2017年11月6日
株式会社 日本HP
本お知らせは、HP Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下「HP」)が、2017年11月2日(現地時間)に開催したイベント「Future Powered by Reinvention」での発表内容の一部日本語抄訳です。
2016年、アメリカ航空宇宙局(NASA)は「HP ZBook モバイルワークステーション」を国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げました。補充分も含めた約120台の「HP ZBook モバイルワークステーション」が、ミッションの任務や作業を支援するために設置されます。
そして2017年、NASAは、ISSに設置されている既存のプリンティング機能を置き換える次世代プリンターとして、「HP OfficeJet 5740プリンター」を採用しました。この決定を受け、HPはISSでの利用にカスタマイズした「HP ENVY Zero-Gravity Printer」を開発しました。
「HP ENVY Zero-Gravity Printer」では、既存製品を元にNASAがISSでプリンターを安全に稼動させるために提示した以下の要件が追加されました。
・無重力環境でのペーパーマネージメント
・難燃性プラスチック
・無重力環境での廃インク管理
・ガラス除去
・有線および無線接続
・複数の向きでの印刷(0度、90度、180度、270度)
・環境試験 (電磁波、原料、音響、可燃性、オフガス、電力互換性など)
「HP ENVY Zero-Gravity Printer」をこれらの条件に対応させて最適化することは、無重力状態が特異な環境であることから大きなチャレンジとなりました。クリエイティブなリエンジニアリング、特殊素材、3Dプリンターで造形された部品を使用することで、「HP ENVY Zero-Gravity Printer」 はNASAのすべての要件を満たしました。
ISSの搭乗員は、一ヶ月に全てのプリンターで合計約2連の紙を印刷します。緊急時用の電子書籍、帰還軌道の一覧、予定表などの手順書やミッションクリティカルな情報を印刷したり、家族からの手紙や写真といった個人的なアイテムを印刷するのに用いられます。
「HP ENVY Zero-Gravity Printer」は、2018年2月にSpace-X 14 に搭載されISSへと打ち上げられる予定です。
国際宇宙ステーションのパートナーシップは、NASA、CSA、ESA、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)、RSAで構成されています。これには以下の15カ国が含まれます。
カナダ、日本、ロシア、米国、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス
関連動画や、「HP ENVY Zero-Gravity Printer」の製品画像は以下のURLよりご覧いただけます。
http://www8.hp.com/us/en/hp-news/media-kits/2017/hp-envy-zero-gravity-printer.html(英語)
文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載されている情報は発表時点でのものです。内容は予告なく変更する場合がございます。
あらかじめご了承ください。