのテクノロジーを創出しています。パーソナルシステムズ、プリンター、3Dプリンティングソリューションの製品やサービスを通じて、驚きの体験を提供します。

■「HP Indigoデジタル印刷機」に関する情報は、以下のURLを参照してください。
 http://www.hp.com/jp/indigo

■製品写真ライブラリ(画像データは以下のURLからご覧になれます。)
 http://www.hp.com/jp/digital_pr

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