2016年6月4日
株式会社 日本HP
株式会社 日本HP(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:岡 隆史)は、株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原 眞樹、以下「KADOKAWA」)が新たに構築する、書籍の製造プラットフォームに、HPのデジタル印刷ソリューションを採用したことを発表します。
※drupa 2016会場での記念撮影
KADOKAWAは、所沢市の旧所沢浄化センター跡地に最新の生産設備を導入した施設を建設し、新たな生産および物流の拠点とする新プロジェクトを開始しました。本プロジェクトは、「コンテンツ産業のリーディング・カンパニーを目指す」というKADOKAWAのビジョンのもと推進されるものです。
KADOKAWAは、読者の多様なニーズに応え、書籍の迅速な生産と発送を可能とする最適なシステムの構築にむけて準備を進めています。今回、その一環として出版物に合わせた適切な量の生産に対応する新たな書籍製造プラットフォームを構築し、2018年より順次稼動を予定しています。
本プラットフォームには、「HP PageWide Web Press T490M HD(以下、T490M HD)」や「HP Indigo 50000デジタル印刷機(以下、Indigo 50000)」をはじめとする最新のHPデジタル印刷機及び、製本・後加工機や出版に特化したワークフロー管理システム等を含みます。これにより、文庫、ライトノベル、新書、コミック等の本文、口絵、表紙、カバー、帯にいたるまでを一貫生産することができます。
出版向けデジタル印刷の幅広いラインアップ、HPデジタル印刷機の高い印刷品質、生産能力、柔軟性に加え、グローバルでの豊富な導入実績が評価され、今回の導入に至りました。HPのデジタル印刷ソリューションが、国内の出版業界における流通革命を目指すKADOKAWAの取り組みに今後、貢献していきます。
〈「HP PageWide Web Press T490 M HD」の特長〉
「T490M HD」は、最大42インチ(1067mm)までの用紙幅に対応し、1分間に最大305メートルの両面印刷が可能なモノクロインクジェットデジタル輪転印刷機です。新たに高精細ノズルアーキテクチャの採用により、「T490M HD」は、従来のインクジェットと比較して大幅な生産性と印刷品質の向上を実現し、より鮮明な文字や微細な線、滑らかなグレーの発色やグラデーション、効果的なハイライトや細かな陰影を再現することが可能になりました。プリントヘッドのノズルは冗長化設計されているため、安定した印刷品質をサポートします。
〈「HP Indigo 50000デジタル印刷機」の特長〉
「Indigo 50000」は、HP Indigoシリーズが持つ優れたカラー品質と高い生産性を兼ね備えたB1サイズの両面カラーに対応するデジタル印刷機です。
「Indigo 50000」は、幅広い種類の用紙に対し、高い生産性と高付加価値印刷を提供し、トータルコストの低減に寄与します。内蔵式分光光度計など、自動カラーマネジメントツールを活用することで、色の精度と一貫性を高め、印刷時期やIndigoとオフセット間の一貫した色再現性を容易にします。「Indigo 50000」は、フォトブック、アルバム、出版物、ダイレクトメール、販促ツールなど高品質な印刷物を高い生産性で提供します。
〈株式会社KADOKAWAからのエンドースメント〉
株式会社KADOKAWA 取締役 専務執行役員 関谷 幸一 様
KADOKAWAは、次世代の書籍製造プラットフォームを構築するにあたり、デジタル印刷における高い技術と幅広い製品ポートフォリオ、欧米アジア諸国における出版分野での豊富な実績を持つHPと、デジタル印刷ソリューションにおいてパートナーシップを結べたことを嬉しく思います。
KADOKAWAは今回のシステム導入を皮切りに、読者の多様なニーズに応え、書籍の迅速な生産と発送を可能とする最適な生産・物流システムを進めていけると確信しています。
■HPデジタル印刷機に関する詳細は、以下のURLを参照してください。
HP Indigo デジタル印刷機: http://www.hp.com/jp/Indigo
HP PageWide Web Pressシリーズ:
http://www8.hp.com/jp/ja/commercial-printers/web-presses/overview.html
■製品写真ライブラリ(画像データは以下のURLからご覧になれます)
http://www.hp.com/jp/digital_pr
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