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HP、KBAと共同で段ボール印刷を変革

DS Smith Packaging社が「HP PageWide Web Press T1100S」の初号機を導入へ

2015年12月25日

株式会社 日本HP

本リリースは、HP Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト)が、2015年12月3日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。

HP Inc.はこのたび、段ボールの大量印刷や原紙への直接印刷を可能にするデジタルプレプリントに対応した、画期的な段ボール印刷向け新製品「HP PageWide Web Press T1100S」をKoenig & Bauer AG(以下、KBA)と共同で開発したことを発表しました。

また、従来「HP Inkjet Web Press」として展開していたHPインクジェットデジタル輪転印刷機の名称を「HP PageWide Web Press」に変更し、超高速印刷を実現する「HP ページワイドテクノロジー」を搭載した「HP PageWideシリーズ」として印刷業界向けから企業向け製品まで幅広い印刷プラットフォームとして提供していきます。

デジタル印刷はパッケージ業界において最も急速に成長している分野であり、2019年までに年率17%で拡大し、190億ドル規模の市場になることが予想されています(*1)。パッケージ印刷のデジタル化は、コスト効率に優れた少量印刷とパッケージごとに異なるカスタマイズ印刷を実現します。

HP Inc.のPageWide Web Press(PWP)部門ゼネラルマネージャーのエリック・ウィーズナー(Eric Wiesner)は、次のように述べています。「コンバーターとブランドオーナーは、よりターゲットを絞った効果的なパッケージ印刷を低コストで実現したいと考えています。HPは、世界で最も生産性の高い印刷機をKBAと共同で開発し(*2)、プレプリントとデジタルを1台の印刷機に搭載して効率性を高めたことにより、ハイエンドのコンバーターにさらなる価値を提供できるようになりました。」

2.8メートル幅に対応した新製品の初号機は、DS Smith Packaging社に導入され、従来のアナログ機と比較してはるかに高い生産性と業務の柔軟性を実現します。

DS Smith Packaging Division社のCEO、ステファノ・ロッシ(Stefano Rossi)氏は、次のように述べています。「新しい『HP PageWide Web Press T1100S』は、当社の画期的なデジタルプリプリントプログラムの次の一手として導入するものです。HPとの共同開発により、大量段ボール印刷に必要なスピードと印刷幅をあわせ持つ、初のデジタル印刷機が生まれました。これにより、少量印刷への柔軟な対応と一貫した品質保持が可能になります。」


〈段ボール印刷を変革〉
従来のアナログ印刷技術では、同じデザインの同じサイズのパッケージを大量に印刷するのみでしたが、「HP Multi-lane Print Architecture(HP MLPA)」を備えた「HP PageWide Web Press T1100S」は、段ボール印刷に大きなパラダイムシフトをもたらします。

「HP MLPA」は、ウェブを複数の印刷レーンに分割し、多様なパッケージサイズの異なる個数のジョブをレーンごとに印刷することが可能です。複数の極少量もしくは少量のジョブは、待ち受け時間を挟まず同一のレーンに並べて順番に印刷しつつ、別のレーンでは大量のジョブを印刷することが可能です。

「HP MLPA」をデジタル印刷のあらゆる利点と組み合わせることにより、コスト効率に優れたカスタマイズやパーソナライズに加えて、少量印刷に対する需要に在庫なしで対応できる段ボール印刷を実現します。これにより、コンバーターは必要なものだけを必要なタイミングで印刷することが可能になりました。


〈ブランドオーナーが求める高速、高品質の印刷に対応〉
カスタマイズやパーソナライズを加えたパッケージを求めるブランドオーナーが増加する中、コンバーターは納期の短縮や少量印刷への対応を、より低コストかつ高品質で行うことが求められています。1分あたり最大183メートル、1時間あたり最大30,600平方メートルの印刷スピードを持つ「HP PageWide Web Press T1100S」は、段ボールコンバーターが複雑なジョブに迅速に対応することを支援します。

「HP Bonding Agent」、「HP Priming Agent」ならびに4色の「HP A50水性顔料CMYKインク」を含むプライミング手法の強化により、80〜400グラム/平方メートル(GSM)の標準的な非コートとコートのライナーにオフセット品質の印刷を行い、さらに高いコスト効率や多用途性、生産性、彩度と濃度ならびに鮮明な文字の出力性能を備えた品質が実現しました。「HP Priming Agent」のインラインとニアラインのコーティングソリューションならびに水性のオーバーコートニスも、ブランドオーナーが求める最高レベルの基準に応える卓越した印刷品質を生み出します。

さらに、自動スプライサー/タレットリワインダー、プライマーとオーバーコートニス、KBA PATRAS「Automated Paper Logistics System」をはじめとする設定機能(オプション)は、印刷ソリューション全体の効率をさらに強化します。

*1:「The Future of Package Printing to 2019」ヴラッド・サヴィノフ(Vlad Savinov)著、Smithers Pira刊(2014年)

*2:出典:2015年12月1日時点で提供されているすべてのデジタルウェブ印刷機をHP社内で比較。生産性はSQM/時。

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