2020年10月16日
株式会社 日本HP
本リリースは、HP Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト)が、2020年10月15日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。
HP Inc.(以下「HP」)は、本日開催したグローバルサミット「HP INNOVATION SUMMIT(エイチピー イノベーションサミット)」において、世界中のパートナー、お客様、そして業界の専門家とともに、業界に変革をもたらすデジタルマニュファクチャリングの可能性を紹介しました。イベントでは、デジタルマニュファクチャリング技術や産業用3Dプリンティングなどの洞察やトレンドに関するHPの最新の調査結果を紹介し、デジタルトランスフォーメーションを推進するリーダーとして、Additive Integrity、Decathlon、FORECAST 3D、IDC、日産自動車、SOLIZE Products、世界経済フォーラム等の業界リーダーとのディスカッションを行いました。
世界中の製造業のエグゼクティブ数千人を対象に行った「HP Digital Manufacturing Trend Report(エイチピー デジタルマニュファクチャリング トレンドレポート)」によると、企業は、事業を成長させ、絶えず変化する環境においてレジリエンス(回復力)を向上させるために必要な、アジリティ(機敏性)、スピード、柔軟性を提供する高度な3Dプリンティングソリューションへの投資を増やしていることが分かりました。
調査結果から得られた重要な洞察のひとつとして、事業分野や場所を問わず、世界の製造業はサプライチェーンの強化、アジリティの向上、革新的な製品の開発および製造戦略策定のために、3Dプリンティングに注目していることが明らかになりました。3Dプリンティングへの投資を増やし、3Dプリンティングを従来の製造方法に対する実行可能な代替案として支持し、普及を促進するためにエコシステム内でより緊密な連携を求めています。
さらに、製造の意思決定者は、3 Dプリンティングが新製品のマスパーソナライゼーションに適していることを認識し、廃棄物の削減や、より持続可能な経済を促進するためのイノベーションを加速する機会として見ています。
HPの3Dプリンティング/デジタルマニュファクチャリング担当ゼネラルマネージャーのラモン・パスター(Ramon Pastor)は次のように述べています。「世界の製造業は、サプライチェーン・レジリエンスを高め、より柔軟な製造、イノベーションの加速、環境の持続可能性を強化することを望んでいます。また、産業用3Dプリンティングを、コストを低減し、市場への参入を早めるための手段としてだけではなく、お客様のためにイノベーションを加速する競争優位性として捉えています。」
HP Digital Manufacturing Trend Reportの主な内容は以下のとおりです。
〈デジタルマニュファクチャリング技術は経済成長とアジリティを促進〉
● 世界中の回答者の99%が、デジタルマニュファクチャリング技術は経済成長につながり得ると考えています。
● 回答者の89%が、現在の世界のビジネス環境を鑑みて、自社のビジネスモデルの進化を目指しています。
● 回答者の71%が、今後12カ月の間にデジタルマニュファクチャリング技術への投資を計画しています。また、5人に4人超(85%)がアディティブマニュファクチャリング(以下、AM)/3Dプリンティングへの投資を増加する予定であると答えています。
● 回答者の4分の3が、AM/3Dプリンティングが自社のアジリティ向上に役立ち、従来の製造方法に対する実行可能な選択肢であり、従来の製造方法の予備的手段になると答えています。
● 回答者の10人中9人超が新たな生産/サプライチェーンモデルを調査していると述べ、59%がハイブリッドモデルを評価中で、52%が現地生産を検討していると答えています。
〈イノベーションの加速が業界を変革する〉
● AM/3Dプリンティングを使用するメリットとして最も多かった回答は、イノベーション力の向上でした。
● 企業が調査を進めている新たなイノベーション領域として上位に挙げられたのは、直販製品のマスカスタマイゼーション、オンデマンド生産、デジタルウェアハウジング/仮想在庫でした。
● 特に、回答者の91%が、マスカスタマイゼーションによって実現するイノベーションを探求したいと望み、部品をAM/3Dプリンティングでカスタマイズ化することができれば、自社のビジネスに適用できると考えています。
● 医療、工業、自動車分野は、今後5年の間にAM/3Dプリンティングへの適用の準備が最も整っている業界として挙げられました。
〈新たな連携の機会を開拓する〉
● 回答者の85%が、新たなデジタルマニュファクチャリング技術を採用するためには、業界を超えた連携が重要であると答えています。
● 回答者の81%が、今後デジタルマニュファクチャリング製品について政府機関と連携する予定があると答えています。
● AM/3Dプリンティングへの参入を阻む最大の障壁として、専門のスキル持つ従業員の確保が挙げられました。
● スキル不足に対処するために、回答者の64%がより専門的な研修サービスを提供したいと答えており、53%が企業、政府、各種機関、市民が一体となって教育および職業技能のプログラムに投資してほしいと答えています。
〈持続可能な生産が今後もビジネスにおいて不可欠〉
● AM/3Dプリンティングが無駄を削減し循環型経済を推進できる方法として、材料の使用量削減や、需要と供給のバランス確保という回答が多く挙げられ、続いて従来のサプライチェーンの縮小と簡素化、製品寿命を延ばすサービスオプションの強化が挙げられました。
● 回答者の90%が、AM/3Dプリンティング用の粉末材料および部品のリサイクルが重要であると答えています。
● 回答者の88%が、政府が社会的にも環境的にも有益なデジタルマニュファクチャリング技術への投資と開発を奨励し、持続可能なエコシステムを構築することは重要だと考えています。
本調査に関する情報は、以下のオンラインプレスキットを参照してください。
https://press.hp.com/us/en/press-kits/2020/2020-innovation-summit.html
〈HP Digital Manufacturing Trend Reportについて〉
HP Digital Manufacturing Trend Reportは、HP Inc.によるグローバル調査で、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、メキシコ、シンガポール、英国、米国を含む3大陸9地域にわたってSME Media/Researchが実施しました。調査は、2020年7月28日から8月11日にかけて、3Dプリンティングおよびデジタルマニュファクチャリングの意思決定者2,175人を対象に行われました。
HPについて
HP Inc.は、世界中のあらゆる場所のすべての人々の暮らしを向上させるためのテクノロジーを創出しています。パーソナルシステムズ、プリンター、3Dプリンティングソリューションの製品やサービスを通じて、驚きの体験を提供します。HP 3Dプリンティングに関する詳細は、ウェブサイト( https://jp.ext.hp.com/printers/3d-printers/ )を参照ください。
■HP 3Dプリンターに関する情報は、以下のURLを参照してください。
https://jp.ext.hp.com/printers/3d-printers/
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